2022年6月2日木曜日

ミミズがアメリカ侵攻

Soil Biology and Biochemistryの10月号(vol.149)に掲載された論文
アメリカに渡った日本のミミズが大繁殖
森林の土の微生物バランスを日本化?させている
日本において肥沃な土地の代名詞でもあるミミズ
アメリカでクレイジーワームとして知られてる
日本のミミズは落ち葉の絨毯を壊滅させる
ミミズは土壌中のミクロ世界を日本化する
黒い落ち葉の層が分解され、2カ月後には全て茶色い土になってしまu

日本でミミズが豊かな土地を作ると言われているのは
ミミズが落葉樹や枯草が落とす葉を体内で消化して糞として土に排出
窒素やリンといった豊かな栄養素を土に供給するから
日本の豊かな森林土壌の維持にとって、ミミズは大切な存在
しかし、アメリカの落葉樹林では落ち葉の絨毯は
水の過剰な蒸発を防いだり病原菌を遮断するといった、皮膚のような働きをしており
落ち葉の皮膚の喪失は、土壌の乾燥や病原菌の蔓延を引き起こす
落葉樹自身の種が発芽するにも湿度の維持など重要で
結果、ミミズが落葉樹の種の発芽を妨げ、森林の世代交代も阻害する
日本のミミズは葉を食べる速度が非常に早く
アメリカの落ち葉の絨毯を、あっという間に食べつくしてしまう

より深刻な問題が見えない部分にも
ミミズは土壌中のミクロ世界を日本化する
研究者が日本のミミズがいる土といない土を比較した結果
土に棲む微生物群の構成が大きく異なっていた
新たに現れた微生物のDNAを調べた結果
周囲の土からみつかった微生物はミミズ体内の微生物群と一致していた
ミミズは消化管内部に複雑な微生物群を抱えており
これら微生物群が糞とともに排泄され、周囲の土も日本型に作り替えていた
ミミズによって火星の土を地球型に作り替え
といったテラフォーム技術が提案されているが
日本のミミズは既に現実世界で、アメリカの土を日本型に作り替えてしまっている
アメリカの土が日本型の微生物群に作り替えられている現象は
今のところ人間に直接の被害をもたらしているようには見えない
しかし最新の研究により、微生物は複雑な共生世界を築いていることが判明
1gの土には1億個の細菌が存在
数百mに渡るカビ菌の菌糸を利用して高速移動すること確認されている
このような菌類の高度な共生関係は、一度破壊されてしまえば取り返しがつかない
微生物環境の変異は、予測できない病原菌の発生を引き起こす可能性も

・・・小笠原諸島では

今日は~
デンドロビウム キンギアナム /Dendrobium kingianumシルコッキー
ダバリア トリコマノイデス/Davallia tricomanoides

シルコッキーが5月の初め開花
ヘゴに着けたコ
なぜか、記憶にないアスナロ?ヒノキ?が一緒にいる

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