2023年2月26日日曜日

¥が紙くず寸前?

 だれが何をやっても日本円は紙くずになってしまう…日銀総裁が「東大の経済学者」となった本当の理由
本命の候補者たちは、みんな逃げていった

日本経済はこれからどうなるのか
モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)元日本代表の藤巻健史さん
「日銀の黒田東彦総裁の後任に、経済学者の植田和男・元日銀審議委員が就任する見込みになった

2/10次期日銀総裁に植田和男・元日銀審議員を起用すると
14日には正副総裁の人事案が国会に提示された
総裁候補は植田氏、副総裁候補は氷見野良三前金融庁長官、内田眞一日銀理事
日銀マン、元日銀マン全員が次期総裁職を固辞した

昔から日銀総裁は財務省と日銀が交代で就任する慣行があり、今回は日銀マンの番だった
しかし、日銀マン、元日銀マンは誰一人として職を受けなかった

下馬評で最有力とされた雨宮正佳副総裁も、元副総裁の中曽宏氏も、そして山口広秀元副総裁も総裁とならなかった
女性副総裁候補No.1と言われていた元日銀マンの翁百合氏も副総裁に就任しなかった
日銀マンや元日銀マンは、就任を依頼されても、皆、逃げ切った
さらには、かつては日銀と総裁職を強烈に取り合った財務省OBさえも受けなかった

次期日銀総裁には火中の栗を拾うどころか、火中の時限爆弾を拾うような仕事が待っている
黒田日銀は、お金を市場に大量に流し込み、史上稀まれなる強烈な量的緩和を続けてきた
そのために国債の爆買いを続けて、長期国債の金利をコントロールしようとし、挙げ句の果てに株価を買い支えアベノミクスを支えた
それによって日銀の財務は急速に悪化
長期国債を大量に保有しているため金利が少しでも上がれば(=国債価格の下落)日銀は巨額な含み損を抱える
中央銀行の信用にかかわる異常事態
中央銀行が信用を失えばどうなるか
通貨の信用が失われる、ハイパーインフレ、¥の紙くず化
日銀は黒田総裁の異次元の金融緩和で後には引けないところまで来てしまった

ある日銀OB
「雨宮副総裁は、責任を取って受けざるを得ないだろう。ただし、白装束を着て切腹覚悟で」
しかし結局、雨宮氏も逃げ切った
賢明な判断かも
かつ将来の日本のためにもなる
彼は黒田氏に同調した戦犯ではあるものの、日銀に取って代わる新中央銀行が必要になった時に、その運営に関与してもらわねばならない
中央銀行の運営は素人ができるものではない。金融に対する深い知識と中央銀行マンとしての実務経験が必要不可

で植田氏
なぜ彼はそんな日銀総裁職を引き受けた?
植田氏は、かつて日銀審議委員を務めていたが、そもそも経済学者、東大の先生
机上の学問で、日銀マンのように実務を経験していたわけではない
結果、学者の純粋さで金融市場の怖さを甘く見てしまった?
植田氏が優秀な学者だというのはワかるし、平時の日銀なら素晴らしい運営をされうる実力者
しかし、日銀の現状は誰が日銀になったから大丈夫だとか、駄目だ、とかの次元を超えてる
日銀がどうしようもない状態であるのは、黒田総裁の行動からもわかる
政府がガソリン補助や電気代補助などの物価対策を打っているのに、物価対策で前面に立つべき日銀が“知らんぷり”
それどころか、政府とは真逆の行動を取っている
国債の爆買いを続け、お金を市場に流し込み、史上稀なる強烈な量的緩和、すなわち物価を上げる政策を取っている
どんな詭弁きべんを使おうと、黒田総裁は日銀の債務超過が怖い
日銀が買い支えなければ、国債の暴落・金利急騰は避けられない事態にまでなっているから
さらに金融緩和を続けなければ、日銀は多額の含み損を抱えることになる
財務省財務官、アジア開発銀行総裁を務めた黒田氏は、世界が相手の信用を時価会計で評価することを知っている
そして中央銀行が債務超過になった時の怖さも熟知している

実は、この点を植田氏は20年も前に看破している
2003/10/28の日本金融学会の講演録
植田氏
「(債務超過のリスクを意識するようになると)債務超過に陥る前からその可能性(注:債務超過)を高める引き締め政策を躊躇ちゅうちょしてしまうリスクも無視できない」
これこそ黒田総裁が現在物価高にもかかわらず利上げできない理由
植田氏はそれを20年前に明確に予言してる
植田氏は、異次元の金融緩和を続けた日銀に出口があると思っている?
少なくとも出口を抜ける際には、ものすごい被害が発生することだけは認識していらっしゃる
問題はどの程度の被害になるか?

