2021年4月22日木曜日

北限の茶

 ロシア・クラスノダール地方のソチに、世界最北を名乗る茶畑
ソチのマツェスタ茶のガイド
「茶は手で摘むのが一番。機械摘みと比べて値段は高くなりますが、風味は格段に上です」
 ロシアではインスタ映えする、と評判で、昨年は新型コロナウイルス流行にもかかわらず、6000人以上の観光客が訪れた
現在のロシアで茶葉の生産が始まったのは1930年代
既に茶の木があったジョージア(グルジア)やアゼルバイジャンにならい、ソチでも茶畑がつくられた
第二次大戦で作業は中断したが、47年にレーニン記念マツェスタ茶園が開業した
機械もなく開墾はほとんど手作業
緯度は北海道北見市とほぼ同じで、寒さのために茶の木は何度も枯れた
それでもスターリンは茶の大増産をあきらめなかった
ジョージア・オーガニックティー協会のショタ・ビタゼ会長(60)
目的は栄養補給
茶にはビタミンなどが含まれ戦場で兵士の病を防ぐ
ロシアは冬が長く、野菜の収穫量も限られていた
広大な領土を抱える赤軍の国、ソ連にとって茶葉は軍事戦略上、欠かせない
茶づくりの実行役に命じられたのはスターリンの側近ベリヤ
大粛清や原爆開発も任された人物だけにスターリンの茶に対する熱意が分かる
ちなみにスターリンらロシア革命の闘士たちは、お茶が大好きだった
警察に収監されるとお酒が飲めず、濃い茶が数少ない楽しみだった
「プロレタリア革命から生まれたソ連は指導者も体制も、必然的に茶を欲した」

ソ連崩壊後の社会混乱で手入れが行き届かなくなったマツェスタ茶園が、日本の製茶技術を導入し、緑茶を手掛けるようになったのは2008年以降
当時、静岡県の茶業メーカー各社は輸出を模索
マツェスタ茶園も日本風の緑茶に関心を示し寺田製作所(島田市)にプラントを発注した
寺田製作所から社員が派遣され技術支援に当たった。
マツェスタ茶園はそれまでつくっていたのは紅茶だけ
設備近代化の際、さまざまな国の製茶プラントを比較し、日本製が最も優れていると判断した
マツェスタ茶園がつくった茶は高い栄養価を保ち、茶の国際コンクールでも高く評価されるようになった
茶園のトゥルシュ代表
「ソチの土壌と気候に日本の技術が組み合わさり、良い結果が生まれた」
ロシアは古くは中国から大量の茶葉を輸入
紅茶とともにイクラを載せたクレープやジャムを食べるのが一般的
ソ連崩壊後は緑茶も広く普及している

・・・お茶は涼しく、1日の寒暖の差がある方が甘くなるって
おそらく日本で一番標高の高いトコで茶を作ってるジジイが言ってた

今日は~
アセビ

4月の初め
これまでで一番まともに咲いた
温暖化のおかげ?

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