2023年12月4日月曜日

日本の株式市場はムズかしい?

アジアに投資するヘッジファンドの多くは今年の軸足を中国株から日本株に移したものの
日本市場の独自性が原因で思うように収益があげられない
日本に関する洞察力が備わっておらず、参考にすべき投資手法もなかなか見当たらない

日経平均(.N225)が今年これまでに28%上昇する中で、ヘッジファンドは中国株向けの資金配分を減らして日本株に転じるようになった
調査会社プレキンのデータを見ると
今年立ち上げられた日本株専門ファンドの本数18本は中国株ファンドの本数13本を17年ぶりに上回った
ゴールドマン・サックスのデータからも、今年は世界全体で日本株に最も多くのヘッジファンド資金が流入、その一因が日経平均の高騰だった

しかし発展している半面、効率性が低いとされる日本の資本市場は、高成長の下でパッシブ運用でさえ高いリターンを得られた右肩上がりの中国株投資を長らく経験した向きにとって、なかなか難しい
複数の運用担当者は、日本では内部留保が潤沢な国際的企業とともに
あまり知られていない小規模企業や、企業改革と物言う株主の行動(アクティビズム)に関する深い理解が求められると
必要なのは投資すべき銘柄を選別したり、適正水準からかい離している機会を発見したり、アクティビズムの標的を探り当てたりする能力

ロジャーズ・インベストメント・アドバイザーズのマネジャー・戦略調査責任者レオナルド・ウマンツ氏
中国のロング方向のファンドと同じように、ベータ値を追求する哲学を日本に当てはめようとすれば、手痛い目にあうと警告

ユーリカヘッジのデータ
日本株専門のロング・ショート型ファンドは今年1~10月の平均リターンがわずか5%にとどまった
その反面、日本専門のイベントドリブン型ヘッジファンドの同期間のリターンは10%に跳ね上がっている
イベントドリブン型は、企業の合併・買収(M&A)やアクティビズムに関する個別状況に対応して投資する

シンガポールに拠点を置くフェンヘ・グループ
9月末までに傘下の主力ファンドの日本株投資比率を28%に引き上げ、中国株は8%に落とした
1~9月のこのファンドのリターンは1.4%で、その大半はアリババなど中国株で得られたもので、トヨタ自動車(7203.T)に対する売り持ちは全体の足を引っ張った
フェンヘの広報担当者
その後運用を見直してファンドのリターンは1~11月では5.5%に高まっていると

日本株投資比率が最大のカイゼン・キャピタル・パートナーズ
1~10月のリターンが2桁台前半だった

ヘッジファンド助言会社サセックス・パートナーズのマネジングパートナー、パトリック・ガリ氏
今年の日本株上昇は範囲が限られており、そうした特定の銘柄やセクターに投資していない運用担当者は値上がりの恩恵にあずかれなかった

サセックスなどの助言会社
日本の金融政策の先行き不透明感や、世界的なファンドが長らく無視してきた市場なので日本専門のアナリストが不足している点も、ヘッジファンドが直面する試練として挙げた

そうした中でも日本企業の間で改革の動きが加速しているという事情から
やはりロング・ショート型よりも、イベントドリブン型やアクティビズム重視型が勝ち組になると予想される

・・・テーマを持って
個別に選別しないと・・・
コレが基本なんだけど・・・

単に相場の動きだけで売買するのはNG

今日は~
ネオレピソラスsp/Neolepisorus sp?

玄関プチプチに避難するんで
記念撮影
ハッパはまだ小さいけど
なかなかイイ感じ
このまま広がってほしい

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