2023年5月13日土曜日

アメリカ スタグフレーションに?

 アメリカ スタグフレーションの恐れ-信用逼迫と債務上限問題、気象状況で
パウエル アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)議長は同国経済がリセッション(景気後退)入りを回避することができると
同国労働市場が力強さを維持していることで経済のソフトランディング(軟着陸)が円滑に進むと見込んでいる
だが、銀行部門の問題や政治情勢に加え、気象状況さえもこうした展望の妨げとなる恐れが
・・・
議長は3日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で
「今回はこれまでと本当に異なるかもしれない」
FOMCは10会合連続で利上げを決定
また、5日発表の4月の雇用統計は予想を上回る雇用者数の増加
ただ、労働市場の過熱状態の持続は金融当局がインフレ抑制のために一段と長く金利を高めに据え置くことを意味し
そのことがまさにリセッションのリスクが極めて高い理由となっている

金融当局の引き締めと一連のアメリカ地銀経営破綻の影響が相まって、中小企業や商業用不動産が特に強い打撃を受ける恐れがある
・・・確かに何らかの問題のある銀行?がイったけど
ネットで、一気に悪いウワサ?が広まって・・・
というのも・・・
これからは
銀行さんもキッチリとツッコまれないようにしないと・・・
それでもフェイクニュースとか、単なるウワサとかが広がれば
マトモなトコも取りつけ騒ぎに・・・

連邦債務上限引き上げを巡る行き詰まり=民主・共和両党の対立は頂点に達しており
金融面の高ストレス期間が続く可能性がある
アメリカがデフォルト(債務不履行)に陥れば、経済や市場への影響は2008年の金融危機に匹敵すると?
・・・いや、どう考えても、それ以上
これまで経験したこの無い事態
仮に近々の国債の償還がボツったら
先々の国債の信用もガタ落ち
各国政府・投資家・ファンドetcが持つであろうアメリカ国債が紙くず?
そりゃあ大混乱
決済通貨$の信用不安が起こったら
貿易も滞る?
¥や€、最近使われてきた元
それらが$の代わりになるとは・・・

世界中で過酷な、お天気の激情化
商品供給に混乱が生じて物価を押し上げれば、金融当局はインフレ抑制に引き続き注力

こうしたトリプルパンチで景気が落ち込んでも、パウエル議長率いる金融当局にできることはあまりないかも?
リセッションに対応する主な手段は利下げだが、インフレ抑制の道のりは険しく金融緩和への転換は考えにくい

40年ぶりの急ピッチで進められる金融引き締めの類いは、代償を伴うのが常
昨年3月以降、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は事実上のゼロから5-5.25%のレンジに引き上げられた
近年の例を見ると、その種の政策がリセッションにつながらなかったケースは皆無

テキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授(経済学)
「連邦準備制度が主にマクロ経済政策の運営に当たってきた50年ほどで、ソフトランディングの好例はないと考えられ、現状がこれまでと違うという理由は見当たらない」

利上げが景気後退につながるダイナミクスは単刀直入
借り入れコスト上昇で資産価格は下落
支出の伸びは鈍化して企業は人員を削減
金融当局にとって失業者数の増加とそれに伴う賃金への重しはインフレ率を目標に回帰させるためのメカニズム
景気後退はインフレ抑制の取り組みに伴う偶然の副作用ではなくメインイベント
現行の利上げ局面が始まったばかりの段階で、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)が23年下期に景気下降を予想していたのもこのため
こうした状況に銀行部門の懸念も加わった
シリコンバレー銀行(SVB)をはじめとする一連の地銀破綻はサプライズではない
利上げの結果、何が破綻を来すか正確に分かっていた者はいないが
何かが壊れるだろうと思われた
そうであってもインフレ抑制実現のためのメカニズムとして
仮に選択が可能であれば金融当局者が地銀破綻を選ぶことはなかった?
銀行破綻は与信抑制で金利上昇の効果を増幅させる
上級融資担当者調査は昨年の時点でも融資基準の厳格化を示していたが
SVB破綻以降はその傾向は加速する一方?
銀行が慎重姿勢を強め、一定の時差を伴って融資の伸びが鈍化する
今年下期の景気後退を予測する理由の一つ

