2022年8月11日木曜日

アメリカの選挙制度 崩壊寸前?

トランプ前米大統領(写真)を支持する活動家らが、各地の当局に大量の情報開示請求を送りつけている
選挙のたびに激戦となるアリゾナ州マリコパ郡の記録管理当局
今年になって498件の公的記録開示請求を処理
2021年通年よりも130件多い
ネバダ州ワショー郡の処理件数は88件
これも昨年の合計を2/3上回っている
ノースカロライナ州選挙管理委員会への請求件数も、すでに昨年の合計229件に近づいている

ロイターが取材した10数人の選挙当局者
こうした情報開示請求の激増により、一部の自治体では職員の業務に支障が
そのせいで、根拠のない不正投票論が勢いを増し
不注意による情報漏えいが起きて投票システムのハッキングに悪用されるのではないかという懸念も

共和・民主双方の選挙当局者は、こうした情報開示請求の一部は
政府の透明性を確保する目的で制定された情報公開法を濫用していると考えられると
アメリカ サイバーセキュリティー・社会基盤安全保障庁(CISA)で
選挙に関するセキュリティーの責任者を務める共和党のキム・ワイマン氏
全米8800カ所の選管事務所の多くでは
2020年の選挙以来、情報開示請求が
「膨大で威圧的な」
昨年、ワイマン氏がワシントン州における選挙の最高責任者である州務長官の職を退いた時点で
州務長官室は処理待ちの情報開示請求を2年分も抱えていたと
「『選挙が盗まれた』と信じるグループは、まだ各州に残っている」

4月、アリゾナ州マリコパ郡で情報開示請求への対応を担当する職員アイリーン・ヘイバー氏
9人の部下のうち4人を動員し、2万件の書類を保管用ボックスから取り出し
並べ替えてスキャンし、元の場所に注意深く戻した
4日がかりの作業だった
職員らはヘイスタック・インベスティゲーションズが提出した数件の開示請求のうち
たった1件に忙殺されていた
同社は、この選挙で投票された210万票全てについての追跡記録を請求していた
ウェブサイトによれば、同社は企業や法律事務所、個人のためにさまざまな調査を行っているという
同社はアリゾナ州の監査にも従事した
これはトランプ支持派による、同郡でのトランプ氏敗北を検証するものだった
が、不正投票を発見することなく昨年終結した

膨大な労力が必要となるヘイスタックによる請求が示すように、激務に追われる全国各地の選管事務所が直面する課題は膨らみ続けている
州都フェニックスを含むマリコパ郡の記録管理当局で通信・選挙事務部門のディレクターを務めるヘイバー氏
今年受理した件数の約1/4は、ヘイスタックが提出した類の広範な開示請求だという
「請求は、これまで以上に大規模かつ詳細で、より手間がかかるものに、そしてさらに過去に遡るものになりつつある」

ペンシルベニア州に本拠を置くヘイスタックを率いるヘザー・ハニー氏
こうした請求は同社がアリゾナ州で行っている監査業務とは関係なく、同氏自身の研究のためだと
「どれも有意義で、特別な専門的研究活動に資するものだ」
同氏はペンシルベニア州でも同じような選挙関連の情報開示請求をしている

各地の当局者はロイターの取材に対し、民主主義に不可欠な選管職員の採用や引き留めにただでさえ苦労しているというのに
選挙結果を否定する人々からの請求が急増しているせいで、職員は余計な仕事に追われていると
これまでにも職員はトランプ派の活動家による殺害予告や嫌がらせの殺到に悩まされてきた
ロイターでは2020年の選挙以降、そうした敵意に満ちたメッセージを900件以上記録している
ネバダ州ワショー郡で一時的に有権者登録を担当しているジェイミー・ロドリゲス氏
「いわゆる燃え尽き症候群が心配だ」
「それと共に、ミスが発生する可能性も生じる」
ロドリゲス氏が有権者登録業務を引き継いだのは今週
前任者は、殺害予告その他の嫌がらせの標的となり辞職してしまった

CISAで選挙関連セキュリティーのコンサルタントを務めるライアン・マシアス氏
情報開示請求の殺到を、サイバー領域におけるDos(サービス拒否)攻撃になぞらえた
Dos攻撃はインターネット上でトラフィックの集中によりネットワークを麻痺させようとするハッカーによるもの
ただでさえ職員にストレスがのしかかっている状態だけに、潜在的なセキュリティーリスクを生み出していると
2022/7/9マシアス氏
ウィスコンシン州で行われた州選挙ディレクターの会合で
「離職率の問題がある。コミュニティーから脅かされている人、殺害予告を受けている人、過労になっている人がいる」

