2019年6月10日月曜日

バニラ

ぼや川より
安物の・刺身をかざる・本わさび
・・・なんか・・・

銀より高いバニラ
ラン科バニラを何年もかけて丁寧に栽培して収穫されるバニラ
サフランに次ぐ世界で2番目に高価なスパイス
この5年足らずで、バニラの卸売価格は500%近く↑
世界的に高まる健康的な天然原料への需要が背景に
アフリカ大陸沖のインド洋に位置するマダガスカルは、世界のバニラの約8割を生産
産地マダガスカルは近年、サイクロンや干ばつ、さらには盗難の被害に
バニラの質や生産量が落ちている
調味料の世界最大手マコーミック(MKC.N)
基準となるマダガスカル産の黒バニラビーンズVAN-MG-BNSの価格は$520/kg
2015年初めに記録した同$87.5ルから急上昇
で・インドネシアのパプア州北部を代替の生産地に育てようと栽培に取り組み始めた

スイスの食品大手ネスレ(NESN.S)米法人のスティーブ・プレスリー最高経営責任者(CEO)
2017年と2018年に連続して受けたサイクロン被害で「確実にコストを圧迫した」
ネスレは2017年、バニラの価格高騰もあってアメリカで販売しているアイスクリーム製品を値上げした
ネスレが製造するハーゲンダッ」やエディーズ、スキニーカウなどのブランドのアイスクリームは、天然のバニラ香料やバニラビーンズを使用とパッケージに書いてある
・・・え!ハーゲンダッツってネスレだったの
アメリカ外でのハーゲンダッツ販売や、同ブランド店舗を世界で手掛ける食品大手ゼネラル・ミルズ(GIS.N)
バニラ価格上昇で製品価格も上昇している

マコーミックの調達部門のディレクターを務めるドナルド・プラット氏
インドネシアの年間バニラビーンズの生産量は約100t程度にすぎず、マダガスカルの2000tには遠く及ばない
他社もマダガスカルに次ぐ生産地を開発しようと試みたが、成功していない
”ベン&ジェリーズ“ブランドのアイスクリームを製造する英蘭日用品大手のユニリーバ(ULVR.L)は、ウガンダでのバニラ栽培に多額の資金を投じたが失敗

ベン&ジェリーズ事業に携わるシェリル・ピント氏
ウガンダではバニラの収穫を守るため
「農夫は夜、畑で眠る。殺人や暴力事件が起きたこともある。ひどいものだ」
ウガンダ政府は今月、収穫期日を設定した際に
価格高騰で盗難や人命の損失が起きていると訴えた
ベン&ジェリーズのウガンダでの取り組みが失敗に終わった理由は
政府が決めた収穫日の前に、主に中国のバイヤーが村に大量の現金を持って現れたから
「ウガンダからは、全くバニラを得ることができなかった」
ベン&ジェリーズでは、バニラ価格の上昇分は価格に転嫁しておらず、コストを吸収することで競争力を維持することを選んだ
だが、他メーカーのバニラ含有製品は、コーヒー用甘味料やヨーグルトからエッセンスに至るまで、小売価格が上昇を続けている

バニラが貴重なのは、生産に多大な手間が
新芽が花をつけるまでに3~4年かかるほか、受粉できるのは年間数日だけ
夜明け前の4時間に手で行わなければならない
開花から出荷までは平均して16~18カ月必要で
600輪の花を手作業で受粉しても、乾燥バニラビーンズは1kgしか取れない
芽が花を付けるには、土台となり日陰を提供してくれる木に根を絡ませなければならない
また生産地は、赤道付近に限られる
マコーミックが扱うバーボンバニラが、世界で最も人気があるという
古くはメキシコで栽培されたが、この100年余りでマダガスカルで、そのほとんどが生産されるようになった
他所の農家は、時間がかかりデリケートなバニラ栽培は、不確実性や価格変動を考えれば割に合わないと考えてる

マダガスカルでバニラ輸出を手掛けるタムフンマン・トンボ氏
「30年以上バニラの仕事をしているが、これまでもバイヤーが他の産地を探している、他国の生産者と協力を始める、などと聞かされてきた」
「その手の揺さぶりには慣れているので、あまり怖くない。インドネシアでは、マダガスカルほど良質のバニラは取れないだろう」

短期間で生産量を増やそうと、マコーミックはパプア州の農業コミュニティで研修を強化している
消費者が慣れ親しんだマダガスカル産に匹敵する品質のバニラを生産するために、マコーミックは、土壌や水の管理方法を一部変更
マコーミックは2017年にマダガスカルにおけるバニラ収穫の約3割がサイクロン被害を受けた後
市場の復旧に尽力した非政府組織CAREと協力している
同組織は、マダガスカルのほかインドネシアで生産者向けの栽培や管理方法のほか、金融知識を教える研修を行う組織を設立
生産は、女性が担っていることも多い

CARE農業市場システム部門の副ディレクターを務めるエリー・カガンジ氏
インドネシアのほかウガンダやタンザニアなども代替生産地として提言した

コンサルティング会社グローバルデータ
マコーミック製の約60ミリリットルの瓶入りバニラエッセンスの価格
5月30日時点で小売り大手ウォルマートのサイトで$8.12
2015年5月時点の$5.94から上昇している
グローバルデータを率いるニール・サンダース氏
「バニラはこれまでずっと、店頭には必ずあるありふれた商品だった」
「消費者は価格上昇に驚くだろうが、アマゾンからウォルマートまですべてが価格を引き上げている時に、何ができるだろうか」

・・・今のうちにバニラアイスを喰っとく?
そういやバナナど~なるんだろ?

今日は~
アヤメ/Iris sanguinea
6月はじめ
もっとイッパイ咲いてほしい

0 件のコメント:

コメントを投稿