2021年4月4日日曜日

ゴーストフォレスト

 アメリカ東海岸で広がりつつあるゴーストフォレスト
ラトガーズ大学が最近発表した研究レポート
海面が上昇するにつれてアメリカ東海岸沿いの土壌が海水に浸かり
塩害によって森林もろとも枯死
気候変動が海水位を上昇させ、高波や津波による洪水被害を拡大させている
これにより、人、インフラ設備、そして生態系がリスクに
ゴーストフォレストは、土壌が海水に浸かり、塩水に耐性を持たない樹木が次々と枯れていく現象
死んだ樹木はやがて葉や枝を落としますが、幹だけは日光にさらされて色あせるか、あるいは真っ黒に腐食するかの経緯をたどった後に乾燥、何十年でも立ち続ける
いずれは塩性の湿地に適応した植物が侵入してきてゴーストフォレストの林床を覆い尽くす
ラトガーズ大学のリモートセンシング・空間分析センターを率いるRichard Lathrop Jr.さん
Lathropさんが共著者を務めた研究レポートでは、ゴーストフォレスト化がどのように進行するのか、またなぜ増えているのかを解明するために、文献調査に加えて森林管理学や生物学の専門家への聞き取り調査も実施し、さらにシンポジウムの開催を通じて多くの科学者から意見を収集
その結果
ゴーストフォレスト化を招く最大の要因は気候変動に伴う海水位の上昇と、それによって大波や高潮に浸かる土壌面積が増えていること
大波と高潮の被害が年々増してきているアメリカ東海岸では、南はバージニア州、北はマサチューセッツ州まで広がる海岸林のゴーストフォレスト化が進んでいる
また、海岸林と塩性湿地帯との境目がじわじわと内陸に動いてきている
Lathropさん
「これと同じことが東海岸とガルフコースト(メキシコ湾沿いのテキサス、ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、フロリダ州)のいたるところで起こっていて、特に低くなだらかな沿岸部では顕著です」
このままゴースト化が進んで森林面積が減少すれば、気候変動そのものを悪化させる負のフィードバックループが

アメリカ東海岸のバージニア州からメイン州にかけて見られる天然林は、年間を通して光合成を行える針葉樹を多く擁しているため、現在重要な炭素吸収源となっています
森林土壌だけでも炭素を吸収するものの、水に浸かってしまうとその効果は半減
ノースカロライナ州立大学のLindsey Smartさん
「炭素の隔離と貯蔵は健康な海岸林がもたらすメリットのひとつです」
「しかし、海岸林が湿地に変容していく過程で、この炭素を隔離する機能が失われてしまいます。そうなると炭素の一部は大気に放出され、また残りは別の炭素プールへと移動していきます。」

ラトガーズ大学の研究によれば、海岸林には希少な鳥類や植物が多く生息
森林は生物多様性の宝庫
さらに、これらの森林の土壌は雨水を貯蔵する
森林よりも内陸に住んでいる人たちを洪水の被害から守っている
これ以上海岸林がゴーストフォレスト化しないためには
土地利用の綿密なプランニングこそが鍵になる
海岸林を開発による伐採から守るためのゾーニングが必要
そもそも洪水被害を考えるとそんな場所を開発すること自体が問題
・・・臨海副都心とか、おバカの極み?

場合によっては国が保護することも必要に
海岸林の面積を内陸に広げていくために植林していくことも大切
塩水に耐性を持っている植生を選んで植えていく
・・・黒松とか、マングローブ?

Smartさん
「海岸林のほとんどは私有林にあたるため、政府はそれぞれの所有者と折り合いをつけていかなければならないでしょう」
アメリカ全土における私有林のうち77%は東部に集中
東海岸沿いの私有林を効果的に管理できれば、大きな成果を期待できそう

・・・見た目
松枯れした松林みたい
水辺は開発しやすい
土砂で埋めればすむ
でも数十年後、臨海部は海面上昇で・・・
かさ上げ、堤防・・・いくらカカるか・・・
植林はイイにしても
自然の成生に任せてもイイような・・・
それより内陸でバッサ・バッサと木を切ることのほうがマズいような・・・

今日は~
サクラ・・・

出先、ソメイヨシノより色が濃い
何かは?
こいうトコでひっそり花見ならOK?

今日は庭をイロイロいじったり
鉢の植替えとかも
で・来週なんか寒くなりそうな・・・
ちと不安

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