アメリカの50州は、いずれも情報公開法を定めており
日常的にジャーナリストや活動家、学者、一般市民が活用し、政府の保有する記録にアクセスしている
こうした法律の目的は、国家指導者らの責任を追及するために必要な情報を国民が得られるように保障すること
地方当局者たちはロイターに対し、こうした法律の重要性を信じており、選挙関連の情報請求による職員の負担を減らす効果的な方法を見つけようと努力している

マリコパ郡のヘイバー氏
予算増額を求めるよりも、請求に対応しやすくするためチーム全体を訓練していると
ワショー郡のロドリゲス氏
同郡では職員が投票管理に集中できるよう、選挙前のある時点で文書の作成を一時的に停止
2022/7/8連邦選挙支援委員会のドナルド・パーマー委員
バトンルージュで開催された州務長官会議で、殺到する情報開示請求に地方当局者が効率的に対応できるよう支援する必要があると
例として、別々の請求者からの内容が重複する開示請求に同時に対応できるような閲覧室サイトの創設といった方法を挙げた

ロドリゲス氏
現在9人の部下の大半は、職員の辞職が相次いだ後、2021年か2022年にこの部署に加わった
ロドリゲス氏は11月の選挙に向けて部下たちの英気を養うため
残業を制限するように試みていると

だが、情報開示請求は収まる気配がない
ある請求は、2022年の予備選挙期間中の郡選管職員について
電話番号、住所、所属政党を含むさまざまな情報を要求した
別の請求は、ロバート・ビードルズ氏が6月下旬に提出
同氏は2019年にカリフォルニア州からワショー郡リノに転居してきたビジネスマン
現在不正選挙、論を唱える運動の先頭に立ち
そうした主張を支持しない政治家を標的としている
ビードルズ氏は38種類ものデータ群を請求している

ビードルズ氏は自身のウェブサイトOperationsunlit.comの訪問者に対し
2020年11月の選挙の有権者を投票方法ごとに分けたリスト
各候補者への投票数の合計を開示するよう自分の郡の職員に請求するよう呼びかけている
開示結果が得られたら、不正選挙を唱える代表的な陰謀論者であるシバ・アヤドゥライ氏にメールしてほしいと
ビードルズ氏とアヤドゥライ氏にコメントを求めるメールを送ったが、いずれも回答は得られなかった

疲弊した州政府職員が広範な情報開示請求への対応に苦悩する中で
選挙当局者の間では、ミスの発生と選挙のセキュリティーを損なう情報えいを懸念する声が上がっている

投票装置の製造元であるハート・インターシビックで政府調達担当ディレクターを務めるサミュエル・ダーハイマー氏
同社に対する選挙当局者からの支援要請が急増していると
特定の記録の開示がどの時点で選挙の完全性を損なうことになるか、判断を助けてほしい、というもの
情報開示請求が投票装置の運用マニュアルを対象としている例があり
マニュアルには一般に開示すべきではないセキュリティー・プロトコルが含まれているという

ノースカロライナ州選挙管理委員会のエグゼクティブ・ディレクター、カレン・ブリンストン・ベル氏は
課題の1つは、一見して別々に動いている個人や団体が
投票装置や投票プロセスに関する機密情報の断片を繋ぎ合わせるために
協働して解析しているかどうかという分析だという
「そのような様子が見えたら、警戒しなければならない」
「そうした点を考慮するために、かなり余計な時間を使わざるをえなくなっている」

・・・目的?の為には何でも・・・
ソレが自分に返ってくるとは・・・
思わない?
ワかっちゃいるけどヤメられない?
なんとも救いの無い・・・

取り合えず大統領選は直接制に
上院、下院、地方選も考えないと
まあ、日本もチョット考えないと
昔の中選挙区制のが・・・
あと単に話題の人、知名度のある人を選ぶのは?
いわゆる民度が問われるというか・・・
忘れやすいのも・・・
今、旧統一教会と政治云々
皆様が次の衆院選まで憶えているのか?

今日は~
ザミア プミラ/Zamia pumila
7月に入り
新芽が延びて
古いハッパがジャマに
で古いハッパを刈った
サッパリ

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