2019年6月3日月曜日

プーさんの思惑

ぼや川より
腹黒い・くせに涙腺・弱いのね
・・・ダマされる・・・

5月23~26日の欧州議会選挙は大方の予想どおり、欧州統合を支持し民主主義を守る勢力と、統合嫌いで極端な民族主義を振りかざす極右ポピュリズム勢力の大激戦
しかし投票日の直前にEU各国で台頭するポピュリズム政党のダークな面を暴く衝撃の事件が
オーストリアの連立政権を崩壊させた極右政治家の腐敗と癒着
そしてロシアとの疑惑の関係が明らかに
オーストリアでは17年12月以降、中道右派の国民党と極右の自由党(ナチス親衛隊の元メンバーが1950年代に結成)が連立を組んできた
ところが先頃、ドイツのシュピーゲル誌と南ドイツ新聞が自由党の党首でもあるシュトラッヘ副首相の隠し撮り映像を公開
これが原因で連立は崩壊。9月に総選挙が実施されることに
問題の映像は17年7月のもの
シュトラッヘが酒に酔い、ロシアの富豪の姪を名乗る女性に便宜供与を約束する様子が映っていた
シュトラッヘは女性に
オーストリアの大衆紙クローネン・ツァイトゥングを買収してくれれば、国内の主要インフラ工事を高値で受注させてやる・・・
シュトラッヘが目指すのは(ハンガリーのオルバン首相がしたように)
メディアを政府のプロパガンダ機関にすることだ・・・

クルツ首相(国民党)が連立交渉において
自由党に国防相と内相という重要ポストを渡したのはあまりにも軽率だった
極右のポピュリズム政治家がロシアのプーチン大統領に操られている
自由党が親ロシアであることもシュトラッヘが過激な白人至上主義者とつながっていることも、以前から知られていた
しかしクルツは目をつぶって、国の安全保障に関わる重要省庁を自由党の手に委ねた

内務省(つまり警察権力)を掌握した自由党が、真っ先にやったのは諜報機関への強制捜査
極右勢力やロシア系の団体に関する膨大な監視情報を押収
これを受けて、欧州各国の諜報機関はオーストリアとの情報共有を避けるように
クルツが”見て見ぬふり”をしたせいで、オーストリアは周辺各国の信頼を失った

イタリアも似たようなことに
ポピュリズム政党の五つ星運動との連立で政権に参加した極右政党同盟(旧称「北部同盟」)
党首のマッテオ・サルビニを副首相に送り込んだ
この男は今やヨーロッパにおけるプーチンの最大の代弁者
対ロ制裁に反対するだけでなく、ロシアによるクリミア半島の併合を擁護

フランスでも、マリーヌ・ルペン率いる国民連合(旧称「国民戦線」)が
過去にロシア政府とつながりのある銀行から融資を受けていたことは公然の事実

イギリスでも、ブレグジット(EU離脱)推進派の一部にロシアマネーが渡っていた疑惑が当局が捜査中
事実だとすれば、ブレグジット後のイギリスではロシアの影響力が大きくなる?

ロシアは、イギリスをEUから引き離そうと画策していた
プーチンはヨーロッパの分断を望んでいる
ブレグジットはイギリス国民を大きく引き裂いたし、EUの団結にも大きなくさびを打ち込んだ

プーチンは欧州各国の伝統メディアの信用失墜も狙っている
イギリスでは、強硬離脱派を支援する一部メディアがせっせとフェイクニュースをばらまいている

・・・その程度の国民には
その程度の政治が・・・

今日は~
デンドロビウム アグレガタム ジェンケンシー/Dendrobium aggregatum jenkinsii
バーク・駄温鉢
花が2つ
ちと寂しい
ガタイに対して花がデカイ

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