2017年11月24日金曜日

木の会話

ぼや川より
待ちますわ・カンでばかりの・プロポーズ
・・・いつになるやら・・・

木はおしゃべり
ひっそりと静かではあるが、音、匂い、信号、振動を使って会話を?交わす
あらゆるものとつながるネットワークを形成する性質があり、その中には人間も含まれてい
生物学、生態学、林業、博物学など、こうした分野に携わる専門家はこれまでにも増して木々が会話をしていると論じるようになっており、しかも人間はその言葉を聞くことができると・・・

生物学者ジョージ・デビッド・ハスケルさん
その著書The Songs of Trees:(木の歌)の中で
一見、木々は相互につながりあっているようには見えない
コミュニケーションを行い、言葉を交わすにはつながり合い、ネットワークを築くことが必要
木々のおしゃべりを耳にするための最初のステップは、自然がネットワークであることを理解すること
森とはほとんど縁のない一般的な人にしてみれば、酷く抽象的な話に聞こえる
だがハスケルはエクアドルにあるアマゾンの熱帯雨林を例に挙げる
そこで暮らすワオラニ族にとって、自然のネットワーク的性質と、そこで暮らす生き物たちが会話を交わしているという見方はしごく当然のこと
実際、ワオラニ族の言葉の中には木と他の生き物との関係が反映されている
ワオラニ語において、事物は一般的な種類だけでなく、周囲にあるものによっても表現される
例えば、1本のセイバの木を単なる”セイバの木”といった表現はせず
”つたが絡みついたセイバの木”や”黒いキノコが生えた苔むしたセイバの木”といった表現をする
彼らは西洋文化でなされるような特定の種に対する単独の名称を思い浮かべることができず、必ず周辺の植物との兼ね合いで語る
ゆえにワオラニ語を英語などの他の言語に翻訳することは非常に難しい
ワオラニ族が樹木のことを周囲の人々や生物と密接につながる生き物と捉えているために、彼らは切られた木が悲鳴を上げると聞いても当たり前のように受け止めるし、木を伐採するとしっぺ返しがあるといった話にも驚かない
・・・わが国でも大きな樹だと、これはアる
都市生活者はワオラニ族から
「何もかもを細分化することで共同体の生活が分断されること」
「それが人を孤独にすること」といった教訓を学ぶべきだと・・・
文学と音楽の歴史を通して、木々の歌声や会話といったことが言及されてきたと指摘する
マツが擦れる音、枝の落ちる音、葉が揺れる音……穏やかな歌声が森中に響いている
芸術家は心の深いところで木々がいわゆる”言語”に依らないとしても話すことを知っていた
30年間を森の研究に費やしてきた生態学者スザンヌ・シマールさん
彼女は2016年6月にTEDトークで公演を行なっている
カナダ、ブリティッシュコロンビア州の森の中で育ち、林業について学んだ後、林業に従事した
しかし木々を伐採することに葛藤を抱き、木のコミュニケーションを研究するべく研究者の道に足を踏み入れた
現在ブリティッシュコロンビア大学で教鞭をとる彼女は
「地下には樹木とつながる菌のネットワークが広まっており、木々のコミュニケーションを円滑」にしている
地下には別世界がある
生物学的な経路が無限に広がっていて、それが木々とつながることで、植物が会話をする
森がまるで1つの生き物のように振る舞うことを可能にしている
知性のようなものだって感じられる
樹木は菌類と化学物質を交換し、風や鳥やコウモリなどを介して種子(本質的に情報のパッケージ)を広める
地下に張り巡らされた根のネットワークが菌類と協働して、全樹木種の間で水、炭素、栄養を動かしていることが明らかに
こうした複雑な共生的ネットワークは人間の神経ネットワークや社会的ネットワークに似ている
木々の中心には情報の流れを統括するマザーツリーすらあり、この相互のつながりが病気と戦う際の手助けとなり、共に生存する道を確保する
こうした交換は私たちの言語とは異質なものではあるが、紛れもないコミュニケーション
そして木々の関係から学ぶべきこともある
それは彼らがこれまで考えられていたようにただ競うのではなく、大いに協力し合っているということ
あらゆる生き物が互いに依存していることを知れば、世代から世代へと知恵を伝えるマザーツリーを守るだけの賢明さが人間にはある・・・はず
それがより持続可能な木材の商業利用へとつながるだろう
森の中の1本のマザーツリーは無数の木々とつながり、地下に伸びる緻密なネットワークを通じて余った炭素を送り、苗木の生存率を高めている

ペーター・ヴォールレーベンさん
500年も生きて葉っぱもなくなった古い切り株に躓いた時、樹木が複雑な社会生活を営んでいることに気がついた
「生物なら栄養が必要です。そばにある樹木の根から養分を与えられているとしか考えられません」
「林業家として、これまで木々が光や空間を競い合うものだとばかり学んできましたが、その逆のことが行われていました。木々はコミュニティの仲間を生かそうと心を砕きます」
木々は人間と同様の家族生活を営み、他の種との関係を築くのだと・・・

国連食糧農業機関の2016年の報告書
「人類の福祉に対する森林の貢献は極めて大きくかつ広範」
地方の貧困対策、食糧の確保、生活手段の提供、空気と水をきれいに保つ、生物多様性の維持、気候変動の緩和など、森林はさまざまな分野において鍵を握っている
世界中で森林保全へ向けた取り組みが進んでいるが、その人類の生存における重要性を鑑みれば、より一層の努力が必要である

ハスケルさん
保全が重要であることについて疑問に思う科学者はほとんどいない
木々がつながり合いコミュニケーションを図る達人であり、人間自身も含んだ複雑なネットワークを巧みに利用していることを私たちが知れば、環境に優しい政策が自然に優先されるようになる
木々は生物の哲学者
世代を超えて対話し、知恵を授けているから
私たちは彼らの声に耳を傾けるべきだ
「彼らは動けないゆえに、生き残るためには動ける動物よりはるかにきちんと地球における立ち位置を知っておく必要があった」

いわゆるガイア・・・ヒトは・・・

今日は~
柿すだれ
今の季節
南信濃の風物詩
ふと見つけた
納屋?の2階
窓からのぞく柿すだれ
この辺は雨に当たるのを嫌うんで
屋内?に干すことが多い

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