2022年6月29日水曜日

健康管理アプリで口封じ?

突然、銀行から預金が下ろせなくなる。自分の銀行口座が消失
・・・その後
この問題で預金者が騒ぎ出すのを防ぐために
新たな問題まで発生、大騒動に
この預金消失事件については、6/18になって、容疑者としてこれら銀行の株主である河南新財富集団にガサ入れが入り幹部多数が逮捕
第一財経や裕豊財経などが詳細に報じている
4/18ごろから、河南省や安徽省の複数の村鎮銀行(旧農村信用社)が第三者のインターネット金融プラットフォームを通じて作った口座などの預金が消えた
具体的には百度傘下の度小満、小米傘下の天星金融、中国人寿ホールディングスの濱海国」などを通じて、村鎮銀行の預金商品を購入したが消えた
口座預金が最も多い四つの村鎮銀行は河南禹州臣民生村鎮銀行、上蔡恵民村鎮銀行、柘城黄淮村鎮銀行、固鎮信淮河村鎮銀行。被害総額は初期の推計で40万口座以上、400億元
5月になって、預金者たちは数百人単位で河南鄭州の銀行保険管理監督委員会の周りで
手に貯蓄を返せ、の標語プラカードなどをもってデモ
地元警察に追い返されたりした
さらに、こうしたデモ、抗議活動を防ぐために、新型コロナ感染予防のためにダウンロードを義務付けられている健康コードアプリを利用した
多くの人たちが、健康コードアプリが河南に入ると緑から黄色や赤色に変わる奇怪な現象を経験したことをSNSで訴えていた
健康コードが赤色や黄色になれば、濃厚接触者、感染者扱となり、基本外出は禁止
これに背いて外出すれば、隔離施設に連行されても文句がいえない
同じ家族でも預金者だけが、コードが赤になったりしたという

年利9~10%の「高利率」預金商品
河南の村鎮銀行の件については、6月中旬、公安当局がガサ入れ
経済犯罪として本格捜査に乗り出した後、中国メディアも詳細を報じ始めた

銀行幹部と株主が結託して、銀行保険監督管理規定の手続きを悪用して“ニセのシステム”を創り
第三者の企業と本物ではない口座プラットフォームを運営していた
銀行の信用が担保となって、第三者企業が創った年利9~10%の高利率預金商品を餌に
預金者が金をインターネット上の金融プラットフォーム経由で銀行監督管理当局の規制を受けない金融口座に送金
預金者からみれば、こうした取引のプロセスは銀行の認証があるように見える
送金および支払いプラットフォームからの預金引き出し記録、預金協議、一切問題が無いように見え、銀行の特別利率のよい定期預金商品に預けかえをしたような感覚
こうして送金された金は、根本からして銀行システムを経由したものではなく
保障もされていなかった
事件の主犯は、今回問題が指摘された四つの村鎮銀行の背後にある共通の株主、河南新財富集団
この企業集団は2022/2/10すでに登記が抹消されており
そのオーナーの呂奕はすでに海外に高飛び
・・・一説ではアメリカに?

これら村鎮銀行は河南新財富集団と許昌農業銀行が共同で設立
ただ、実際の運営は河南新財富集団が行っていた

中国は一般に銀行業務の許可を得るのは非常に厳しい条件が課されるが
村鎮銀行に限っていえば設立条件がかなり緩い
それは業務が地元の農民や零細企業を対象にした極めて狭い範囲に限定されているから
だが、インターネットプラットフォームがこれほど発展した時代では
こうした地域制限については抜け道を作ることができた

大株主である河南新財富集団は、第三者のインターネット金融プラットフォームや資金ブローカーを利用
銀行預金の名義を借りて理財商品を設計
およそ2011年から10年にわたって、これら銀行の預金者の資金を違法に吸収してきた

