2023年12月21日木曜日

大阪・関西万博の意義?

 イギリス紙フィナンシャル・タイムズ
建設費の膨張、参加予定国の撤退など混乱の大阪・関西万博について
その手に汗握る展開は、まるでドキュメンタリードラマを観ているようだと

メキシコとエストニアは撤退を表明したが、デンマーク、カメルーン、ジャマイカはまだ参加を希望している
建設費のあまりの急騰ぶりに、ブラジル、アルゼンチン、ポーランドは、自国のパビリオンを簡素な倉庫タイプへ変更することを検討中だと
ヨーロッパのある国は、日本最大手の建設業者から
「希望通りのパビリオンを作ることはできるが、完成は万博が閉幕してから1ヵ月後になる」
ドキュメンタリードラマのシリーズを一気見できる時代にあって、2025年大阪・関西万博の開催準備は「完璧」な進捗を見せている。主催者側が全力で頑張れば、2シーズン分のボックスセットすら制作できるかもしれない。

万博開幕まで1年半を切った大阪湾に浮かぶ人工島、夢洲の光景は、主催者すら認めるように、多くの観点から見て理想には程遠い。

完成すれば各国のパビリオンをぐるりと囲むことになる「木造リング」の建設がようやく着工となった。だが建築現場を視察に訪れた人々はまだ、155ヘクタールもある殺風景な駐車場めいた場所に立ち尽くすばかりだ。

11月半ばには、参加を予定している150ヵ国以上から関係者が集結した大規模な国際会議が開かれた
参加者たちいわく、期待以上に盛況だったとのことだが、そもそも最初から彼らの期待値は驚くほど、そして辛辣なまでに低かった
同じ月、日本政府は会場の建設費として¥2350億を承認した
これは当初予定のほぼ2倍で、さらに増額されるのではと・・・
この上方修正は人件費や資材価格の高騰を理由に正当化されたが、予算の大盤振る舞いには違いない
すかさず反応した地元・大阪のテレビ局は、ただでさえインフレ高騰で苦しみ、不満を募らせている納税者にどれだけ負担が増加されるかを、1円単位で解説してみせた
そんななか、ますます多くの外交官らが前途に待ち受ける課題について内々に不満を漏らし
あわよくば参加を辞退するか出展規模を縮小したいとほのめかしている
パビリオン建設予定費が当初の想定を大幅に上回っているケースもみられ、いまだ設計書を提出していない国も半数に上っている
多くの国が日本の複雑怪奇な建築規制に直面
パビリオン建設に必要な日本の建設業者の確保や承認に四苦八苦
あるアジアの国の外交官
実用的だが無意味なものを建設する見込みが現実化していると・・・
これらすべての背景に渦巻いているのは
万博開催の真の目的は何なのか、そしてどのように熱狂を生み出すのがベストなのかという問題
たとえばワールドカップやオリンピックといった予算超過が著しいスポーツイベントの場合、究極的にはスポーツ自体が熱狂をもたらしてくれる
しかし万博は?
さらに万博は半年間の会期が終われば建物全体が完全に取り壊されてしまう
万博の歴史は1851年のロンドン万国博覧会までさかのぼるが、当時ははるかに明確な目的を持っていた
海外旅行が一般的ではなかった時代、外国の食べ物や技術、文化に触れる機会が限られた世界の人々にとって、万博は素晴らしくスリリングな国際展覧会
大阪万博は多くの参加国とともに、そうしたスリルの現代版を提供したいと真に願っているのだろう
だがマインクラフトのお菓子の村の作り方や、チキンビリヤニのレシピを紹介したYouTubeの動画1本が、大阪万博の想定来場者数2800万人を軽く上回るような時代に
グローバルリーチ(世界的展開)を定義するのは難しい
とはいえ悲惨な結末になろうと成功裡に終わろうと、大阪万博が見応えたっぷりな催しになることは間違いない
そしておそらく、それこそが万博が目指すべき進化系なのだろう
つま、完成した姿よりも準備を見せ物にするのだ
興味深いことに、大阪万博が直面している問題の多くは、日本が抱える課題の縮図でもある
深刻な労働力不足、厳格な規制、予算の大幅な上振れなど・・・
万博そのものの意義に寄せる信頼も、きわめて日本的
万博は日本が莫大な利益を享受してきた古い世界秩序に感情的に根差している
その秩序は技術的にも地政学的にも変化を遂げようとしており、新たな秩序は日本にとって格段に不利なものに?
この類のプロジェクトに対する日本のノスタルジックな情熱は、決して侮れない原動力となり、見る者に手に汗握る楽しみを与えてくれるはず・・・
万博をめぐる明らかな混乱と世間の反発は、このドラマシリーズの展開にとって、私たち視聴者をまさに在るべき場所に立たせている
この時代に万博が存在意義を保とうとするのなら、まさにそうあるべき・・・

いまの世の中、視聴者の嗜好は大惨事となった音楽フェスや、セレブがオーナーを務める弱小サッカーチームといった感情を揺さぶるドキュメンタリー番組によって形成されている
世界はそうした危機あるいはその危機の克服というドラマを観たがっている・・・
数千億円規模の万国博覧会は、もはや世界にとって不要なものだが、少なくともそのどちらかのストーリーは保証してくれるだろう

・・・え~っと
現在進行している大阪・関西万博の準備?
無責任・無能な事務局・お役人様・センセイ方の繰り広げるゴタゴタ
そのゴタゴタをライブで見せた方が受ける?

今日は~
ミルタシア スノー クリスタル/Miltassia Snow Crystal

久しぶりに登場
コケの劣化で植替え
しかし、全然大きくなんない
やっぱ大きな鉢にしないと?
前と同じくコケ+バーク
表面をコケのマットで覆う

ところでラベルが2つできてる
なんで?

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