2020年12月18日金曜日

洗濯術

 なぜ部屋干しだと洗濯物が臭うのか
ほとんどの人が、全自動洗濯機を使っている
全自動洗濯機は洗濯槽にセンサーがついていて、洗濯物の重さと体積を測って、自動で水の量を計算し、スタートボタンを押すと水がジャーッと流れてくるけど
日本の洗濯機は自動的に節水モードになっているから圧倒的に水の量が足りない
さらに肝心なすすぎのときに水が不足していると、せっかく離れた汚れが、また繊維に戻っる
部屋干しのイヤな臭いや、黄ばみ、黒ずみは、このせい
だからプロは水量の設定をすごく大事にしている
家庭用の洗濯機なら基本設定より水量を一段階上げるか、いっそ満水にしてもいいくらいです
そうすると洗濯槽の中で服がよく動くので汚れがしっかり落ちる
またドラム式洗濯機はすすぎのとき水が少ないので、すすぎの設定を注水にするのがおすす
ふつうは洗濯槽にたまった水ですすぐ、注水は新しい水をどんどん注ぎ入れながらすすいでくれるので、そのぶん使用する水が多め
汚れや臭いが落ちない、黄ばみや黒ずみになりやすいなど洗濯に少しでも不満があるなら、ちょっとめんどうでも自分で水量を多めに設定する
洗濯機の時短コースは、ふつうの設定よりさらに水量を少なくしていることがあるので、とくに気をつけて
ほとんどの洗濯機がすすぎ2回の設定
使っている洗剤にすすぎ1回と書いてあったとしても、すすぎは2回にするのが理想
洗剤を水に溶かしてから衣類を入れると生地が痛まない
水は服にダメージを与えている
そのため洗濯機を使用するときに手動でやってほしいことがある
そもそも水自体にかなり洗浄力がある
洗浄力があるというのは、裏を返せば繊維にとって刺激があるということ
色が抜けたり、縮んだり、傷んだりする原因
そうならないように衣類を水から保護しなければならない
そのために使うのが洗剤
洗剤にはもちろん洗浄成分が入っているが、しっかり水に混ぜると衣類を水の攻撃から守ってくれる

タテ型の洗濯機なら、まず洗濯槽に水を張る
その水に直接、洗剤を入れる
そして2~3分、洗濯機を回す
これで泡が立つので、そこで初めて衣類を入れる
このひと手間で、洗剤がムラなく溶けて泡立ち衣類を保護
タオルをこのやり方で洗うと、いつまでも吸水性が落ちず、ふっくらした風合いが長持ち

ドラム式の場合は水と洗剤を先に混ぜることが難しいので、事前に水と洗剤を1対1の割合で混ぜたもの、洗剤ケースに入れる

洗濯物の量は洗濯槽の6割までに
せっかく水の量を多くしても、同時に洗濯物の量を増やしたら意味がない
むしろ、水量は多くして、洗濯物の量はいままでより少なくする
それくらいの意識でちょうどいい
水に対して洗濯物は6割程度
タテ型の洗濯機なら洗剤を混ぜた水に洗濯物を入れて、洗濯物を軽くこぶしで押さえたときに、水が手首の上あたりまでしっかり浸っていれば合格
一回、手で測ってみれば感覚がつかめる
ドラム式の場合は、先に水を入れることができないのでカラの洗濯槽にまず洗濯物を入れる
そのとき洗濯物の量はドラムの窓の半分以下(約15ℓ)までに
それに対して、水量は最大量(25ℓ)に手動設定
水量を自分で変えられない機種の場合は、とにかく詰め込みすぎないこと
ドラムの中で叩き洗いをするので、パンパンに詰め込むと、それだけで洗浄効果が落ちる
水は多めに洗濯物は少なくすることが絶対条件

洗いと脱水の時間を設定し直す
ふだん洗いの場合、タテ型洗濯機なら、洗い8~10分→水量多めですすぎ2回→最後の脱水3~5分を基本に
ドラム式洗濯機なら、洗い20分→注水すすぎ2回→最後の脱水3分を基本に
ドラム式は汚れの落ちがよくないので洗いの時間を長くする
クリーニング屋でも家庭と同じ洗濯機を使うことがある
ただし全自動ではなく、昭和の遺産のような二槽式タイプ
二槽式の洗濯機のほう、手動であれこれ設定しやすいから
プロは、洗濯物一枚一枚、使われている繊維や装飾、デザインの複雑さに合わせて、最適な設定で最高の洗い方をする
洗濯1回ごとに1枚しか洗わない
そのつど洗い、すすぎ、脱水の時間を手動で変える

脱水の時間は、どちらも短めに
脱水をしっかりしすぎるとシワになりやすい
脱水時間を短くするだけでアイロンがけが不要になる服がたくさん
もうひとつは生地を傷めないため
脱水によってタオルのパイルなどはどんどん飛び抜ける

洗濯機の設定を変えるだけで汚れが落ちやすくなり、服を傷めずに長持ちさせることができる
最近の洗濯機は自分好みの設定を記憶させておくことができる機能もついているので、ぜひ活用して

ワイシャツの脱水時間は1分で充分
毎日ワイシャツを洗う人や、アイロンがけがめんどうだ、という人におすすめの設定が
それは最後の脱水時間を1分に設定
シワになりやすいものは、あえて脱水時間を1分に短くして水分を保持したままハンガーに干す
そうすると水分の重みで干している間に自然にシワが伸びてくれる
ある程度の水は切れるけれど水分は残っている
アイロンできっちりプレスしたような仕上がりを求める人にはもの足りないかもしれませんが、一般のビジネスの場で失礼にならない程度なら脱水1分でアイロンなしで充分
アイロンの熱を与えないほうが服への負担が少なくなる
家庭ではプロのようなアイロンがけは物理的に難しい
プロが使うアイロンはボウリングの球くらいの重さがある
それを使ってワイシャツ一枚仕上げるのに20分くらいかける・・・

・・・水は思いっきりラジカル
王水でも溶けない貴金属でも溶かす
それが感じられないのは溶かす量が極微量だから

今日は~
セネシオ アルティクラタス/Senecio articulatus

冬になり夏に坊主だったハッパがワサワサ
春・秋型と云われるけど冬型?

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