銀行システムのストレスも増大する傾向にある
影響は広がっており、SVBの破綻を例外とする見方はない
資産規模の合計で見れば、23年の銀行破綻は既に08年に比肩する

5/3に記者会見したパウエル議長
ファースト・リパブリック・バンクの問題解決が銀行部門の混乱収拾に向けた重要な一歩になると
しかし他の地銀の株価はそれ以降も動揺が続き、区切りがついたとは・・・

ワシントンでは、債務上限引き上げ問題をめぐる対立が過去の事例よりも危険だと・・・

5/1イエレン財務長官は連邦債務の上限到達後に講じている特別会計措置について
6/1にも使い切る可能性があると議員らに伝えた

5/9バイデン大統領はマッカーシー下院議長(共和)とこの問題を協議する予定
打開の見通しは・・・
最善のシナリオは、市場の緊張が高まった後に与野党が妥結するというもの
最悪の場合、アメリカのデフォルトで国際金融システムが底知れない深みに転落
アメリカ経済が深刻な落ち込みに見舞われること
成長率が低下し始めても、根強いインフレで金融当局の対応の余地は限られる

パウエル議長は先週の記者会見で
当局の希望より急ピッチな物価上昇が続けば
「利下げは適切でなく、当局は利下げしない」
景気後退になっても金融政策による景気刺激を当局に期待するなと

3月の米消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年同月比5%上昇と、昨年夏の9%超のピークから大きく伸びが鈍化
ただこれはサプライチェーンの混乱緩和とエネルギーコスト低下が当局に有利な方向に作用しただけ
最も困難な局面が控えている

BEは賃金上昇のほか、商品およびエネルギーのインフレ抑制効果終了を背景に
変動の激しい食料品とエネルギーを除くコア指数が今年末時点で4%前後で高止まりすると予測
実際はもっと悪い状況になる恐れも

天気の激情化でカリフォルニア州と南部は暴風雨と洪水に襲われ、食料とエネルギー生産に打撃
世界的にはアジアの一部で干ばつ、南米とアフリカで豪雨
作物の収穫に影響が

国際通貨基金(IMF)は、強力なエルニーニョ現象の場合
コモディティー価格の上昇率が4ポイント上乗せされる可能性があると
そのような数値を加味すれば、わずかなアメリカ利下げ余地は0に

もちろん、軟着陸も不可能ではなく、前向きな兆候も
2022/7ウォラーFRB理事
労働市場の変化が比較的痛みの少ないインフレ抑制をもたらす可能性があると
それ以降、実際に失業率は低いままで求人数が減った

ピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、オリビエ・ブランシャール氏
これとは反対の立場を取り、引き続き失業率悪化を見込むと
それでもブランシャール氏
「求人数が減少する一方で失業率の上昇がない状況が今後数カ月続けば、ウォラー氏が正しかったということになる」

他のシナリオの可能性も
その一つは、打撃を受ける産業が次から次に移行するが、経済全体としては縮小しないローリング・リセッション
労働市場の大幅な落ち込みに先立って製造業と不動産部門が底入れ
実際にそうした状況が起きている一定の兆候も

ハーバード大学のカレン・ダイナン教授
「向こう数カ月にわたり低調な経済成長が続くというのが最も有力な予測だ」

BEのリセッション確率モデルの最新の数値からは7月までの景気下降の開始はほぼ確実
ただし過去数年の教訓を基に割り引いて考えれば、それほど確実ではないかも?
い景気後退入りの可能性の方が大きい
これはパウエル議長の楽観的予想には・・・
もっと悪い事態の場合、インフレ率を目標に押し下げるには軽度の景気後退だけでは不十分かも
過去の景気下降を平均すると、コア指数押し下げの効果は限定的で大きな時差も伴った
総合すれば、スタグフレーションが最も可能性が大きい

・・・利率をアげればインフレが収まる
基本的に正しい
ただ、それはマットウな社会なら
今は、富の偏在が大きすぎて・・・
ごく一部の大金持ちには利率がアがろうがホしいモンはホしい
世の大多数の貧民は今までもガマンしてた
生きるタメの最小限の支出は避けられない

今日は~
マスデバリア イグネア/Masdevallia ignea
5月はじめ
花芽が色づいてきた
もう少し
バックのクジャクシダがモサモサ
毎年、少しイジめるんだけど・・・

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