2023年4月10日月曜日

脳の食事

脳のエネルギー源には、どのようなものがあるか
健康・科学専門のジャーナリストであるマックス・ルガヴェア氏と医師のポール・グレワル氏
「一般的に知られている『ブドウ糖』は活性酸素を生み、多すぎると老化や脳の疾患を引き起こす。
エネルギー源をケトンに代えるとダメージを抑えることができる」

脳の燃料の1つであるブドウ糖は私たちが摂取する炭水化物を介して血液中に入る
炭水化物を頻繁に摂っていると、ブドウ糖が脳の主要なエネルギー源となる
そしてミトコンドリアは細胞内でこのブドウ糖から、酸素を使った複雑な燃焼メカニズムによってエネルギーをつくりだす
このプロセスは好気性代謝と呼ばれ、それなしで生きることは不可能
だが代謝は高い代償を払う
ブドウ糖による代謝の副産物の1つは活性酸素、あるいはフリーラジカルと呼ばれる物質
こうしたダメージ物質が生まれるのは正常な作用であり生きていく上で避けられない

理想的な状態であれば、私たちにはこの有害なフリーラジカルを除去する力がある
だがフリーラジカルがどんどん増えると、それを除去しきれず、ダメージのプロセスが連鎖的に始まる
そして老化や、それに関連する症状を誘発する
てんかんやアルツハイマー病、パーキンソン病、MS、自閉症、そしてうつ病もまた、酸化ストレスが脳にはびこって疾患のプロセスを促進している

いわば生物学的な化石燃料ともいえるブドウ糖に代わるエネルギー源がケトン
よりクリー」に、より効率よく、より長く燃焼できる
ブドウ糖より少ない代謝プロセスで、取り込んだ酸素からより多くのエネルギーをつくり
その結果、エネルギー変換時に生成されるゾンビ分子(フリーラジカル)が少なくなる
また、フリーラジカルを中和する力が強いグルタチオンという天然の抗酸化物質を使える機会も増える
ケトンが脳にあると、BDNFを増産する遺伝子経路が活性化される
BDNFは気分を改善したり、学習能力や可塑かそ性を促したり、神経細胞を日常的な損傷から守ったりする
ケトンは脳への血液の供給にも一役買い、39%も血流を増やす

炭水化物をふんだんに摂る食生活において、この有益なケトンの合成は、ほぼ抑えられた状態にある
なぜなら、高炭水化物食によって膵臓すいぞうのインスリン分泌が刺激され、インスリンが増えるたびにケトンの合成が止まる
一方、絶食や、炭水化物を極端に減らした食生活によってインスリンが抑えられると、ケトンの合成が誘発される

飢餓の状態で皮膚の下や胴まわりの脂肪組織が分解されると、脂肪酸が血液中に流れだし、肝臓によってケトン体、もしくはシンプルにケトンと呼ばれる燃料に変換される
ケトンは脳細胞に簡単に取り込まれ必要なエネルギーを最大60%まで補給できる

農耕生活を始める前の祖先たちは食料供給の見通しが立たなかったため、定期的に絶食を経験していた
彼らの脳(と私たちが受け継いだ脳)は、この不確実性のなかで鍛えられ、食べる時期と絶食の時期を振り子のように繰り返す生活に適応した
食料の摂取を周期的に制限することによって、身体は生理学的な適応を強いられケトンを合成する
断食(ファスティング)の方法はいろいろあるので、好きなものを選ぶといいだろう
お勧めは、最後に栄養を取り込んでから16時間、何も食べない状態を維持する方法
これは一般的に普及している16:8」メソッドというファスティングだ(16時間は何も食べないが、残りの8時間は食べてもいいというもの)
このファスティングは毎日行うことができて、ファスティングの多くの恩恵が得られる
具体的にはインスリンの分泌量が減り、蓄えられた脂肪の分解が促される(女性には16時間ではなく、12~14時間から始めることを勧める
女性のホルモンのシステムは、食料難のシグナルに対して敏感に反応する可能性があるため、たとえば絶食時間が長くなると、生殖能力に悪影響がおよびかねない
ルイジアナ州立大学の最近の研究では、過体重の被験者が8:00~20:00の間に、つまり大多数の人の平均的な食事の時間帯に1日のカロリーを摂取した
だが研究チームが、夕食を抜いて14:00時に食べるのをやめるよう被験者に指示すると
ブドウ糖ではなく脂肪の燃焼(つまりケトン)が増加した
また、代謝の柔軟性の改善も見られた
要するに炭水化物と脂肪の燃焼の切り換えを行うスイッチの働きがよくなった

このほかにも、目下研究が進んでいるファスティング法がある
1日おきのファスティング(16:8メソッドのような時間制限による食事の方法)や
断続的な超低カロリー食(VLCD)
このVLCDのもとになる理論は、炭水化物の摂取の有無にかかわらず
身体が蓄えられた燃料を放出してエネルギー不足に対応するというもの
これは、断食模倣食(FMD)といわれ(ヴァルテル・ロンゴという研究者が提唱した食餌療法)、老化や糖尿病、ガン、神経変性疾患、心血管疾患のリスクを減らしたり、バイオマーカーの数値を下げたりといった大きな恩恵があるかも?

ケトン食療法は、てんかんの有効な治療法として、80年にわたり臨床現場で実践されている
発作を劇的に減らし脳の炎症を抑える効果がある
この療法は、かなり効果的で安全性も高いので、現在は、ほかのたくさんの神経疾患の治療法の選択肢としても評価されている
片頭痛、うつ病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)はすべて、脳の過剰な炎症と関連している
理論的には、こうした病気のどれもが治療だけでなく、予防効果もケトンから得られるかもしれない
ケトン食療法は、軽度認知障害──認知症の前駆状態の患者や、初期のアルツハイマー病の患者の記憶障害を改善する

このケトン食療法は、ある種のガンの治療にも有効かも
そのようなガン細胞はインスリンの濃度が高い状態で増殖
ケトン体では生き延びることができない
ただガン細胞はかなり有害な環境でも回避したり、変異したり、適応したりするので、効果が長期的に続くかどうかは?
インスリンと、それと構造がよく似たインスリン様ペプチド、つまりIGF-1とIGF-2が、どんな細胞にとっても強力な成長因子となる
なぜなら正常な細胞にもガン細胞にも、それを取り込む受容体がある

神経変性疾患の治療であれ、二型糖尿病の患者の代謝のリセットであれ(ケトン食療法は、平均するとわずか1日でインスリンの血中濃度を半減し、血糖のコントロールを改善する)
体脂肪を短期間でごっそり落としたい人であれ、ケトン食はかなり見込みのある療法

・・・にたようなコトはヤってるけど
なかなか徹底できない
夕食を早めにとって、間食せずに朝食を抜く、とか
ムズい

今日は~
キロスキスタ パリシー/Chiloschista parishii


コリずに・・・
以前、やったけど・・・
水、湿気不足
越冬温度が低かった・・・
去年?
さる園芸店で
見事な株が¥3,?00
そそられたけど
また失敗するのがイヤで手を出さなんだ
それが、悔やまれて・・・
で先月、グリーンファームのラン展で¥4,?00
花茎が3本
ちょと、お高い
ガマンしてたら先日、値下げされてた
即買
さて、今度は失敗しないように
どう仕立てようか・・・

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