2023年5月21日日曜日

アメリカ密入国めざす中国人

深夜、メキシコと米国との国境地帯
地続きの国境線の向こう側に立っているアメリカの警察官が、懐中電灯で国境線に沿って作られた鉄条網のメキシコ側の河畔を照らしている
群衆がその河畔を移動
中には乳飲み子を抱えている男性も
アメリカに密入国しようとする者を取り締まるアメリカの警察官が、照明を点けて助けているこの滑稽な光景に、今日の密入国における現状の一つの側面を見いだすことができる
メキシコとアメリカとの国境を突破してアメリカに密入国した人たちの群れに、最近、中国人が

中南米ルートを使ってアメリカとメキシコの国境にたどり着いた中国国民の数は最近急増
アメリカ国土安全保障省の統計によると、昨年10月以降、中国人密入国者が6500人を超え、前年同期の15倍
15年にアメリカの国境警備隊は、国境を密航という手段で突き破ろうとした中国出身の密航者を48人取り押さえた
しかし14年まで米国当局には記録がないとし
「(同国境で)中国国民を捕まえたことは一度もない」と
しかし、22年末から情勢は急転
アメリカへの密入国を狙う群れの中にいる中国人は、日を追うごとに増加
あるアメリカ在住の中国人関係者
「今年3月までにパナマにある難民キャンプはほとんど中国人に占領されている。ある現地の撮影者から、1日に車十数台分の密航者が運び込まれていて、ほとんどの乗客は中国人だったと証言があった。パナマ政府の発表によると、今年1月から3月の間に3855人の中国人密航者がコロンビアとパナマの国境地帯にあるダリエン地峡を通過した。目的地はアメリカだ」

中国のパスポート所持者に対してビザ免除措置を与える南米の国が増えたことで、アメリカに近い南米のいくつかの国までは飛行機で移動することができるようになった
アメリカへの密入国を希望する人にとっては好都合
エクアドル、現在多くの中国人が選んだ重要な着地点である
そこからは蛇頭?が引率する隊列について徒歩で行進
最後はアメリカとメキシコとの国境を突破すればアメリカ入国が実現できる
中国人の密入国者は知識人が多く、密航者は自らのことを走線人(ルート走破者)と呼ぶ
密航者の構成内容の変化に中国の社会事情が色濃く影を落としている

アメリカに密入国できた中国人を助けるためにアメリカの中国系住民は生活品や食品などを寄付する支援活動を開始
「寄付品を受け取りに来る人が非常に多い。ホテルの周りに長い列ができている。男も女もいて、年長者は50歳前後、幼い者は10代前半。彼らは一人一人身なりが清潔で、顔つきや行動が落ち着いている。想像していた密航者のような苦労を重ね、ろうばいしている姿は見られない」
寄付活動を呼びかけたリーダー
「密航者たちは山東、江蘇、浙江、湖北、陝西など多くの省から来ている。中国ではいい職業を持っていた。その多くが中国の自動車免許証を持っていることから、中国では車を所有していたことがわかる。職業もさまざまだ。以前の密航者のほとんどは福建省の農村出身だったが、いまは中学校の教師やエンジニア、保険外交員、金融業従事者、さらには自分で会社を作ったことがある人も多い」

彼らは皆共通語で交流している
多くの人がパソコンを使い、英語ができる人も結構いる
インターネットを利用して、自分の子どものためにアメリカの学校に入学手続きを申請することもできる
しかし厳しい密航移動や海外の移民生活に耐えられない人も多い
せっかくメキシコに着いたものの、密航ルートの厳しさを実感してアメリカへの密入国をあきらめ所持している中国パスポートを使って、そのまま中国に戻った人もいれば
アメリカに運よく密入国できたが、非合法移民の日常に動揺を覚え、住み慣れた中国に帰る選択をした人もいたと・・・

・・・そして
中国に戻ったことを後悔するんでしょうね・・・

今日も~
スズラン/Convallaria majalis var keiskei

5月半ば
開花
でも、おくゆかしくて
目立たない

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