2020年9月29日火曜日

また革命?

 菅義偉官房長官が日本の首相に・・・多くの中国人は菅氏の首相就任について「中国では絶対にありえない

「あの令和おじさんか!なんか顔が地味だが、優しそう…、フルネームをみて、一瞬、わが同胞かと思った」「長年安倍政権を支えてきた『万年秘書』は、やっと“扶正”ができたね」(扶正とは、本来の意味は妾を正妻に取り立てることだが、今は、長年我慢してやっと出世したことを表す)「非常に控えめそうな方だが、農民出身で一国のトップに上り詰めたるとは、並々ならぬ本人の努力があったのだろうな」

「どうせ次期の総理選挙の繋(つな)ぎだろう、しょせん、安倍さんが垂簾聴政(すいれんちょうせい)となり、つまり前総理の操り人形、傀儡(かいらい)政権だ」「慰安婦問題を否定した人だろう、これからの対中政策がどうなるか気になる」「日本は、誰が総理になっても一緒だ。どうせアメリカと中国の板挟みの犠牲者になるのだ」

しかし、菅氏に対しては総じて好意的な見方をする中国人が多い。

「“農民工”から首相へ」「農民の息子、一国のトップになる」「農民出身の草の根の首相が誕生」「昔日の農民工、今日の首相」

菅氏は、もともと代々農家の出身で、いわば、田舎から都会への“出稼ぎ農民”だった。これは、今の日本の多くの政治家が世襲であるのとは正反対である。現に8年間陰で支えた安倍総理は政治一家で祖父や父親が大物の政治家だった。一方の菅氏は秋田県にある小さな村のイチゴ農家の息子。どうやってここまで上り詰めてきて、一国のトップとなったのか。中国人にとっては、このプロセスにひかれ、大いに興味を持っている。

中国の各メディアで紹介されている菅氏のサクセスストーリー

秋田の田舎のイチゴ農家に生まれた長男。家は代々コツコツ土を耕す農民。中学、高校時代に、毎日1時間から2時間もかけて山道や雪道を歩いて通学した。高校卒業後、集団出稼ぎで上京した。ダンボール工場や配管工として働く傍ら、大学の夜間部に通っていた。それも学費が一番安い大学と学部を選んだ。その後、人生の転機が訪れて、議員の小此木氏の秘書となった。

いつも控えめで、忠実に議員に仕えた。会食のときも必ず先に食べ終えて、議員たちに気遣いをした。その早食いのクセは今でも残っている。このため、最もよく食べるのが(早く食事ができる)うどんとそばだ。そして、横浜市会議員に出馬したときに、票を獲得するために奔走し、数カ月で靴を6足も履き潰した。当時、他の候補者が室内でプレゼンすることが多かったなか、彼はそれらの場所を借りるお金がないため、駅前でマイクを手にし、歩行者に挨拶し演説をした。その後、他の候補者もみな、街頭演説をまねしはじめた。彼は街頭演説の元祖である。

小泉、安倍政権で長らく脇役として、陰で政権を支えてきた。常に控え目で低姿勢、各方面との協調、火消しに苦労して来た人。また、お酒やたばことも無縁で、人柄も真面目。長年の努力の積み重ねで、特に激しい政治闘争も行わずして、自然の流れで一国のトップとなった。これらはまさに彼の座右の銘『意志があれば道があり』の通り、努力の賜物

そもそも中国の諺(ことわざ)には、「寒門出貴子」(社会的地位が低く裕福でない家の子どもは逆境に強く出世をする)という言葉がある。ところが、これはあくまでもごくまれなケースであり、願望である。実は、中国の戸籍制度は日本と異なる。同じ農家の出身であっても、日本と中国では事情が大きく違う。最近は日本でも徐々に知られるようになってきたが、中国の人々は、生まれた土地に基づいて戸籍が制定されて、簡単に移すことができない。先述した農民工は、中国において農民の戸籍を持ち、大都市で就労する労働者である。つまり、たまたま農村で生まれた人は都会の戸籍になれず、農村の戸籍を一生背負っていくことになる(一部例外もある。特別な分野の人材であれば特例もある)。

