2022年11月5日土曜日

厳しい冬を迎えるヨーロッパで

フランスでは、ロシアのウクライナ侵攻の影響で天然ガス価格が高騰
昨年に比べ光熱費も大幅に上がると予想されている
ロワール川沿いに点在する歴史的建造物の所有者や管理者にとって、これが頭痛の種
フランス・ロワール(Loire)川のほとりに立つ12世紀の城を所有するグザビエ・ルルベさん今冬の暖房代が一体幾らになるのだろうかと・・・
ルルベさんは毎冬、ムンシュルロワール(Meung-sur-Loire)城の暖房、電気、ガス代に€1万5000~€2万を支払う
だが、今年は5倍から10倍になる見通し
「とてもではないがそんな額の光熱費は支払えない」
窓などの修繕費の予算を回すしかないと
「窓一つで€1万する。城内には窓が148個ある」

ルルベさんの城から車で1時間ほど下流に行ったところには、シュベルニー(Cheverny)城がある
城のウェブサイトによると、漫画タンタンの冒険(The Adventures of Tintin)シリーズに出て来るハドック船長(Captain Haddock)が住む城のモデル
600年間同じ一族が所有してきた
城の一部には今も数人暮らしているが、他の区域や敷地には有料で見物客を受け入れている
シュベルニーはロワール川沿いで最も人気がある城の一つ
城を所有するシャルルアントワーヌ・デビブレー(Charles-Antoine de Vibraye)さん
毎年3万~4万リットルの灯油を使う
ただ見物客の受け入れで十分なもうけがあるため、灯油代が値上げされた分を賄うことができると
熱を閉じ込めるとかびや木を食べる虫が増えてしまう恐れがあり、城の断熱性を改善することも考えてはいない

シュベルニー城から少し南に行くと、国有のシャンボール城(Chateau of Chambord)がある
急な階段の下にある暖炉では、大きなまきが4本燃えている
見学者用の暖房設備はこれだけ
だがオフィスやギフトショップなど地所内の40軒ほどの家では暖房が使われている
城周辺の地所を管理するジャン・ドソンビルさん
「ここ2年で(暖房費は)倍になった。€26万だったが2023年の予算では€60万以上だ」
今冬の暖房費は、企画展二つとフェスティバルの予算を合わせた額とほぼ同じ
城の管理者はソーラーパネルの設置など、代替エネルギーの導入を真剣に検討し始めたという
地所内にある50平方kmの森の中に数か月以内に製材所を設置し、暖房用のまきを用意する計画
それまでは、新たに導入された照明や室温を管理するITシステムや、LED照明への切り替えで光熱費が削減されることが期待されている
ITシステムで人がいない部屋の明かりを消したり、夜間の室温を8度に維持したりすることができる
来年までに消費エネルギーを少なくとも10%削減できると見込む


欧州各地では今、冬を迎えるに当たって電力不足を回避するために節電が呼び掛けられている
この地域は山頂付近にダムがあり大量の電力を発電しているにもかかわらず、12の集落のうち11の集落が電力網に接続されていない
谷底の村チェビオ(Cevio)の元議員ロマーノ・ダド氏
渓谷に電力を供給するには変圧器が必要で
「この土地の住民にはそんな資金がなかったのです」
・・・え?
地元に負担を求めるの?

約500人いた渓谷の住民は数十年の間に50人を下回るまでになり
その間に暖炉を利用したりソーラーパネルを導入したりするなどして、電力網につながらずに生活するすべを学んだ
ソーラーパネルの導入は、1980年代には既に行われていた

住民のビチェ・トニーニさん(88)
毎年、春から10月までこの谷で暮らしている
自宅に設置したソーラーパネルのおかげだ
現代社会は「電気を無駄遣いし過ぎです」
日が暮れると、夜空の星を邪魔する街灯もないため、素晴らしいショーが楽しめる
・・・お星さま

その一方で、この谷で数少ないレストランのオーナーでライターのマルティーノ・ジョバンネティーナさん
「ソーラーパネルは部分的な解決策でしかないです」
ジョバンネティーナさんは、電気がないことに加え
古い建造物の修理をめぐる厳格な規制が、この谷の過疎化の原因だと
近隣の渓谷の村のように観光地として生まれ変わるのではなく、過去がテーマの野外博物館と化してしまったと
・・・日本だと
ちゃんと人が住める改築はOK?
多少なりとも補助もでるし

・・・イロイロね

今日は~
ツマグロヒョウモンの成虫
ウチで放蝶したコ?
温かい時はヒラヒラとやってくる
なんで晩秋に咲く花が欠かせない
ワタスが植える訳じゃないけど

2022/11/5
加筆

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