2021年5月27日木曜日

水商売

フランス中部ボルヴィック(Volvic)を囲む緑豊かな火山性丘陵は世界的に有名なミネラルウオーターの水源地
地元住民や地質学者は、過剰な採水により地域一帯が危険にさらされていると

オーベルニュ(Auvergne)地域圏には、フランス食品・飲料大手ダノン(Danone)が所有するミネラルウオーター ボルヴィックの巨大なボトリング工場がある
政府は2014年以降、ダノンに年間280万立方m、1ℓボトルで換算すると28億本分の採水を許可している
これは、毎秒89ℓ近くの水をくみ出していることになる
工場近くの養魚場にはボルヴィックの源泉が湧き出ているが、いまでは数か月間、全く水が出ないこともある

地質学者のロベール・デュラン(Robert Durand)氏
ボルヴィックの源泉の平均流量は、1927年の毎秒470ℓから毎秒50ℓまで落ち込んだと
水不足により木々に覆われた丘陵の湿度が下がっており、地域の生物多様性に影響が出ている

オーベルニュ地域圏クレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)にあるフランス国立科学研究センター(CNRS)の専門家、クリスティアン・アンブラール(Christian Amblard)氏
「砂漠化の始まりと言える」

農業を営む男性
ボルヴィック周辺の水は不足しており、もはやかんがいには使えないと
「この辺りではここ数年、植物や野菜が全く育たない」

ダノンのボトリング工場長のジェローム・グロ(Jerome Gros)氏
工場が水をくみ尽くして干上がらせているとの批判に対し
ダノンは水源の保護に多額の投資をしていると反論

一方、専門家らは、ボルヴィックの工場は地下100mから水をくみ上げている
ここ数年の降雨量は安定しており、水源の枯渇は天候のせいではないと・・・

・・・そうなの?

2019/3/27
ロシアの地方裁判所は、シベリア(Siberia)地方南部にあるバイカル湖(Lake Baikal)での中国の出資によるミネラルウオーター工場の建設プロジェクトについて
当局からの建設許可は違法との判断を下した
問題の工場は、バイカル湖の水をボトル詰めする目的で建設が進められている
だが、中国によるシベリアでの土地収奪との懸念が住民などの間で高まって物議を醸し、批判を受けていた
工場建設をめぐっては、2016年にロシアの環境監視機関が環境への影響を否定的に評価する報告書でまとめているが
検察側は希少な渡り鳥の餌場となっている湿地への影響が考慮されていないと異議を唱えていた
裁判所の判事は今回、工場の建設許可はこの報告書の評価を根拠を基にしたもので
報告書についても法に違反するもの、だったと判断した
判決に先立ち、署名サイト チェンジ・ドット・オーグ(Change.org)では、工場に反対するオンライン嘆願に100万を超える署名が集まっていた
嘆願では、ミネラルウオーターは中国への輸出向けであり
工場によって、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているバイカル湖への地元住民の往来が妨げられる上、湖に回復不能なダメージが負わされる、と訴えている

これに対し、中国企業 貝加爾湖(バイカル湖)の資金援助を受けて工場建設を進めるロシア企業AkvaSibは工場建設は合法だと主張
控訴する意向を明らかにした

当初は工場建設を支持していたイルクーツク州のセルゲイ・レフチェンコ(Sergei Levchenko)州知事
3月に入ってから、建設予定地は環境保護の対象地であって
「これを乗り越えることはできないと思う。その場所で操業する可能性はないと思える」


・・・日本で騒がれのも分かる気が

今日は~
ネケイロプテリス オバタス/Necheiropteris ovatus

鬼板着けのほう
5月の連休に外へ
記念撮影
一部ハミだしてきてる
分ける?
めんどう・・・

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