河南省許昌市公安当局は4月中旬に捜査を開始
すでに容疑者を逮捕し、一部資金を差し押さえていると
この河南新財富集団の董事長は呂奕という人物
集団傘下の100以上の企業を通じて、全国いくつもの地方商業銀行、農商銀行、村鎮銀行に投資してきた

呂奕は1974年生まれ、河南出身だが国籍はキプロス
自称、リベリア駐中国投資代表、キプロス・アフロサイダ投資集団会長
2003年に河南省の蘭考から沈邱までの蘭尉高速道路建設を引き受けた建設企業のオーナーが呂奕
この高速道路の使用料金を抵当に銀行から道路建設資金を融資してもらった
その一部を金融機関の株に投資
さらにその株を抵当に融資をうけて、別のプロジェクトに投資
という具合に資金を増やしつつ、銀行金融業の内部に浸透していった
こうして一種のステルス株主のような形で河南の金融界を牛耳るようになっていった
例えば、呂奕はかつて鄭州銀行副行長の喬均安から900万元を融資してもらい
その後より多くの融資を得るために、賄賂2300万元を喬均安に渡したと
そうして二人で利ザヤを得る裏ビジネスをしはじめ、喬均安が銀行の批准を出し
呂奕が融資を受けて、それを関連企業に貸すという仕組みが形成された

ところで、6/17、中原銀行株式有限公司の副董事長、魏傑が厳重な規律違反で取り調べを受け、免職となった
魏傑の解雇理由は明らかにされていないが、この件が河南の村鎮銀行問題とリンクしているとみられている
魏傑は河南人で、2022/3に中原銀行副董事長に就任したばかりだった
また6/10に、河南投資集団有限公司の元主席発展顧問の竇栄興も取り調べを受けている
彼は2014/12~2021/8まで中原銀行の党委員会書記、董事長を務めていた
呂奕と河南新財富集団が牛耳っていた銀行は30行
その中には中原銀行が2013年に吸収合併した駐馬店銀行も含まれている
中原銀行が今年2月と4月に吸収合併した洛陽銀行、平頂山銀行も新財富集団と関係があったと指摘されている

平頂山銀行の幹部と呂奕が友人で、平頂山銀行の元党委員会書記で董事長の牛君彬は収賄で2018年に失脚、懲役12年の刑をうけて服役中
中原銀行は13の都市商業銀行を合併する形で2013/12できた地方銀行
河南の銀行・金融界は、呂奕というフィクサーによって牛耳られており
その悪事がばれつつあったこと
地方政府の土地開発錬金術にブレーキがかかったことなどから、呂奕はいち早く国外脱出
銀行幹部たちが取り残されて順次取り調べを受けている?

この犯罪手法は極めて大胆で、前代未聞
中国金融システムの隙間を突いた、中国金融業史に残る金融犯罪
おそらく、多くの預金者たちが心配するように失われた預金を再び回収することはほとんどできない?

6/1から経済再稼働を全面的に掲げた上海の一部銀行で
預金を下ろすためにはまず先に窓口に並んで予約番号をとることが義務付けられた
窓口の混雑を避けるため1日の受付を40人に制限しているから
この予約番号をとるだけでも数時間並ばねばならず、5時間並んでも予約番号がとれないと

中国郵政貯蓄銀行上海浦東区の支店に夜中の2時まで並んでいた老人が疲労で倒れたという事態が中国国内でもニュースになった
これが、単純に2か月以上におよぶロックダウン明けで
銀行業務が一気に増えたことによる一過性の機能不全なのか?

・・・コレ、アチコチでヤってそう
だいたい40人/日しか受付できないなんて
そんなんじゃあ銀行として利益がだせない
こんなんがボロボロあるなら
かの国の金融は
発展とか言ってられないと・・・
革命が?
・・・コロナにウクライナ
そこに中国がボロボロになったら・・・
悪い予感しかしない
金か~
もう十分高いのよね~

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme石鎚達磨

植替えをサボってたんで・・・
あわてて仕立て直し
溶岩石・樹皮用土仕様
ココから復活なるか?

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