永久凍土の融解、石油流出……地球の炭素貯蔵庫・北極圏に悲惨な夏
モスクワから東へ約4,850km、北極線[北極圏の限界となる北緯66度33分線]の約10km北に位置するシベリア辺境の町ヴェルホヤンスクは世界最寒の地、その最低気温が記録されたのは1892年、気温は-67.8℃。しかし最近では最低気温はだいたい-45.6℃前後。
2020/6ヴェルホヤンスクでは新たな記録が生まれた。北極圏で過去最高となる最高気温38.0が観測された。これはその日のラスヴェガスの気温と同じだった。ちなみにマイアミでは、1896年以降、37.8℃を観測したのはたったの一度だけ。
・・・は?
世界気象機関(WMO)の気象・気候異常に関する報告者であるランディー・サーヴィニー氏「シベリアはこの春、異常な暑さに見舞われています」「この地域に雪が残っていなかったこと、そして地球全体で起きている全般的な気温上昇が重なったことは、間違いなくこの異常を引き起こした決定的な要因でしょう」
人為的な気候変動により、北極圏では地球上のほかの地域の2倍の速さで温暖化が進んでいる。北極温暖化増幅と呼ばれるこの現象は、気候モデルによって予測されていたが温暖化が進む速さは予想外だった。
2019/12以降、西シベリアの気温は通常より10℃も高くなっている。また1月以降、シベリア全体の平均気温は、長期平均を少なくとも3.0℃上回っている。
気象学者のジェフ・ベラルデリ 2020年にロシアを襲った暑さは「非常に驚くベきもので、温室効果ガスであるCO2の排出量について現在の傾向が続いた場合に2100年までに達すると予測されている気温と一致している」
この暑さのため2020/4までにこの地域全体で起きた森林火災は、2019年の同時期よりも大規模で、その数も多かった。2019年、燃え拡がった炎を鎮火するためロシア政府は最終的に軍用機を派遣しなければならなかった。高く立ち昇る煙が衛星写真で何千マイルにもわたって確認できる現在の森林火災の規模からこの夏はもっと悲惨なものになることが予想される。また、新型コロナウイルスのパンデミックにより、鎮火作業はさらに面倒なものになるだろう。
・・・アラスカも・・・
暑さと火災により、シベリアの永久凍土の融解が加速。この凍っていた土壌は解けると大量の温室効果ガスを放出。
2020/5/29、世界最北端の都市であるノリリスクの郊外で融解した凍土が崩れ、石油貯蔵タンクが倒壊して2万1000tを超えるディーゼル燃料がアンバルナヤ川に流れ出した。
ノリリスクは、1930年代に近隣に設置されたグラグ[強制労働収容所]でノリラーグの囚人によって建設され、事故が起きる前からすでに世界で最も汚染された場所のひとつだった。その17万7000人の住民のほとんどは、倒壊した石油貯蔵タンクを所有する発電所の親会社ノリリスク・ニッケルで働いている・・・
・・・北極圏が熱くなって、北極航路だ資源開発とか騒いでるけど・・・
今日は~
クラッスラ エレガンス/Crassula elegans
地味に生きてる
薄茶色っぽくなってダメかな~なんて思ってたら
緑に・・・成長してるし
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