2023年1月19日木曜日

マネキンを斬首?

タリバンの宗教警察  勧善懲悪省(悪徳美徳省)

タリバン政権の支配のもと、アフガニスタンの首都カブール中の女性服店のマネキンは、頭部に布袋で覆われたり、黒いビニール袋で包まれたりして、街は異様な光景
ある店のマネキンの頭部は、着用している伝統的なドレスと同じ素材で作られた袋のようなものを被せられている
紫色のドレスのマネキンは、同じ紫色の頭巾を
もう一人は金の刺繍が施された赤いドレスで、顔には赤いベルベットの仮面、頭には優雅な金の冠をかぶっている
店のオーナーのバシルさん
「マネキンの頭にプラスチックや変なものをかぶせると、ショーウインドーも店も見栄えが悪くなってしまうから」
彼は報復を恐れてファーストネームのみを名乗ることを条件にAP通信の取材に応じた

地元メディアによると、2021年8月に政権を奪取して間もなく
タリバンの宗教警察である勧善懲悪省(悪徳美徳省)は、すべてのマネキンを店の窓から撤去するか、首を切り落とさなければならないと命じたと
偶像として崇拝される可能性があるため、人間の形をした像や画像を禁じるイスラム法の厳格な解釈に基づく命令だった
・・・マネキンが崇拝の対象?

服の売り手の中には、これに従う者もいたが、反発の声も上がった
マネキン斬首令に異論を唱えた衣料品店のオーナーたちは、服をきちんと展示できなくなる、あるいは貴重なマネキンを傷つけなければならなくなると訴え、タリバンに規則の修正を求めた
これを受けタリバンは命令を修正し、マネキンの頭を覆うことを許可した
マネキンの斬首は免れたものの、店主たちの次なる課題は、頭部を覆ったマネキンの見栄えを如何によく見せるか・・・
タリバンへの従属と、顧客へのアピールのバランスに頭を悩ませた
その結果行き着いたのが、マネキンが着用するドレスとセットのヘッドピースのようにも見えるスタイリング

別の店主ハキムさんは、マネキンの頭にアルミホイルをかぶせた
光に反射し煌めくアルミ箔をマネキンの頭にかぶせることで、商品に華やかさを添える意図だ
「この脅威と禁止令をチャンスと思い、マネキンが以前より魅力的に見えるようにしました」

経済低迷でアパレル小売の売り上げは半減
アフガニスタンでは結婚式はタリバン以前から結婚式は男女別だった
保守的な同国では結婚式は女性にとって最も美しく装う、心踊る場だった
タリバン政権下では、結婚式は以前以上に数少ない社交の場となった
しかし経済は低迷し国民は貧しさで苦しんでいる
限りあるわずかな収入を、結婚式に費やすことはなくなってきている

衣料品店のオーナーであるバシルさんは売上が以前の半分になったと
タリバン政権前からの伝統的な結婚式そしてイブニングドレスや伝統的なドレスを買うことは、もはや人々にとって優先すべきものではなくなってしまった
「人々は食べ物を手に入れ、生き延びることを何より優先しているのです」

窮状に陥った小売店は苦肉の策として、ノースリーブのガウンを着たマネキンの頭に、黒いビニール袋をかぶせていた
店主「これ以上の余裕はない」

これは女性マネキンに限ったことではない
街のショーウインドーには頭を覆った男性マネキンも少なからず見受けられ、当局が一律に禁止令を適用していることを示唆している
別の店主によると、勧善懲悪省(悪徳美徳省)のエージェントが定期的に店やモールを巡回して、マネキンの首が切られているか、覆われたりしているかどうかを確認しているそう
マネキンに課せられた規則に反対だったこの店主
「マネキンが偶像でないことは誰もが知っているし、誰もそれを崇拝したりはしない。すべてのイスラム教の国では、マネキンは服を展示するために使われています」
タリバンは当初、1990年代後半の最初の統治時代と同じような厳しい規則を社会に課すことはないと言っていた
にも関わらず、特に女性に対し多くの制限を徐々に課してきた

ある日、買い物中の女性はフードをかぶったマネキンを見て
「このマネキンを見ていると、このマネキンも捕らえられ、閉じ込められているように感じ、恐怖を覚えます」


・・・ ウソっこきタリバン
アッラーからバチは当たらないの?
勧善懲悪省(悪徳美徳省)?
・・・ヒマそう

今日は~
タツタソウ/Jeffersonia dubia

画はかなり前
セツブンソウの花後に咲く
たぶん今も生きてると思う
けど
勢いが無くなった

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