2020年12月2日水曜日

植物でワクチンを作る

開発したカナダの研究チームが、世界で初めて大規模な臨床試験を行ってワクチンの効果を確認
 Efficacy, immunogenicity, and safety of a plant-derived, quadrivalent, virus-like particle influenza vaccine in adults (18–64 years) and older adults (≥65 years): two multicentre, randomised phase 3 trials - The Lancet https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)32014-6/fulltext First human efficacy study of a plant-derived influenza vaccine - ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673620320109 First-Ever Flu Vaccine Derived From Tobacco Plants Just Smashed Clinical Trials https://www.sciencealert.com/large-scale-studies-test-flu-vaccine-derived-from-tobacco-plants-for-the-first-time  
インフルエンザウイルスには多くの型がある上にタンパク質の変異も早いため、1年ごとに新しいインフルエンザワクチンを接種してる
研究者らは毎年、次のシーズンに流行するインフルエンザウイルスの型を予想してウイルスに対応したワクチンを製造。 大規模なインフルエンザワクチンの製造ではニワトリの卵を用いた培養法が一般的。これは鶏卵内にインフルエンザウイルスを注入して培養し、精製することでワクチンを作り出す
カナダの研究チームは、タバコの近縁種であるNicotiana benthamiana(ベンサミアナタバコ)という植物に遺伝子操作したアグロバクテリアを感染させ、植物の内部でインフルエンザウイルスの外殻に似たタンパク質を作らせた。
アグロバクテリアは植物の細胞に感染してDNAを送りこめるので植物のバイオテクノロジー研究で使われる
 研究チームはベンサミアナタバコの葉からインフルエンザウイルスに似た粒子を抽出し、ワクチンを作る時と同等の条件下で精製することで、植物由来のインフルエンザワクチンを作成
今回、植物から作られたインフルエンザワクチンは、対象となるウイルス株の多い4価インフルエンザワクチン。 実際に植物由来のインフルエンザワクチンの安全性や効果を確かめるため、研究チームは大規模な第III相臨床試験を2回に分けて実施
2017年~2018年のインフルエンザシーズン前に行われた第1回臨床試験では、アジアやヨーロッパ、北アメリカに住む1万人以上に及ぶ18歳~64歳の人々を対象に、植物由来のインフルエンザワクチンと偽薬を投与。 臨床試験の結果、植物由来のインフルエンザワクチンは被験者の体内で免疫応答を誘発し、35%の被験者においてインフルエンザなどの呼吸器疾患からの保護効果が確認された
これは当初の目的であった70%の有効性に達しなかったが、同時期にイギリスで接種が行われたインフルエンザワクチンよりも有効性が高かったと研究チーム。この結果についてインフルエンザワクチンの有効性はシーズンに流行するインフルエンザウイルスの株に影響されるため、1年ごとの変動が大きいことも影響してると
 2018年~2019年のインフルエンザシーズン前に実施された第2回臨床試験では、65歳以上の高齢者1万2000人以上に対して、植物由来のインフルエンザワクチンと鶏卵を用いて作成されたインフルエンザワクチンが投与され、それぞれの有効性を比較。この臨床試験でも、「植物由来のインフルエンザワクチンの有効性は、鶏卵由来のインフルエンザワクチンに匹敵する」との結果。
研究チームによると植物由来のインフルエンザワクチンはウイルス株の選定から2カ月以内に製造可能
インペリアル・カレッジ・ロンドンの感染症研究者であるJohn Tregoning氏
今回の研究についての解説で、植物由来のインフルエンザワクチンを開発することは、鶏卵由来のインフルエンザワクチンにおける問題を解決する上で重要。 Tregoning氏が鶏卵由来のインフルエンザワクチンにおける問題として挙げているのは
「鶏卵で培養している過程でインフルエンザウイルスがニワトリの細胞に適応してしまい、ワクチンの抗原性が変化してしまう」卵馴化とも呼ばれるこの現象は、インフルエンザワクチンの効き目にも影響を及ぼすため、代替となるワクチン製造方法の開発は重要な課題
「鳥に由来するインフルエンザが流行した場合、鶏卵を用いたワクチン製造方法に影響が出るかもしれない」
「大規模なパンデミックが起きた場合には、鶏卵由来のワクチン製造方法だけでは必要量をまかなえない可能性がある」
これを植物由来のインフルエンザワクチンが解決できるかもしれない
 Tregoning氏は
「植物由来のワクチンが臨床試験でテストされたのはこれが初めてです。これは技術の大きなマイルストーンであり、他の植物ベースのワクチンや治療法の種をまきます」
一方で科学系メディアのScience Alertは、植物由来のインフルエンザワクチンが規制当局の承認を受けるには長い道のりが必要な可能性が高く、すぐには実用化されないだろう・・・

・・・素人からすると
泥縄で作られた新型コロナワクチンのことを考えると
コレもイっちゃえ・・・なんて

今日は~
ネリネ ?/Nerine ?

結局、植えちゃった
大き目の玉の鉢と小さめの玉の鉢
場所とるけど・・・
この後、ほぼ全部芽が出たみたい
で、その後、サビ病?が出てハッパをチギったのも・・・
成長して分けるのがメンドくさい



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