2023年5月6日土曜日

自動車エンジンで空を・・・

航空先進国では、自作機やキットを組み立てた飛行機など型式認定のない航空機を自家用機として使用することが認められ
法律上では、実験機を意味するエクスペリメンタルというカテゴリーに分類される航空機では
一定の条件を満たせば耐空証明が給付さ、航空機として登録できる
航空機として登録されれば、航空機保険にも加入できる
型式認定を取得している航空機との違いは、事業目的で使用する場合などに制約がある点のみ
これらエクスペリメンタル・カテゴリーの機体は、型式認定のないエンジンでも用いることが可能
自作機の愛好家の間では自動車のエンジンを改造して搭載することが、以前より行われてた
おもに小型機ではレシプロ・エンジンが数多く使われている

通常の航空機用レシプロ・エンジンはエンジン回転数をプロペラ効率に合わせるため、2500~2700rpmで最大出力が発揮され、それより一段低い2200~2400rpmで巡航出力が得られるようになっている
また減速ギヤを排して構造を簡素化することで、軽量化と信頼性を確保
エンジン出力は、エクスペリメンタル・カテゴリーの機体の場合、標準的な2人乗りでおよそ100馬力、4人乗りで200馬力ていど
一方、自動車用エンジンを航空機に使用する場合は、逆に減速ギヤを介してプロペラを駆動する
そうなると自動車用エンジンは、航空エンジンと比較して出力と重量の面では優位性はない
しかしパイロットたちがあえて自動車エンジンを使用したがる理由は価格が安いことと液冷である点
エンジン価格を比べると自動車用は航空機用の半額以下で手に入る
アフターパーツや潤滑油なども自動車用の方が豊富かつ低価格で販売されてい
維持費用は4分の1以下
燃料は高価な航空ガソリンの代わりに安い自動車燃料が使える

空冷エンジンは降下時にエンジン出力を下げると、シリンダーが外気で冷やされ収縮
内部のピストンは熱いままなので温度差が生じ、摩耗の原因
そのため降下時でも、ある程度の出力を維持しながらスポイラーやフラップをブレーキとして使用しつつ降下
対して液冷エンジンならば出力を落として降下時の燃料消費が抑えられる

航空機転用可能な自動車用エンジンのなかで、以前より人気が高かったのは、高品質で信頼性も高い日本製の自動車用エンジン
フロリダ州のヴァイキング・エアクラフト社は、スバル製の水平対向エンジンを改造して小型機用に販売
現在では、三菱自動車ならびにホンダ製のエンジンをベースに所要の改造を施した航空機用エンジンを販売

根強い人気があるのがマツダのロータリー・エンジン
小型軽量で高出力のロータリー・エンジンは減速ギヤを取り付けても、容易に小型機への搭載が可能
アメリカではマツダのスポーツクーペRX-7に搭載されていた往年のロータリー・エンジン13Bが、航空機用として再利用されている
オーナーがロータリー・エンジン機を絶賛する理由はエンジン構造がシンプルな点
金属疲労による経年変化が起きやすいバルブやクランクシャフトなどが、ロータリー・エンジンにはない
そのためローターシールなどの消耗部品さえ定期的に交換すれば、高い信頼性を維持できる

変わったところではオーストリアのアストロ・エンジン社がドイツのメルセデス・ベンツのディーゼル・エンジンの強みは、安価なジェット燃料が使えること

自動車の電動化は着実に進んでいるが空ではまだまだエンジンの時代が続く
日本の自動車メーカーは既存の製品を活用して航空エンジンに参入すれば世界中で支持される?
世界に広がる部品供給網を活かせば販路を拡大することも可
ユーザーへの訴求が上手くいけば日本製自動車エンジンが世界の空を・・・

・・・以前から感じていたのは
自家用飛行機界のオオラカさ
知人が言うには
自動車よりコストは低いし・・・
しかしアメリカは、なんともオオラカ
日本だったら?
どうなんだろ

今日は~
ニゲラ ダマセナ/Nigella damascena

3月の後半、雪が
まあ1~2月を越えたんでダイジョウブ?と思ってたけど
成長はじめた段階での雪
不安はあった
大丈夫っがったみたい

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