2023年11月18日土曜日

反ユダヤ主義に抗議する大規模デモで

2023/11/12パリで反ユダヤ主義に抗議する大規模デモ フランス政界の極右と極左に大きな変化

イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの戦争や、そのヨーロッパへの余波を受け、先週末のパリでは前例のない出来事が起きた
フランスで初めて、極右を含む政党の代表らが大規模な抗議デモに参加した
一方で極左政党は参加しなかった

フランスでは10/7のハマスのイスラエル襲撃以降、反ユダヤ主義的な行動が増加して
こうした事態を受けて上下院の議長ら
フランスの共和政の価値を支持し、反ユダヤ主義を否定するよう求めるデモを呼びかけた
パリでは12日午後、このデモに数千人が参加
このデモに参加すると最初に表明したのは、極右 国民連合(旧・国民戦線)から大統領選に3回出馬したマリーヌ・ル・ペン氏と
同党の若き党首ジョルダン・バルデラ氏
ほぼ同時に、極左不屈のフランスのジャン=リュック・メランション党首も態度を表明
このデモ行進は「(ガザ市民の)虐殺を無条件で支持する人たちとのランデヴー」
自分の政党は参加しないと述べた

フランス政界はここ数十年、極右の考え方は(ユダヤ人に対するものに限らず)反共和政的だとして、それを防ぐ壁を築いてきた
旧・国民戦線の創始者でマリーヌ氏の父であるジャン=マリー・ル・ペン氏の主張はもってのほかとされ、敬遠された

共産主義者やトロツキスト、そしてメランション氏率いる不屈のフランスといった極左もまた、その主張を攻撃されていたが
政治の舞台から除外されることは一度もなかった
極左は幅広い政界の一員である一方、ル・ペン氏らの政党は明らかにそうではなかった
数年前までは、極左政党が反ユダヤ主義に抗議するデモに参加しないなど考えられなかっただろう
逆に極右政党が参加することも道義的に受け入れられなかっただろう

こんにちの極右は、強硬右派や国民右派と名前を変えつつ、(少なくともフランスにおいては)ユダヤ人と、ユダヤ人の利益を追求しているとするユダヤ・ロビーへの執着を忘れている
極右が現在注目している問題は三つの”I”
移民(Immigration)、社会不安(Insecurity)、イスラム主義(Islamism)
多くのユダヤ人が持つ大義と一致している

極左政党 不屈のフランスのジャン=リュック・メランション党首は、ガザ地区での停戦を求めるデモに参加した
フランスの極左は、ガザ地区の問題を反植民地主義の視点で分析しており
抑圧された人々が超大国に激しく攻撃されているとして、連帯を叫んでいる
労働者階級の多くが国民連合に投票し、その支持を失ったため、極左は現在、政治意識の高い移民を新たな支持基盤としている

フランス政界では今、新しい状況が生まれている
ホロコーストを歴史のさまつな点と呼んだ人物が創設した極右政党が、ユダヤ系フランス人の大義を公に支持する半面
人権と平等を理念とする極左政党が、ハマスをテロリストと呼ばなかったことで、反ユダヤ主義として非難されている

ただ多くの人々はなお、極右はフランス第一主義を掲げているのだから
反ユダヤ主義にならざるを得ないのだと考えている?
国民連合のバルデラ党首は先週、ジャン=マリ・ル・ペン氏が反ユダヤ主義的だったと述べるのを拒否した
この失態に、国民連合の政敵は大喜び

極左でも、メランション氏の厄介な性格と独裁的なやり方が一部の同僚を憤慨させており
分断の兆しが見えている
不屈のフランス幹部のラケル・ガリード氏
今週、党首の路線、とりわけハマスをめぐる意見に異議を唱えたとして、党報道官として4カ月の停職処分を受けた

しかし根本的な点はそのまま
国民連合がマリーヌ・ル・ペン氏の下で政治の主流への道を進み
メランション氏の不屈のフランスは主流からそれつつある

先週行われた世論調査でもこの傾向が出ている
大統領選の第1回投票が今日行われたら誰に投票するか という質問に対し
マリーヌ・ル・ペン氏と答えた人は33%だった
2022年に同じ質問でメランション氏と答えた人は22%だったが、今回14%に下がった

ランスでの反ユダヤ主義との闘いにおける歴史的人物の一人が、歴史と政治の皮肉について見解を述べた
セルジュ・クラルスフェルト氏(88)と妻のベアテ氏は、ナチスの戦争犯罪人を裁判にかける活動で知られる
また、フランスからにホロコーストで命を奪われたユダヤ人8万人の追放と死を記録した
クラルスフェルト氏
「私にとって、極右のDNAは反ユダヤ主義だ。だから極右の大政党が反ユダヤ主義や否定主義を捨て、共和制の価値観に近づくのを見て、素直に喜びを感じる」
「極左の側には常に反ユダヤ主義の伝統がある。国民連合がユダヤ人のために行動するのを見て私はほっとするが、それと同時に、極左が反ユダヤ主義に対抗する行動を放棄するのを見ると悲しくなる」

同じデモで、もう一つ


マリーヌ・ルペン氏の父で、RNの前身の国民戦線を率いたジャンマリ・ルペン氏がかつて、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)について
「第2次世界大戦の歴史におけるささいな出来事」

