2023年11月25日土曜日

人権活動に取り組むラビ

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)にあるオリーブの林で、ユダヤ教のラビ(宗教指導者)のアリク・アッシャーマン(Arik Ascherman)氏は、重い防弾チョッキを身に着けて猫背気味になりながら警戒に当たっていた
守っているのは、オリーブの実を収穫しているパレスチナ人たち
西岸ではこのところ、パレスチナ人を標的にしたイスラエル人の入植者による攻撃が激化している
西岸の60%はイスラエル軍が全権を持つ被占領地

イスラエルの団体、人権活動に取り組むラビ(Rabbis for Human Rights)に所属するアッシャーマン氏
10/7にイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルを越境攻撃したことについては
「弁明の余地はないし、説明も要らない。正当化することはできない」
一方ハマスの奇襲以降、イスラエル人入植者によるパレスチナ人攻撃が増加しているという事態に関しては
「今の一般的なイスラエル人には、パレスチナ人テロリストと、おびえているパレスチナ人とを区別する準備はできていないし、しようともしていない」
「これは二つの民族の全面戦争だ」
「(イスラエル人は)苦痛と怒りの感情から、今は誰もパレスチナ人を助けようとはしない」
ただすぐ近くには数こそ少ないが、アッシャーマン氏に協力する人々が見張り役として立ち、パレスチナ人に嫌がらせをしに来る入植者がいないか目を光らせている

アッシャーマン氏は、西岸で入植者による暴力行為を阻止する活動を続けてきた
「こういう活動を始めて28年以上になる。自分が少数派だと思ったことはほとんどなかった」
「これまでは、私たちの活動に理解を示してくれるイスラエル人が一定数いた。積極的とは言えないにしても」
「それが、今ではすっかりいなくなった。支持はほぼ得られない」

イスラエルの人権団体ベツェレム(B'Tselem)
ハマスとイスラエル軍の衝突以降、暴力的な入植者がパレスチナ人コミュニティーを襲撃する事件が増加していると
「入植者は軍服を着用し、政府が支給する武器を使用している」

国連(UN)も、入植者による事件の半数近くで
「イスラエル軍が同行するか、積極的に襲撃を支援していた」

「非番の兵士が関わっている」
疑いがあると、調査に乗り出したと

近隣のデュラカリア(Dura al-Karia)村で、家族でオリーブ栽培をするパレスチナ人のサミール・アベダルカリームさん
「10/7以降、入植者への恐怖が倍増した」
「入植者とイスラエル軍から発砲されるため、自分たちの土地に近づくこともできなくなった」

西岸の黄土色の土地に広がるオリーブ畑はパレスチナの農業従事者と、入植活動を進めるイスラエル人との間で過去数十年にわたり衝突の舞台となってきた
パレスチナ人にとって、厳しい環境でも数百年生きられるオリーブの木は、この場所に定住した自分たちの象徴
現在、西岸には推定1000万本のオリーブの木が植わっている
アベダルカリームさんの妻
「これまで、オリーブの収穫時期は祭りのようだったが、今は違う」
自分たちの生活はオリーブなしには始まらないとして
「オリーブは私たちにとって、とても大切な物。オリーブがないと生きてはいけない」

西岸の主要都市ラマラ(Ramallah)に拠点を置くパレスチナ自治政府保健省
10/7以降、西岸で入植者の襲撃や軍の攻撃によって死亡したパレスチナ人は、戦闘員を含め、180人を超えている

人権活動に取り組むラビのメンバーで、パレスチナの被占領地を担当するダニ・ブロドスキー(Dani Brodsky)氏
「私たちから見ると、入植者が新たな戦線を開こうとしているとしか思えない」
取材時、同氏は入植者の襲撃に備えて、ラクロス用のグローブを着用していた

・・・マトモな方々がいるのは救い
占領して統治するなら
たとえ国連の決議違反で無理やりだとしても
その治安を担うのはイスラエルの責務
ソレをしない・全うしないのは・・・
ソレで回りの理解を得ようとしても・・・

今日は~
フマタ?/Humata?

秋になっても新葉はでてくる
たまたま逆光になってキレイ
ただ、最低気温が0℃に近くなると
新芽は出ないと
・・・思う

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