2001/3/19の日銀政策員会・金融決定会合の議事録
植田氏
「最初の当座預金残高¥5兆は大まかにゼロ金利を実現するための金利調節である。その後予想される道筋は、しばらく経たって見ると大して景気も良くならないし、場合によっては物価も下がり続けている。そして日銀に対してさらなる緩和要求きて¥5兆といったように動かせるものを作ってしまったから¥6兆にしよう、¥7兆にしようとなる訳である。¥7兆にするときに何ができるかと言えば普通の短期金融資産では恐らく無理になってくるであろうから、長期国債買いオペの増額と思う。それで期待インフレ率が上がって金利上がっていったり、景気が良くなっていくとなればよいが、ならないと地獄になる」
・・・当たった
「しかし我々としてもその出口となるストラテジーがない」
この時点(21年前)で、植田氏は、長期国債の購入という禁じ手に日銀が手を染めてしまうリスクを予言している
(当時、中央銀行は通貨の信用保持のために、株や長期国債など値動きの激しく債務超過のリスクのある金融資産を持つのはタブーとされていた)
そして、長期国債の爆買いをしても景気がよくならなければ地獄を見ること
出口戦略がないことも見抜いていた
当時(2000年12月末)の日銀当座預金残高は¥6兆8000億、国債保有高は¥56兆だった
現在(2022年12月末)の日銀当座預金残高は¥502兆、国債保有高は¥564兆
そのうちなんと¥556兆円が長期国債
日銀のバランスシートがここまで膨れ上がるとは当時の植田氏も、さすがに想像だにしていなかった?
こうなった以上、確実に地獄がくるし、出口はないと思ってもいるはず

植田氏が、なぜ次期総裁職を受けたのか?
市場の怖さを甘く見てしまった?
植田氏は、出口脱出時に地獄は不可避だが、その地獄は大した地獄ではないと思っている?
植田氏が20年前に想定していた地獄とば、甘っちょろい地獄で、これから起こる市場の暴力はとんでもない地獄?

植田氏の名前が最初に報じられた時、国債相場やドル円相場は動いた
新総裁になれば金融政策の修正(YCC:イールドカーブコントロール、長期債を買い入れて金利を一定の範囲内に誘導するもの)が行われ、日米金利差の縮小により円高が進行するだろう
と思惑から、日本国債売りと円買・ドル売りが見られた
しかし、植田氏が新総裁になったらこのYCCを止めて、長期金利の上昇を許すのだろうか?

すでに黒田総裁は昨年末、長期金利操作の許容変動幅を従来の±0.25%から±0.5%に引き上げると表明(事実上の利上げ)
日銀の国債評価額は¥8849億(昨年9月末)から、わずか3カ月で¥8兆8000億(昨年12月末)に拡大
日銀の内部留保が¥11兆であることを考えると巨大な損失を出している
仮に植田日銀が許容変動幅をもう0.25%上げたら、単純計算で、さらに¥8兆評価損が増える
内部留保や保有株式の評価益も食いつぶし完全な債務超過となる

地銀や生保も、日銀が長期金利操作の許容変動幅を0.5%に上げただけで含み損が発生し始めている
日経新聞電子版によると、主要15社の生保合計の国内の公社債は¥約5兆5600億(昨年9月末)の含み益から約¥3600億の含み損
たった0.25%の上昇で約¥6兆も評価額が下落
つまり、日銀が許容変動幅を0.25%でも上げたらとんでもないことになる
地銀も連鎖倒産のリスクが出てきそう

どんなに物価が上昇しようと日銀は長期金利0.5%を死守するために国債爆買い=お金の垂れ流しを継続しなければならない
簡単に政策変更などできない

日本国債の格付けの問題も
フィッチで国債格付けを担当するクリスヤニス・クルスティン氏
「日銀の国債購入は格付けを支える要因の一つ」
日銀がYCCを止めれば、トリプルB評価のイタリア以下の格付けになる可能性も
ダブルBならジャンク債扱いで日本経済事態が・・・
ちなみに格付けやCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は単に国の破綻確率にすぎない
日銀の国債爆買い=紙幣の爆刷りではハイパーインフレが生じても、必要なら必要なだけ紙幣を刷れるのだから国の破綻確率は低い

このように今の大規模緩和に課題認識を持っている植田氏は、以上述べたリスクは承知のうえで、少しずつYCCを解除?
日経新聞2月1日のコラム大機小機
「10年債利回りは下がってきたが、YCCを外しても目先1%程度までの上昇にとどまるとの見方が多い」
こうした前提で出口を抜けられると考えられているであるならば
市場の反応に対する感覚が・・・
YCCを解除しても長期金利はそれほど上昇しないという考えは、見通しが甘すぎる