・・・それが

デモへの参加は、マリーヌ・ルペン氏が進めてきた、RNを普通の政党と印象付ける戦略が功を奏している
有権者の極右アレルギーが一段と薄らぎ、将来の選挙を通じて同氏が政権を握る可能性を高めていると
このような戦略は、イタリアやドイツ、イギリスなど他のヨーロッパ諸国の極右勢力も、人種差別主義者とのレッテルを貼られるのを避けながら、移民反対を堂々と掲げる手段として取り入れている

専門家の話では、フランスの場合、ルペン氏が非常に効果的な形でこれを実行
極右を権力の座から阻んできた見えない壁が壊れつつある
一方で、ルペン氏を政治的な機会主義者と批判する人々は
RNは人種差別的な本当の正体を隠していると警戒感を強める
ルペン氏はかねてから失言や暴言を繰り返す父親と距離を置く努力を続け
特に党首の座を引き継ぎ2018年に党名をRNに変更した後は、その姿勢に拍車がかかった

しかし、フランスの他の政党は、いわゆる防疫線を設けて極右とともにデモなどの政治行動をするのを拒絶してきた
そうした流れに終止符が打たれたのが12のデモで、さまざまな政治家や専門家の間では、RNの歴史にとって転換点だと
RN支持者やルペン氏らはデモ行進の後方に回り、先頭を歩く主催者や2人の元大統領、政府高官らと肩を並べたわけではないが、合流する際に以前のように手荒に扱われることはなかった

世論調査会社ハリス・インタラクティブの政治アナリスト、ジャン・ダニエル・レビー氏
「ルペン氏は、このデモから得られる全てのものを獲得した。2027年(の大統領選)に向けて、ルペン氏に反対する根拠はちょっと前までと比べても少なくなった」

環境保護派の政治家、サンドリーヌ・ルソー氏
(デモに)ルペン氏が出現したことで不快になったと打ち明けた上で
「RNにとっては転換点で、反ユダヤ主義の出自をごまかそうとしている」

RN内部では、ルペン氏の側近たちが大喜び
その1人は
「ルペン氏は行進の途中で何度も拍手をもらった。本当に変わった点は、われわれを悪魔化する試みはもう通用しないということだ」

反ユダヤ主義にノーを突き付けるルペン氏の戦略は、他のヨーロッパの極右勢力にも共通する
イタリアではメローニ首相の政権が、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってからずっと、断固としてイスラエルを支持する姿勢を打ち出している

若いころにはネオファシズム運動に身を投じていたメローニ氏だが昨年、ムッソリーニのファシスト政権時代の法律に基づいて処刑されたユダヤ人ジャーナリストを追悼する場で、いかなる種類の差別や反ユダヤ主義とも戦うと約束

ドイツでも、治安当局から党内に反ユダヤ主義が存在しているとされた極右政党ドイツのための選択肢(AfD)が、イスラエルとの連帯を表明
政府に対して、イスラム系移民から持ち込まれた反ユダヤ主義を防止する策を講じるよう求めた

イギリス与党・保守党の右派は、強固な親イスラエル姿勢を採用するとともに
パレスチナを支持する大規模デモをヘイト(嫌悪主義の)行進と切り捨てている

フランスの幾つかのテレビ討論で、父親の過去の発言について追及されて苦境に置かれたルペン氏は、その後、何人かの有力なユダヤ系フランス人から援護射撃をもらった

法学者でナチス残党の追跡活動をしているセルジ・クラルフェルド氏
「私からすると、極右のDNAは反ユダヤ主義だ。だから、一つの大きな政党が反ユダヤ主義やホロコースト否定論を捨て去り、共和国の価値観を求めて行進するのはうれしいことだ」

ただ、ユダヤ人の各団体は、ルペン氏の行動について大いに懐疑的
フランス・ユダヤ人団体代表評議会(CRIF)を率いるヨナサン・アルフィ氏
「デモをうまく利用した形で、非常に不愉快だ」

RNが反ユダヤ主義のイメージを払しょくするための闘いは、まだ続いている
2021年にはRNの元経済顧問が
同党はユダヤ人を差別していて、勝てそうな選挙区の候補に彼らを起用していないと主張
ルペン氏がこの発言を誹謗中傷だと裁判所に申し立て、9月に審理が始まった

マクロン政権の報道官
「極右の意図に誰もだまされはしない。それはあるコミュニティーを支持し、別のコミュニティーをうまく排除するのに役立てるということだ」

それでも専門家の話では、ルペン氏とRNは世論や有権者の認識を変えることに成功しているという
政治アナリストのレビー氏
「彼らは有利な方向に論調を変化させている。有権者は、危険をもたらすのは極右ではなく、イスラム系の政治勢力だと信じるようになった」

・・・狡猾に・・・
ダイジなのは
パレスチナ進攻を行う・司法の独立を犯す
今のイスラエル政権を批判することと
反ユダヤは違う
これを、わきまえないと・・・

今日は~

水やりをしてると
時折降る小雨に雪が混じる
気温は10℃くらいなんだけど
中国地方で積雪のニュースもあったんで
一気に冬支度
外に残ってた保護を必要とするコは
室・玄関・トイレに疎開
玄関のコが減った
置物は
そのスペースをつくる為に
嫁にだしたコも
吊ものも嫁にだしたし

ところで昨日
タイヤ交換を済ませてある
今夜、積もってもOK

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