戸籍により、受けられる公共サービスや社会保障など、さまざまな面で大きな格差が生じる。この状況は今も変わってない。戸籍により運命がほぼ決まってしまうのだ(近年、戸籍制度改革の動きがあり、緩和される地域もある)。

戸籍の違いによる移動制限はないが、都市部で仕事をし、長年住んでいても、都会の戸籍にはなれず、暫住居住」という暫定的な居住証しか持つことができない。そうした人は何億人もいると言われている。これまで農村部の人々が自らの運命を変えるには、勉強をするしかなかった。このため、一家は成績の一番良い子どもに賭けて、借金をしても大学まで送り出す。その子が出世すれば家族の生活もよくなっていくという夢である。実際、数十年前は農村出身者でも有名大学を卒業してビジネスで大成功する人物も少なからずいた。

ところが、これも中国の経済が発展するにつれ、地域間の貧富格差が拡大していく中で、勉学で現状を変えることは困難になってきている。都会と比べると、内陸の農村は教育資源が圧倒的に少ない。親がみんな都会へ出稼ぎに行ってしまうため、教育を受けたことがない祖父母と暮らすケースが多く、結局、中卒や高卒で終わってしまう。社会競争が激しい中国では、学歴がない人の就職は難しい。家を支えるため、給料の安い仕事に就いてしまい貧困の連鎖

ゆえに、階級が段々固定化し、分断していく。都会の若者は親の代から金銭や人脈などいろいろな資源を引き継ぐことができ、最初から勝者である。一方、農村の若者は人生の転機を作るのが至難のわざで、その道のりはあまりに遠く険しい。

約10年前から中国では、「拼爹」(1文字目は手偏に并、2文字目は父の下に多)という流行語がある。その意味を説明すると、若者が一生懸命努力するよりも権力や金銭があるお父さんを持ったほうが、就学や就職、結婚など人生のすべてにおいて有利であるという意味だ。不公平な社会を暗喩する際に使われる。つまり、経済力や社会地位が固定化しており、生まれた家庭により富二代か、窮二代かが決まっているということ。

菅氏の山道や雪道を登って通学した、ことや夢を持ち、夜行バスに揺られて都会に向かったこと、ダンボール工場で出稼ぎ労働者として働いた、ことなどのエピソードは、まさに中国の内陸農村部の児童が今でも2~3時間かけて険しい山道を通って通学している現実や、3K(キツイ、キタナイ、キケン)に属する労働を担っている農民工らのイメージを彷彿させるもの。

農民工は、都会の開発や経済発展に大きく貢献しているにもかかわらず、全身土まみれ、汗まみれであり、帰省のときは一番安い乗り物を選ぶなど負のイメージを持っている人が少なくない。のため、菅氏が一農民工から一国の頂点に立つ人になるというのは、中国の庶民にとっては、あまりにドラマチックであり魂が揺さぶられるほど感慨深い話。

彼らは、こう感嘆する。

「このような学歴や経歴だと、わが中国では一村長にもなれない…」「まさにシンテレラのような人生、『草の根』が逆襲した人生の見本だ!」「国策と制度、道を作ってくれているからこそ、菅さんのような人を生み出したのだ!」「運気も大事だが、本人の努力で一歩ずつ着実に歩んでいなければできないだろう」

努力・自律・恒心「志有る者は事ついに成るなり」…。これらを実行してきた菅氏の成功物語は中国の逆境にある若者たちにとっては、まさしく“理想”であり、何よりも励まされるのだ。

・・・中国共産党の革命、人民解放軍による解放とは何だったの?つまり主権者が皇帝⇒中国共産党になっただけ・・・だから例の問題発言「中国人民こそが共産党の堅固な鉄壁だ」

あと必要とあらば、えげつない土地収用とか民族浄化

やっぱ革命か・・・習さん終身主席?になるかも?って

ソレを見たトラさんがうらやましいって

今日は~

イワホウライシダ/Adiantum ogasawarense


8月半ばにチリチリになった

復活・・・ヨカった~

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