2023年3月3日金曜日

ロシアで増え続ける銭

 ロシアで増える資金、JPモルガンやブラックロックも手を付けられず
回収の見込みないと多くは認める、忘れるしかない、と諦めも

外国人に帰属する数$十億規模の資金がモスクワに滞留
資金は増え続けているが、持ち主は手を触れることができない
ロシアのウクライナ侵攻開始前に西側投資家が売らなかった株式の配当や債券の利払い
これらは全て、制裁によって動かせなくなった資金の一部となっている
ウクライナ侵攻が2年目に突入する中で、モスクワに留め置かれている資金がどうなるのか?
不透明な状況が続いている
法的には、JPモルガン・アセット・マネジメントやシュローダーなど、世界の大手投資会社数社に資金は帰属する
だが内々には、少なくともプーチン大統領が君臨している間は資金回収の見込みはないと多くが認めている

新興国株式ファンドの一部としてロシア株を保有していたGAMインベストメント・マネジメントのティム・ラブ氏
「評価額はゼロとした。忘れるしかない」
「ロシアに市場はまだあるが、配当金の送金やそれを生んでいる証券へのアクセスとなると、全て制裁対象となってしまう」

この問題について資産運用者らは会話でいら立ちを示すが、多くは戦争が続いている間はロシア資産の保有を公に話したくはないとした
西側の制裁を極限まで試す覚悟がない限り、ロシア滞留資金について何もすることはできない

ロシア中銀のナビウリナ総裁は今月の記者会見で
タイプCと呼ばれる非居住者用の特別銀行口座の残高を明らかにすることを控えた
ただ、残高は増え続けているとは述べた

インタファクス通信が昨年11月に規制当局の情報として報じたところでは
こうした口座の残高は2800億余りに上る
ロシア中銀の担当者はコメントを控えた

モスクワ証券取引所とロシア中銀のデータ
戦争前はロシアに対する外国からの投資は大規模で、株式と国債で$1500億前後に達していた
運用会社は自らのロシアファンドを停止しているが
顧客向けに理論的な資産価値を算出しているところも依然ある
JPモルガン・アセット・マネジメントの新興EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)投資信託
顧客に対し、保有するロシア企業が配当支払いを続けていると説明
資金にはアクセスできないと強調しつつ、1/4時点でタイプC口座に約£630万が凍結されていると明らかにした

iシェアーズMSCIロシアETFを停止したブラックロック
ロシア関連のポジション解消を巡り同国の規制当局などと交渉を続けているとし
ロシアの証券の清算が可能となれば、将来のある時点でそのようにする意向だと昨年9月にオンラインに掲載した

・・・投資家にとってはマサカだよね~

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