2021年8月16日月曜日

昨今のバッテリー事情

  Elon Musk(イーロン・マスク)氏
鉄ベースのバッテリーに関してこれまでで最も強気の発言
Tesla(テスラ)は、エネルギー貯蔵製品と一部のエントリーレベルのEVで
安価なリン酸鉄リチウム(LFP)セルへの長期的なシフトを行っていると強調
同社のバッテリーは最終的に製品全体で鉄ベースが3分の2
ニッケルベースが3分の1になるだろうと
「これは実際に好ましいことです。世界には十分な量の鉄が存在していますから」

マスク氏のコメントは、主に中国の自動車業界ですでに進行中の変化を反映
中国以外の地域でのバッテリー化学組成は大部分がニッケルベース
具体的にはニッケル・マンガン・コバルト(NMC)とニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)
これらの比較的新しい化学組成は、エネルギー密度が高いことから自動車メーカーにとって魅力的

マスク氏の強気の姿勢がEV業界全体に真の変化をもたらしつつあるとすれば、中国以外のバッテリーメーカーが追随できるかどうかが問われる
Ford(フォード)のCEOであるJim Farley(ジム・ファーリー)氏は2021年
一部の商用車にLFPバッテリーを採用すると発表
Volkswagen(フォルクスワーゲン、VW)のCEO、Herbert Diess(ヘルベルト・ディース)氏
同社のバッテリーデーのプレゼンテーションで、VWのエントリーレベルEVの一部にLFPが使用されることを明らかに

エネルギー貯蔵では、マスク氏がコメントで言及した、Powerwall(パワーウォール)とMegapack(メガパック)でのLFPベースの化学組成の採用は、鉄ベースの電池貯蔵を推する他の定置型エネルギー貯蔵企業と同じ
バッテリー調査会社Cairn Energy Research Advisorsを率いるSam Jaffe(サム・ジャッフェ)氏
「定置型貯蔵業界は、より安価なLFPへの移行を志向しています」

LFPバッテリーセルは
コバルトやニッケルのような極めて希少で価格が変動しやすい原料に依存していない(主にコンゴ民主共和国から調達されているコバルトは、非人道的な採掘条件のためにさらなる精査の対象となっている)
ニッケルベースの化学組成に比べてエネルギー密度は低いものの
LFPバッテリーははるかに安価に製造できる
EVの普及には、1台あたりのコストを下げることが要求されてる

調査会社Benchmark Mineral Intelligenceで価格・データ評価の責任者を務めるCaspar Rawles(キャスパー・ローレス)氏
「LFPは中国でしか生産されていないといっても過言ではありません」

中国の大学や研究機関のコンソーシアムによって管理されている一連の主要なLFP特許についてコンソーシアムは10年前
中国のバッテリーメーカーとの間で、LFPバッテリーが中国市場でのみ使用されることを条件に、ライセンス料を徴収しないことで合意
LFP市場は中国が独占する形となった
CATL(寧徳時代新能源科技)は中国で生産・販売されているテスラ車専用のLFPバッテリーを製造している
1月にCATLとShenzhen Dynanonic(深圳市徳方納米科技)は、中国の地方省の1つと
LFPカソード工場を$2億8000万の費用で3年をかけて建設する契約を結んだ
フォルクスワーゲンは中国のLFPメーカーGotion High-Tech国軒高科にかなりの出資をしている

業界アナリスト企業のRoskill
LFPの特許の存続期間の満了は2022年で、中国以外のバッテリーメーカーが生産の一部を鉄ベースの製品に移行し始めるかも
しかし、LG Chem(LG化学)やSK Innovation(SKイノベーション)など、韓国の大手企業との合弁事業が多いヨーロッパや北アメリカのバッテリー工場はいずれも、依然としてニッケルベースの化学組成に集中してる
バッテリー調査会社Cairn Energy Research Advisorsを率いるSam Jaffe(サム・ジャッフェ)氏
「アメリカがLFPの強みを生かすには、北アメリカの製造業が必要となるでしょう」
「今日、アメリカでギガファクトリーを建設する人々は皆、高ニッケル化学製品の製造を計画しています。現地で製造されるLFPバッテリーに対するアンメットニーズが非常に高くなっています」

調査会社Benchmark Mineral Intelligenceで価格・データ評価の責任者を務めるCaspar Rawles(キャスパー・ローレス)氏
特許の有効期限が失効した後、数年のうちにヨーロッパと北アメリカである程度のLFPキャパシティが確保されると予想
ドイツではCATLも、他のバッテリーメーカーSVOLT(蜂巣能源科技)も動きを見せているが、どちらも中国企業
その他のアジア企業やヨーロッパ・アメリカ企業がLFP市場で競争できるかについては疑問が残る、と

ジャッフェ氏
「定置型貯蔵システムのほとんどが最終的にはLFP系になることは避けられない」
しかし、米国の国内製造業にとってすべてが失われるとは限らない
「地元でLFP製造を確立するための好材料として、サプライチェーンがシンプルであることが挙げられます。リチウム以外にも、鉄とリン酸という2つの安価な材料が(米国で)大量に生産されています」
・・・重力タイプは?

鉄ベースのバッテリーは主にエントリーレベルの低価格車に使用され
ニッケルベースのセルはハイエンドの高性能車に使用される
多くの消費者は、300マイル(約483km)から350マイル(約563km)の走行距離を持つ車よりも
数千ドル安い200マイル(約322km)から250マイル(約402km)の走行距離の車の方に満足するだろう
・・・劣化がアるけど

自動車メーカーは、垂直製造や既存のバッテリー会社との合弁事業を通じて、バッテリー供給をコントロールする方向に動き始めている
このことはヨーロッパと北アメリカでLFPキャパシティの拡大は可能性が高いだけでなく、必然?

・・・全個体の市販がはじまるし
リチウムフリーの鉛も新世代が出そうだし
大容量キャパシタも~
めまぐるしい

今日は~
ザミア プミラ/Zamia pumila

新芽が出て、古いハッパを刈った
その後
上からモノを落としてしまい片方の頭から出た新芽を全部ツブした
・・・どしよ

今日は大雨の一休み
昨日は近くでも避難指示が
道路網もズタズタ
九州etcは全貌が見えない
お天気激情化とコロナはズ~っとアルと思わないと・・・

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