現役のトレーダー諸氏は荒れた国債相場を知らない
2000年以降長期金利が2%を超えたことはない
この10年間は基本1%以内の動きでしかなかった
バブル崩壊、ブラックマンデー、資金運用部ショック、タテホショック相場など国債相場が大きく動いた経験が無く、長期金利は1%以下で動くとの思い込みがある?
長期金利は、動くときは激しく動く
0.5%の長期金利は、日銀の爆買いが支えた官製相場の結果にすぎない
学術的にも名目金利は実質金利+期待インフレ率+倒産確率で決まる
この式から考えても官製相場でなくなった時の名目長期金利が1%にとどまるとは・・・
1998年の資金運用部ショックを経験していれば、YCCを解除しても長期金利が1%までしか上昇しないと考えるのは・・・
当時、国債の最大の購入者は資金運用部
郵貯や簡保で集めた金の運用機関(正式には勘定)で年間国債発行高の約19%を購入していた
その資金運用部が資金繰りの関係で国債購入をやめると発表
長期金利利回りは0.66%から2.4%に跳ね上がった
そのまま行けば10%を超えそうな勢いで、大慌てした大蔵省は購入停止を止めた
資金運用部の購入継続のおかげで金利は元に戻ったが、この時いざとなれば、日銀がラストリゾートの購入者として(法律を変えてでも)出てくる、との期待がマーケットにはあった
そのラストリゾートの日銀自身が年間国債発行量の60%~90%を買い取っている
超大口購入者の日銀が購入を止めたら、または今まで買ってきた保有国債を市場に売り出したら・・・
黒田総裁は、資金運用部ショックを大蔵省時代に経験している
総裁候補として名前が挙がっていた雨宮副総裁、中曽前副総裁、山口元副総裁も現場で、その動揺ぶりをみてきている
だからYCC解除がそんな甘っちょろいものではないことを熟知している

藤巻健史さん
私のJPモルガン時代の仕事は支店長兼在日代表とともに、プロップトレーディングだった
今でいえば、グローバルマクロのヘッジファンドがやっていること
ある国の景気が良くなると思えば株を買い、通貨を買い、国債を売る
景気が悪くなると思えば、逆を行うという仕事
ほとんどデリバティブでやるから、ものすごいレバレッジをかけるが投資するお金は不要
JPモルガンのリスク資産を使っての仕事
社内でもごく限られた、経験あるシニアトレーダーだけが許されていた
今はFEDの規制で、その種の仕事はヘッジファンドに移行された
ボーナス評価期間(1998年12月~翌年11月)の最初の月に、前述の資金運用部の決定を聞いて目いっぱい、JGB(日本国債)先物を売り持ちとし、¥300億の利益を上げた
月間だけではなく年間成績としても個人成績としてJPモルガン史上最高の利益額だった?
NYのボス
「残りの11カ月は会社に来なくていい。海外旅行にでもして遊んでいろ」
それ以上もうけてもボーナスは増えないから、仕事を続けるのは、ハイリスク・ノーリターンとなるから
当時¥300億の純利益を出せば、ボーナスは会長と同額の¥10億
それが上限で、それ以上もうけてもボーナスは増えないと言われた(現在ははるかに高額化しているだろう)
しかし私は未来永劫えいごう破られないトレーディング記録を作りたいと、勝負を続けた
結果、残りの11カ月で¥300億の利益を全部吐き出してしまった
¥10億のボーナスはパーになった

このようなとんでもない相場経験を積み重ね、血へどを3回はいてマーケットの怖さを実感
その怖さを現場にいなかった植田氏はわからないと・・・
保険の意味でも$を買っておいた方がいい
日本円が紙くずになる前に

・・・最悪
¥が紙クズになっても
植田さんが悪いわけでなく
戦犯はアベちゃんetc
時の政権
それを選んだ我々
どうすべ・・・
・・・とりあえず預金は解約
¥は何か?にシフトして
・・・保険も解約?

今日は~
セロジネ クリスタータ/ Coelogyne cristataスワダ

2月半ば
タケノコ
今は、もっと伸びてる

ところで昨日は水やり日
多肉は先週ヤったんでお休み
なんで楽だった
で・・・
トイレで越冬してた
中国、南西部のシダ
ネオレピソラスsp/Neolepisorus sp?
ネケイロプテリス オバタス/Necheiropteris ovatus?
午後に外で水を切ってから入れるツモリ・・・だった
・・・忘れた
軒下とはいえ
ー7℃を経験させてしまった
一見、ダイジョウブそう・・・
しかし根茎の玉は凍ってる・・・
朝、便所に入れたけど・・・
ダイジョウブ・・・だよね

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