ウクライナでの戦争で国際的な闇社会の勢力図は激変
戦争が始まる前から汚職大国として悪名高かったウクライナ
同国は犯罪集団が暗躍するマフィアの楽園でもあったが、侵攻をきっかけに世界各地の犯罪集団に大きな影響を及ぼすほどの変化が
オデーサはウクライナとロシアを中心とし、アフガニスタンからアンデス山脈にまで至る広大な犯罪ネットワークをつなぐ重要な拠点だった
スイスを拠点とするシンクタンク国際組織犯罪に対抗するグローバル・イニシアティ(GITOC)
このネットワークはヨーロッパでもっとも強力な犯罪生態系の一部であると
硬派なウクライナのマフィアの大半は、ロシアン・マフィアとの連携を止めた
「俺たちは泥棒で、どんな国家にも反抗する。だが、ウクライナは支持すると決めたんだ」
大きな利益をもたらすヘロインの密輸は別のルートを通じて行われるようになり
その価格も変化
それによって、何千キロも離れた地にいる犯罪組織の収益にまで影響を及ぼしている
ウクライナは1991年のソ連からの独立以来、汚職に悩まされてきた
2013年~14年にかけてのユーロ・マイダン革命が打倒したのは、腐敗した大統領とその背後にいたオリガルヒの一部だった
そして2019年、反汚職を掲げたヴォロディミル・ゼレンスキーが大統領に選出された
彼はマフィアを取り締まるための改革を行ったが、中途半端な後始末にしかならなかった
侵攻前のウクライナは、GITOCの犯罪性インデックスで193ヵ国中34番目
ヨーロッパでは3番目にひどいとされた
特に評価が低かったのは汚職
2022年以前、ウクライナ政府が支配する地域の闇社会では、異なるグループが断続して暴力的に争っていた
それでも、ウクライナは3つの側面を通じて世界の犯罪市場と結びついていた
1つ目は、ロシア占領下の東部地域を抜け、ロシアからつながる密輸品のスーパーハイウェイがウクライナを通っていた
2つ目は、オデーサなどの黒海の港が世界的な密輸の拠点となっていた
3つ目は、ウクライナ国内に輸出用の違法な製品を生産する工場があったこと
このインフラは、多様な製品を販売するさまざまなビジネスを支えてきた
ウクライナは、アフガニスタンからのヘロインの密輸ルートとして重要度を増していた
戦争前、ウクライナでのヘロイン押収量はヨーロッパで4番目に多かった
また中南米からのコカインが黒海を経由して流れてきた
一方、マフィアは黒海沿いのミコライウ港から、アジアやアフリカに武器を輸出していた2020年ウクライナは違法タバコの供給量で中国を抜き、ヨーロッパ最大の供給源
さらに覚醒剤アンフェタミンの製造量は増加し、2020年には67の違法な生産拠点が解体された
アメリカ政府による最新の報告書によれば戦争によって
国際的な違法取引には過大なリスクが生まれ状況は激変した
黒海沿いの港は閉鎖されたか、流通量が激減
以前、スーパーハイウェイが通っていたロシア占領地の境界は要塞化されたキリングフィールドとなっている
また、ウクライナ軍に多くの人が入隊したことで闇社会の人手は減り、戒厳令によって多くの犯罪行為ができなくなった
夜間外出禁止令によって夜に移動するのすら難しくなっている
ウクライナのマフィアはロシアン・マフィアを敬遠するように
「犯罪者と呼ばれるのと、裏切り者と思われるのはまったく別のことだ」
また、彼らがウクライナへ忠誠を示すのは、愛国心からだけでなく、リスク管理のためでもある
あるギャング
「もしウクライナがロシアに併合されたら、刑務所にいる多くの連中が遠くへ移送されるかもしれない。ロシアの看守は容赦がない。誰もそんな目に遭う必要はない。だから、ウクライナのために汚れ仕事をするんだ」
禁制品の密輸ルートは、ウクライナを迂回するように再編成された
その影響は世界中に及んでいる
トルコの税関当局によると、イランから流れてくるヘロインや覚醒剤の量が増えていると
リトアニアの国境では違法タバコの摘発が増え、2022年第1四半期の押収量は、前年同期の4倍
EUの警察機関ユーロポールと協力するエストニア当局は、2022年、北部のムーガの港で3.5tの中南米産コカインを摘発
これはおよそ€5億に相当する
ロシアでも大規模な摘発が増えている
4/10、モスクワでは約700kgという大量のコカインが押収された
ベラルーシとの国境付近のロシアン・マフィアは、今ではロシアへの高級品、特にデザイナーズ・ハンドバッグの密輸で利益を得ている
一方、戦争によって、ウクライナのマフィアに短期的には新たなチャンスが
一つは人身取引
国連はヨーロッパで一時保護されているウクライナ難民は約500万人いると推定
過去の事例から分析すると、そのうち10万人程度が人身売買の被害に遭う可能性がある
また、ウクライナから徴兵対象者を密かに出国させるという裏ビジネスも
仲介業者はそのために€5000~1万を請求すると言われる
少なくともモルドバやポーランドに出国しようとした8000人が捕まっているが、人身取引の問題はまだそれほどひどくなってはいない
ユーロポールの高官
「人身売買は起きているものの、予想よりはるかに少ない」
一方、ロシアでは、戦争によって長期的に犯罪が悪化しそう
ガレオッティによれば、ロシア政府はすでに確立されていた犯罪組織とのつながりをさらに強化した
国外で活動するロシアン・マフィアは、ロシアのスパイの活動費となるブラックアカウントに利益の一部を収めるよう義務付けられている
犯罪者はクレムリンの諜報員として採用され、戦争に必要だが輸入できない半導体を入手するために動いている
また、ロシア内の西側企業をロシア政府やその関係者が接収するため、縁故主義に拍車がかかっている
国境を越えた取引は隠蔽され、ヨーロッパ・アメリカの金融システムを通さないことから、ロシアで何が起きているのか、ますます見えにくくなっている
・・・なんかな~
今日は~
マスデの吊場
このコ達の3/4のコケを更新するのに
昨日の昼過ぎから夜までカカった
コケの洗浄に疲れてしまった
0 件のコメント:
コメントを投稿