2019年6月18日火曜日

♂いらね・・・

ぼや川より
芸のため・亭主を捨てる・世の中に
・・・なんの芸?・・・

両生類のサラマンダーには♀だけの集団がある
それで不自由しないどころか彼女たちは大いに繁栄してる
自らのクローンを産んで新しい世代
普通は遺伝子の多様性が無くなって、このような集団は必ず行き詰まるはず・・・

科学誌Journal of Zoologyに掲載された最新の研究
オハイオ州立大学の研究チームは、切断された体の一部を再生させるサラマンダーの能力に焦点を当てた

進化生物学者ロブ・デントン氏
「体の再生は関心の高いテーマですが、その能力の多様さは未解明です。私たちの発見は、この能力は私たちが思っていたよりずっと複雑だと知らしめた点で重要です」
トラフサンショウウオ属のサラマンダーのうち♀だけで生殖できる系統は600万年以上前に枝分かれしている
この方法には何らかの利点があるに違いない
そうでなければ、これほど長期にわたって系統が保たれるはずがない
手がかりの1つが
♀のみのサラマンダーは、集団に属さない近縁種の♂が生息地に残していく精子からDNAを盗む
・・・どうやって?
♀はそのDNAを卵の授精に使うわけではなく、自分自身のゲノムに単に加える
・・・ゲノム編集?してる
彼女たちの中には、たいていの動物のように染色体を2本1対ではなく
3本、あるいは4本を1組として持つ個体がいる

東ミシガン大学の進化生物学者で、トラフサンショウウオ属のサラマンダーを研究するキャサリン・グリーンワルド氏
♀だけのサラマンダーにみられる複雑で多様な、ごちゃ混ぜのゲノムが
どの種の♂に由来するのか調べている
が???
おかげでこれらの♀には学名もつけられていない

研究に貢献した1人が、オハイオ州立大学の学部生モニカ・サクッチ氏
雌雄同体であるカタツムリのうち、ゲノムのセットを余分に持つ個体は体の一部を失ったときの再生が明らかに速いことを先行研究で知った
DNAが余分にあれば多くの遺伝子をコピーしなければならないが
そのコピーを助けるタンパク質を多く持っている
サラマンダーでも同じことが起こるのかどうか確かめようと
サクッチ氏はトラフサンショウウオ属のサラマンダーのうち
♀だけの集団と普通のスモールマウスサラマンダー(Ambystoma texanum)の卵を採集
研究室で成体に育てた
♀のみのサラマンダーは、ゲノムのセットを3つ持っていた
1つはアオボシサラマンダー(A. laterale)
残る2つがジェファーソンサラマンダー(A. jeffersonianum)に由来するものだったった
ラボで育ったサラマンダーは合計12匹
サクッチ氏は全個体の尾を切断し、再生にかかる日数を計測
最初の3週間は、どちらのグループも尾の再生速度は変わらなかった
ここで、サクッチ氏らは餌をより野生に近い、栄養価の高いものに変更
それ以降♀のサラマンダーで尾の再生速度が明らかに早くなり
ついにはスモールマウスサラマンダーの1.5倍の速さで元通りになった

アイオワ大学の進化生物学者で、雌雄同体のカタツムリにおける再生の研究を主導したモーリーン・ニーマン氏
「実に説得力のある素晴らしい実験です。自然環境での有利さに関して集団ごとの特徴を比べていますが、これはなかなかできないことです」

一方、グリーンワルド氏とニーマン氏はこの研究の大きな限界として
共通のゲノムを持つ単性のサラマンダー同士で再生速度を比較していないことを挙げた
そのため、今回観察された再生速度の差が単性の生殖ゆえか
ゲノムの数が違うためか
あるいはゲノムをコピーする速度に先天的な違いがあるためかが?
それでもニーマン氏
「大きな第一歩です」
「ゲノムが何セットあるかは生物が持つ最も基本的な特徴の1つです。そして、これほど多くの種が2セットのゲノムなのかは、まだ分かっていないのです」

・・・とりあえず♂も必要
なんか一安心・・・

ついでに
チュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)はケガをした際に、皮膚のリンパ腺から白い粘液を分泌します
この粘液から傷口を塞いで治癒を促進する医療用接着剤が作れる
今も医療用接着剤はありますが
有毒性や弾性の乏しさ、損傷部位での過度の熱といった問題が
中国の人は1600年以上も前からこういった皮膚の分泌物を火傷などのケガの手当に使ってきた
2015年の研究は、その粘液には組織再生と免疫防御反応を引き起こす化合物などの性質があるって
この医療用接着剤を、「skin secretion of Andrias davidianus(チュウゴクオオサンショウウオの皮膚分泌物)」あるいは単にSSADと命名
この生体接着剤を作るためオオサンショウウオの皮膚を刺激して、分泌物を直接収集
凍結乾燥させてパウダー状にしたら、生理食塩水を加えることでジェル状の物質に
「現在の研究で示されたように、SSADの低コスト、環境にやさしい生産、治癒促進能力と生体適合性が、無縫合での創口閉鎖のための前途有望で実用的な選択肢を提供すると我々は期待しています」
「SSADは現在使われている外科用の接着剤に関連するいくつかの限界を克服して、デリケートな内臓器官や組織の傷を治癒するために使われるようになるかもしれません」
中国では現在2000万匹以上のチュウゴクオオサンショウウオが食用や医療用のために養殖されている

・・・養殖できる?・・・
日本のオオサンシウウオも・・・

今日は~
デンドロビウム ロディゲシー/Dendrobium loddigesii
久しぶりに開花
しかしブワ~っと咲かない
ポツポツ
さみしい・・・


2019/6/22
加筆

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