2022年1月21日金曜日

東京が世界の先進国の大都市部で最も楽に暮らせる

 いま海外の若者から東京はどのように見られているか
マーケティングアナリストの原田曜平さんは「先進国に比べて、物価が安くて過ごしやすい都市」だと思われていると

ドラマ『GIRLS/ガールズ』が描いたアメリカの若者
アメリカで2012年~2017年まで、全6シーズンが放送された『GIRLS/ガールズ』(HBO)という大ヒットしたTVドラマシリーズ
ニューヨーク(NY)に暮らす、夢はあるものの人生がうまくいかない20代男女の毎日を描いたラブコメ
アメリカでは、若者たちを中心に圧倒的な支持と共感をもって受け入れられ、数々の賞を受賞した
高評価の理由は、2010年代にアメリカの若者が直面した、そして現在も直面し続けている就職難、恋愛難、経済的困難といったアメリカの若者の 生きづらさが、高いリアリティをもって克明に描かれていたから

ドラマのシーズン1の冒頭のシーン
主人公のハンナとその両親が久しぶりに一緒にディナーを食べているシーン
最初は娘の近況を聞いていた両親でしたが、急にハンナの母親が
「仕送りは打ち切るわ」
その後、ハンナとお母さんは言い合いに
「でも私は無職よ」
「大学卒業後2年も養った。十分だわ」
「不景気で友達も皆、親がかりよ。(中略)一人っ子で浪費もしないのに一方的すぎる」
「うちに余裕はないの。(中略)家賃に保険代、携帯代まで親持ちよ」「
(中略)友達のソフィーは親に援助を断たれて転落よ。頼る人もなく二度中絶。私の夢が叶う直前なのにバッサリと手を切るわけ?」
「もうお金は出せない」
「いつから?」
「今すぐよ」

この冒頭のシーンが、アメリカの大都市部の若者たちのリアルを象徴している
コロナで日本以上の多数の死者を出した現在のアメリカでは、この若者の状況がもっと深刻化しているかも

世界中、そして、アメリカ全土から人が集中し、物価が上昇し続け(日本が長く続いたデフレで物価が落ち込み続けたのとは対照的)
超名門大学であるコロンビア大学出身の主人公のハンナでさえ、高い家賃や保険代を自分で出すことができません
超格差大国アメリカで、中流階級であるハンナの親も余裕がなくなり
(両親2人とも大学教授なので、日本の感覚で言えば上」家庭と言えるかもしれませんが
物価の高いアメリカの大都市部では必ずしもそうではありません)

このドラマにはハンナ以外にも、様々なタイプの若者たちの生きづらさ、転落がリアルに描かれています
これがアメリカの今
こうして生きづらい若者たちがたくさん描かれる中
2016年に放映されたこのドラマのシーズン5
主要登場人物のひとりであるショシャンナという女性が急遽転勤を命じられ、東京で働くことに

地味でモテなくアメリカで生きづらいオタクキャラのショシャンナ
移り住んだ東京で水を得た魚のようになり、自信満々に肩で風を切って出勤
オフィスでは笑顔で朝の挨拶
日本人は皆、笑顔で挨拶を返してくれます
会社帰りには同僚の日本人の女子たちと銭湯へ
湯船につかりながらのガールズトークで、ショシャンナが想いを寄せている上司・ヨシ(水嶋ヒロ)の話が出て周りから冷やかされますが、悪い気はしません
そこでショシャンナはこう言います
「(日本に)来たばかりだけど、皆が家族みたいに感じるの。アメリカなんて恋しくない」
自宅PCのビデオ通話でアメリカ本社の同僚女性と話す時も
「この仕事環境、最高よ。毎日がまるで夢みたい。本当にもう最高。“問題から逃げるな”って人は言うけど、私は逃げて成功した。皆、間違ってる」
とご満悦のショシャンナ
しかしその直後、アメリカの同僚から会社の業績悪化を理由に彼女は突然クビを言い渡されてしまいます

