2019年12月29日日曜日

信仰のオセッカイ?

ぼや川より
じいちゃんは・卒業できない・女好き
・・・おさかんで・・・

欠陥が見えてきた宗派・宗教での権力分割
イラクとレバノンでは政府への激しい抗議運動
これに関して12/7のエコノミスト誌の論説‘Time for Iraq and Lebanon to ditch statesponsored sectarianism’
良い結果をもたらさなかった現行の宗派・宗教間の権力分割体制を人々が否定するのは正しいと・・・

・イラクでは、米国が全ての勢力を満足させようとして、利益供与を促し
政党と民兵組織を強化する体制を作ってしまい、民族的、宗派的分裂はかえって強固に
イラクではこうした政党のどれかと繋がっていなければ政治的成功は難しい
政党は省庁を銭のネタに
能力ではなく忠誠心に基づいて政府の仕事を分配
腐敗が蔓延
・レバノンも同様
国土を荒廃させた軍閥が政治家になって国富を収奪
政府はスンニ派、シーア派、キリスト教徒の利益供与体制に資金を与えて巨額の負債を蓄積
世界銀行の推定では、この権力分割体制に絡む浪費額は毎年レバノンのGDPの9%に
財政危機が迫るレバノン、負債の返済を繰り延べ
改革を行う必要があるが指導者たちにはその能力がない
・両国の人々は自分たちの考えを反映し自分たちの利益を代表してくれる政治体制が・・・
国家支援の宗派主義、つまり宗派・宗教間の権力分割体制を止めるべき
透明性が向上すれば利益供与の仕組みが明らかに
強力な公共機関はこうした仕組みを抑えてくれるかも・・・
・・・統治能力の欠如
当初の志がグダグダ

レバノンの宗派間での権力分有体制は諸宗派を権力構造の中に取り込み、諸勢力間の平和を作り出し、国家を安定させるためのもの
レバノンの隣国シリアは少数派のアラワイト派のアサッドが権力を独占
多数派のスンニ派を抑圧する体制であった
が、内戦になったことを考慮すれば宗派間の権力分有には良い面もある
しかしレバノンのように大統領はキリスト教徒、首相はスンニ派、国会議長はシーア派という権力分有に加え
国会議席の半分はキリスト教徒、半分はイスラム教徒
またその枠内で宗派別定員を設けるのは・・・
このレバノンのシステムが政党の宗教性を強め世俗的政党の存在空間をなくし国民の選択の幅を狭めている
レバノンには世俗的な人も多い
今回のレバノンでの抗議デモは現宗派主義体制への抗議

イラクのデモはレバノンのデモと違い各宗派間の勢力分有システムよりも
イランの介入、民兵の跋扈(ばっこ)、政府の非効率に対するもの?
しかし大統領はクルド、首相はシーア派、国会議長はスンニ派という権力分有体制が、宗派や民族に基づく政党につながっていることは事実
国会議員は各州別の比例代表制と少数派に配慮した全国区の比例代表制で選ばれており、宗派主義は議会においてはレバノンのように強くない
しかし利益供与システムとしての宗派政党は存在
やはり改革が必要
特にシーア派民兵の跋扈などは国家としてのイラクを脅かす

 自由民主主義国家では個人をその宗教的所属で分けないで、その人権を等しく尊重し、自由に意見を言わせ、自由に政党も作らせするのが基本
国内が分断された国では分断している諸勢力を権力分有で権力構造に取り込むことが平和につながると考えられてきた
それには一理あるが同時に、それは分断を強める

レバノン、イラクにはヒズボラ、シーア派民兵などイランの影響下にある勢力があり、ここに言う改革はそう簡単に進まない
論説の言うところが目指すべき方向性
ただ中東は難しい
イスラム教は政教分離を是とする宗教ではない
キリスト教が「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」としているのとは違う

・・・キリスト教だって、かつては
やっとココまで
・・・信仰が実際の力を持つと・・・

今日は~
たまたま覗いたJA
えっ?
なにコレってのが




















 







いや~
バカにできねえ

0 件のコメント:

コメントを投稿