2020年3月20日金曜日

かの国防疫の要、鍾南山

ぼや川より
学歴は・ないが病歴は・凄い俺
・・・コロナはまだ・・・

ここんとこ外からのコロナを心配する、かの国
その中国における免疫学や呼吸器学などの最高権威である鍾南山
1936/10/20に江蘇省の南京市で生ま1960年に北京医学院(現在の北京大学医学部)を卒業
文化大革命時には下放され、文革が終わった1979年にイギリスのエディンバラ大学に1992年から広州医学院院長(現在の広州医科大学学長に相当)などを務めた
父親は北京協和医学院とニューヨーク州立大学を卒業し、広東省の中山医学院の教授になり、母親も協和医科大学を卒業後、広東省で華南腫瘍医院を創設し副院長を務めたが、文化大革命で知識人として糾弾され自殺

鍾南山は反体制とまでは言わないにしろ、体制におもねることがない
2002年に発生し2003年に大流行したSARS(サーズ。重症性呼吸器症候群)の時
感染の中心地となった広東省で広州市呼吸器疾病研究所の所長として異常を察知
SARSの脅威を隠蔽しようとする江沢民政権に対して異議を唱え、事態の深刻さを訴えた
結果SARSの(あれ以上の)拡大を抑えることに成功
以来、民族の英雄として人民の尊敬を集めている

今般の新型コロナウイルス肺炎に関しても1/19に鍾南山は国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームの代表として武漢の病院を視察
そこで人から人への感染があること
これはSARS以上の危機をもたらすかもしれないと一瞬で見抜き、李克強(国務院総理)に知らせた
習近平(国家主席)の知るところとなり、1/20に習近平に重要指示を出させるに至った
鍾南山の緊急要請がなかったらコロナ被害は・・・
武漢から爆発的に湧き上がる感染者の全国拡散を食い止めるには、先ず武漢を封鎖すること
そのアドバイスも直接李克強に与え李克強から習近平に伝えられて断行
しかし溢れ出る患者の数と病院のベッド数がバランスを崩すと医療崩壊を起こす
そこで何が何でも医療従事者と医療施設を火急速やかに整備しなければならないと陣頭指揮を執ったのも鍾南山
SARSの時に北京に作らせた方艙(ほうそう)医院(野外病院のような緊急対応のコンテナ病院)である小湯山と同じ発想のものを武漢に突貫工事で作らせた
最初は重症患者を入院させる火神山医院と雷神山医院を10日間ほどで建ちあげ、軽症患者には自宅隔離を命じた
が、自宅にいて家族に感染させたり、全く外出しないというわけにはいかないので周辺住民にも感染が広がったり、軽症者が重症化するケースも
これでは感染は防げないということで方艙医院を増築
それでも足りずに体育館や市民会館など使えるものは全て使って患者を全て収容
重症化した場合も対応がスムーズにいった
そしてマスク着用、アルコール消毒などを市民に徹底させ、未感染者に感染することを防ぎ、徹底した早期発見と早期治療を可能ならしめるために検査キットの緊急な充足を断行
しかし何万人といる患者を誰が診るのかという問題が
感染者は武漢市から湖北省全体に広がっていたので(湖北省もほぼ封鎖に近い隔離状態になっていたが)、中国全土の19の省(直轄市・省・自治区)から医療支援部隊を湖北省の16の地区にそれぞれ派遣して医療体制を補完し構築
武漢市には全国の医療部隊が集中的に派遣されており人民解放軍の医療部隊も総動員
その数は2/28の時点で総計4万人強

習近平としては鍾南山が民族の英雄として人民の尊敬を集めるのは面白くない
しかしウイルスによって一党支配体制が崩壊してしまうのは・・・
ウイルスが蔓延すれば一党支配体制は間違いなく崩壊
民主主義国家ではないので中国共産党の政権が崩壊すれば政権交代ではなく国家が崩壊する
そこで鍾南山のアドバイスと提言を最大限に活用しながら
それはこの俺が決意し断行したことだ
他人の業績を自分のものとして自慢している(摘桃子)
方艙医院は3/14には役割を終えて閉鎖
また全国から集まった医療支援部隊は3/18に最後のチームが撤退
武漢はコロナ発生前の医療体制に戻った
3/16現在で、まだ病院に残っている患者数は中国全土で8,976人
治癒して退院した患者数は68,679人
それも病院で治癒したと診断された後さらに2週間は隔離
今では再感染はほぼいなくなっている
そのシステムを作ったのも鍾南山

いま問題になっているのは海外の感染率が高い地域から、それまで中国から逃れていた海外移動者たちが中国に戻り始めたこと
数日前までに新規感染者数が中国全土で1桁にまで減って、これで中国は完全に脱コロナ化
ができた?・・・
が帰国者による再拡大が
そこで3/17中国政府
「北京空港はいかなる国際便の着地も許さない」
18日から中国に入る国際便は全て北京以外の空港で乗客を降ろすことに
かつ乗客は必ず14日間の隔離を強要される
感染者の再燃を防ぐことに必死

鍾南山があまりに体制側に毅然と立ち向かうため
国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームのリーダーの職を解任された、という情報が
しかし湖北省、特に武漢市のコロナに対するハイレベル専門家チームはあくまでも臨時的な組織
このチームも解散したが国務院の下で科学技術部が主導する
新型冠状病毒感染的肺炎疫情聯防聯控工作機制科研攻関専家組という長い名前の専門家チームなどは残っており鍾南山はそのリーダーを務めている
鍾南山が中国疾病預防控制中心(CDC)などにもっと大きな行政権を与えないとウイルス感染などの早期発見や迅速な初動は難しいという提言をしたので、それが機能している

・・・その時に応じた具体的な防疫体制の構築
こうした防疫行政?の点では
後藤新平を思い出す

今日は~
フェルニア ブレビロストリ/Huernia brevirostris
お気に入りのフェルニア
よく見ると・・・
カイガラ虫がイッパイ
慌てて除去
ただ育ちすぎて根本の方は取れない
この春は分けることを決意
・・・増える

ところで
ネットを見てると
Huerniaのnがmになってることが
なのにフェルニア
フェルミアでない
ど~もnとmが並んでるんでタイプミス?

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