凶器な月のチリ

ぼや川より
ついたシミ・消すのにワメき・ちらす妻
・・・はあ～・・・

月のチリは人体にとって極めて危険でDNAを損傷することも
By NASA Goddard Space Flight Center

Assessing Toxicity and Nuclear and Mitochondrial DNA Damage Caused by Exposure of Mammalian Cells to Lunar Regolith Simulants - Caston - - GeoHealth - Wiley Online Library
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/2017GH000125
Moon Dust Could Give Astronauts Permanent DNA Damage, Study Finds
https://www.livescience.com/62590-moon-dust-bad-lungs-brain.html
1972年12月に打ち上げられたロケット、アポロ17号で月に行ったハリソン・シュミット宇宙飛行士
ミッションの中で月面歩行
月面歩行を終わらせて月着陸船の居住区画に戻ってきた際に相当量の月のチリを肺に吸い込んでしまった
その後一日中シュミット氏は涙が止まらなくなり、喉に不調をきたしてクシャミが止まらない状態に
シュミット氏はその状況を「月花粉症(lunar hay fever)」と呼んでいた
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の研究チーム
この症状は花粉症のようなアレルギー反応によるものではなく月に存在する極めて微細なチリによって引き起こされた・・・
月の表面に存在するチリはそのほぼ全てが隕石の衝突によって作り出された
ま、月には大気や水が存在しないため地球のように風に乗ったり波にさらわれたりする間に風化しない
そのため月のチリは非常に鋭利で、かつ表面が研磨剤のようにザラザラした状態
大気がないことで月には常に大小の隕石が降り注いでいるため月の表面は常に静電で帯電している
月の表面では微細なチリが静電気と弱い重力のおかげで宙に漂う
宇宙飛行士は宇宙服を着て船外活動を行うために宙に漂うチリを直接吸い込まないが
活動後に宇宙船に戻り宇宙服を脱ぐ際にその表面に付着したチリを吸引してしまう？
研究チームは
アリゾナ州の火山灰やコロラド州で採取した溶岩のチリなど地球にある物質をもとに月のチリを再現したものを5種類用意
チリはその粒状性をもとに3つのグループに
それぞれを人体から採取した肺の細胞とマウスの脳細胞を培養したものに付着させた
チリの付着から24時間後に細胞の様子を観察したところ3つ全てのグループで脳と肺の細胞が死滅した
中でも大きさが数ミクロンレベルのチリが最も攻撃性が高く細胞の90％が死滅
破壊されていなかった細胞においてもDNAが損傷していることを確認
このDNAのダメージが修復されないままだと後にガンや神経変性病を引き起こす？
研究チーム
「将来の宇宙探査において、月のチリを吸い込まないようにすることが重要であることは明らかです」
NASAではこのような問題に対処するための研究を進めており、電磁力で月のチリを完全に除去するElectrodynamic Dust Shieldの手法などが研究されてる

・・・大気がない星でも同じ・・・

今日は～
キクザキイチゲ/Anemone pseudoaltaica大輪濃色種

３月の２０日ころ
１輪だけ咲いてる
はえ～