2020年12月22日火曜日

2020/12/14中国国家市場監督管理総局(SAMR)
アリババ・グループ・ホールディングや騰訊控股(テンセント・ホールディングス)といったIT大手が後ろ盾になった複数の案件について罰金を科すとともに調査開始を発表
SAMRはかつてインターネット業界に対して自由放任だったが今後は方向転換し、さらに多くの案件を監視していく構え
見せしめにしようと狙っている案件が、インターネット検索企業の捜狗(ソゴウ)を株主のテンセントが35億ドルで買収を強め非公開化する計画
SAMRは、プライベートエクイティ企業MBKパートナーズによる中国オンライン自動車レンタル最大手CARに対する買収提案にも目を光らせている
MBKは業界2位の企業を既に所有しており独禁法違反の問題が生じるとの懸念から

テンセントによる捜狗の買収についてはSAMRは徹底検証することが見込まれているため2021年の買収完了期限に間に合わなくなる可能性がある
ある関係者
「この案件は今、大きな不透明感に直面しており計画通り買収を完了できない確率は大きい」
検索エンジンは中国当局にとっては機微な分野
SAMRはテンセントが既に複数のセクターで主導的な地位を確立していることも踏まえて対処していくことになりそう
捜狗は今月、独禁法上の検証を受けるためこの案件を届け出た
中国のIT企業は最近まで自ら進んでこうした届け出を行うことはしておらず、珍しい動き

政府文書によるとMBKもCAR買収計画について同様に届け出た
関係筋によるとMBKは傘下の自動車レンタル企業とCARを統合する計画

中国の巨大IT企業は世界的にも最大級の規模を誇る
同国当局は、これらの企業が競争を阻害する市場支配力を築き、消費者データを悪用し、消費者の権利を侵害しているとの懸念を理由に監視強化に乗り出した
当局は先月、中国の当局としては初めて、インターネット企業による独占的行動を防ぐための規則案を公表した

世界的には規制当局は、たとえばヨーロッパ・アメリカやインドの当局などが既にフェイスブック、アルファベット傘下のグーグルについて独禁法違反の取り締まりを強めている

法律事務所アレン&オベリーのジャミン・シャン氏
SAMRは今のところ、こうした国々の当局ほどは見出しを飾る案件に取り組んでいないと指摘
ただ「最近のすべての展開を踏まえれば、SAMRはインターネット業界への法執行で新たな章を開く用意があるようだ」

SAMRの14日のVIE(変動持ち分事業体)が関係する3案件処罰は、インターネット業界も独禁法上の監視から除外しない姿勢を明確に打ち出した形
VIE絡みの案件に対する処罰は初めてだった

VIEは外国に上場する法人が中国の外国投資規制をすり抜けて中国企業を支配できる仕組み
これにも2008年成立の中国の独禁法が及ぶのか、中国の当局に買収計画を届け出る義務が生じるのかどうかは14日時点までは不明確だった
しかし弁護士らによると、今回のSAMRの動きによりVIE企業にも届け出が当局に期待されていることが示された

アリババ、テンセント、配車アプリの滴滴出行、電子商取引の美団、短編動画投稿アプリTikTok(ティックトック)を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)など、中国の大手IT企業のほとんどはVIEを利用している

法律事務所ホーガン・ラベルズの共同経営者エイドリアン・エーマック氏
「純粋に独禁法違反の観点で考えると、『なぜVIEを特別扱いするのか』という疑問もあった。今後は『同じような案件なのに違うアプローチを取る』ことはなくなりそうだ」

・・・中国共産党以外に力を持たせない・・・

今日は~
ムラサキ サギゴケ/Mazus miquelii

5月半ばコツボゴケの中で咲く

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