結局日本に残り、東京の猫カフェで働くショシャンナ
ある日、彼女に解雇を言い渡したアメリカ本社の同僚女性が店にやって来て彼女に謝罪
しかしショシャンナは怒るでもなく
「本当に日本が気に入ってるの」
その言葉に驚く彼女を原宿の竹下通りに連れて行き、こう言います
「日本人のいいところは、好きなものを全力で突き詰めてかわいくするところ。どこを見ても私が大好きなものばかり。自分が心の中で作り上げた国じゃないかって思える」
その後、ふたりは銭湯へ
同僚女性はショシャンナに感心して、しみじみこう口にします
「あなた仕事に燃えてたのに、ゆっくり人生を楽しむことを覚えたのね」
穏やかで満ち足りた表情のショシャンナ
「ええ、桜の開花と同じ。ゆっくり待つものよ」
同僚も「ほんと同感」とすっかり意気投合

結局、ホームシックにかかってNYに帰ってくるショシャンナ
到着した空港で、動く歩道を走ってきたアメリカ人にぶつかられて怒り心頭
こう叫びます
「あなたたち、マジ? これ(動く歩道)を降りるまでの短い時間も待てないの? 最低な国ね。マナーなし。あなたたちが自分勝手な人間だから。その態度がまさにそうよ。……なぜ私はここ(アメリカ)に? 何でいるの!」

一連のシーンにはアメリカ人の一般的な20代の若者から見た、東京の魅力とアメリカの絶望が凝縮されている?

ショシャンナが自分の国であるアメリカやアメリカ人を悪く言い、日本(東京)は最高だと絶賛するのは
アメリカのごく普通の若者たちにとって、アメリカ、とりわけ大都市部が異常に住みづらい場所になっているから

アメリカの若者が大変生きづらくなっていることを表す一つの大きな現象として
ここ数年、アメリカの特にNYの若者たちの間で最も注目を集めている政治家の存在があげられます
アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
2018年に行われたニューヨーク州第14選挙区予備選挙で
下院議員を10期務めた現職大物候補ジョー・クローリーを破り民主党下院議員となり
2018年米中間選挙最大の番狂わせなどと報じられ、メディアの注目を浴びる
彼女は政治家になる前に、高すぎるアメリカの大学の学費ローンを返済するためにウェイトレスやバーテンダーをしていたこともあり
また、民主的社会主義者(democratic socialist)を名乗り
格差反対を訴え、アメリカの若者の代弁者ととらえられています
ショシャンナにとって東京での暮らしは
現在のアメリカ、特に大都市部の若者には実現できない精神的に豊かな人生の送り場所になった

この同僚女性のように、ショシャンナの生活圏であった東京のファンになる外国人
特に欧米先進国やアジアを中心とした先進エリアの若者は今後間違いなく増えていくと
何故なら、『GIRLS』で描かれていたNYに限らず、ロサンゼルス(LA)、サンフランシスコ、ロンドン、パリなどの欧米先進国の大都市部の若者たちは皆、似た状況に置かれている
さらに、欧米先進国に限らず、アジアを中心とした先進エリア、例えば、香港、台北、ソウル、上海、シンガポール、シドニーなどの若者たちも同じような状況に置かれてる
つまり、他国からの移民や地方からの移住者によって、世界の先進国や先進エリアの大都市部の人口が増え過ぎ
賃料や物価が上がり、そこに住む若者たちの多くが大変生きづらい状況に
日本は長らくデフレが続き、今は円安もあり
欧米先進国の大都市部や一部アジアの先進エリアとは比べものにならないくらい若者たちが安く生活できるエリアに
今後、世界中の若者にとって東京が人気になるであろう理由は
東京が世界の先進国の大都市部で最も楽(ラク)に暮らせる街?・・・

・・・日本のユルさ?
はイイけど
ただ、ソレだけでは・・・
キッチリ〆るトコは〆ないと
総貧民になる
日本銀行のユルさは・・・
異常緩和
しても日本はうまく?行ってる
という新経済理論(MMT)が云われたけど
今、¥は安く・弱く
輸入の資源は、ただでさえ高く
それに加え¥は安くて、輸入資源はより高く
日本が豊になる?ペースを超えて高く
けど賃金は安いまま
企業は内需でモウケられない
確かに輸出には¥安は+だけど
原材料が高ければ価格を高くせざるおえない
どこでコストを抑えるか
人件費
企業が豊になれば、給料がアがってシャバが豊に
と、いうのは幻想だった
ヒトの善意?に期待するのはバカと・・・

今日は~
洋種オキナグサ

画は5月
大きくなった花
こうなると
あまりカワユクない

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