2021年9月13日月曜日

中東は、より熱く・・・

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイの砂漠地帯
農家は酷暑や淡水不足、砂質土壌といった問題を抱えている
1999年にUAEで発足した非営利団体、国際塩水農業センター(ICBA)では、同地域における食の多様性を拡大するため

ICBAの農学者、ディオニシア・アンゲリキ・ライラ氏
「淡水はますます不足している」
「我々は低品質で塩分を含んだ水資源を、いかに食料生産に活用するかに焦点を当てる必要がある」

砂漠でスーパーフードを栽培
砂漠での農業は何千年も前から行われてきたが砂漠で育つすべての植物が、増加する人口に必要な栄養素を提供できるわけではない
ICBAは過酷な気象条件に適応して生き延びることができ
海水や海水淡水化プロジェクトから生じる塩水を使用しても成長できる
栄養価の高い作物を世界中で探すというミッションに着手
現在ICBAは1万3000種以上の種子を保管
南米アンデス地方原産のキヌアなど、従来とは異なる作物を砂漠に導入した

ICBAの科学者たちがキヌアの品種1200以上を試したところ
そのうちの5種類が過酷な気象条件下でも育つことができた
中東やアフリカ北部の10カ国以上の農家がこのスーパーフードをすでに生産
ICBAは中央アジアの農村地帯でもキヌアを栽培することを計画している

欧州や北米の一部地域以外ではほとんど知られていないが、アメリカ南部に生息するサンゴ草(アッケシソウ)は生育に塩水を必要とする
サンゴ草もドバイの砂漠に導入された後、同地で繁茂している
その適応力と汎用性の高さから、ICBAはサンゴ草を砂漠のスーパーヒーローと位置づけ、食料栽培のほかバイオ燃料としての使えるかの実験もしている
・・・日本では北海道・瀬戸内海の塩田だって
寒帯に・・・って書いてあるのが多いけど
熱くてもイイのか
塩気があって生でもOKだって

ICBAでは現在、研究と栽培用にキヌアを約200kg、サンゴ草を約500kg生産
また、ドバイの食品会社とサンゴ草を使用した食品を開発
消費者への普及を目指している

気温50℃以上、世界平均の2倍も気温が上昇している中東は人が住めない地に
もはや気温50℃超えは当たり前に。水不足に加えて電力不足でエアコンも使えず、難民大量発生の懸念も
この夏、中東の風光明媚な国々は灼熱地獄となった
極端な気温上昇と深刻な干ばつがこの地域を襲い、森林は燃え上がり、都市は文字どおりのヒートアイランドと化し耐え難い熱気に包まれた

クウェートでは6月にこの夏最高の53.2℃を記録
オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアでも最高気温が50℃を超え、1カ月後にはイラクで51.6℃、イランでも51℃近い猛暑となった
中東では世界の平均の2倍も気温が上昇している
人類を救うには気温の上昇を1.5℃までに抑える必要があると言われているが、中東ではこのままいけば2050年までになんと4℃も上がる見込み
極端な気候条件が日常的になり、中東の主要都市は年間4カ月、殺人的な猛暑に見舞われることになると、世界銀行は予測
ドイツのマックスプランク研究所
今世紀末までに中東の多くの都市は人が住めなくなる可能性がある
戦争で荒廃し、宗派対立に引き裂かれてきた中東
地域全体を脅かす気候変動に対処するには、各国の現状はあまりに・・・

中東諸国は所得格差が極端に大きく、豊かな産油国でも暑さで死なないために最低限必要な水や電気などの基本的なサービスが十分に行き渡っていない
猛暑が続けば社会の混乱は避けられず、そうなると真っ先に犠牲になるのは貧困層
どの国もほぼ軒並み、行政システムは非効率
エネルギー・インフラはガタガタ
根深い構造的な欠陥が再生可能エネルギーの利用推進を妨げ、エネルギー転換に必要な技術も育っていない
今の中東諸国に必要なのは行政システムを強化する政治改革
企業の自由な発想を促す経済改革で、それなしには二酸化炭素(CO2)の排出削減とクリーンエネルギーへの転換は望めないと・・・
怖いのは基本的なサービスが行き渡らないまま極端な猛暑が続く事態
人々の暮らしはさらに耐え難いものとなり、治安がさらに悪化すると

中東では過去30年間に温室効果ガスの排出量が3倍以上増
気候変動の影響を特に強く受けている
にもかかわらず、中東は温室効果ガスの排出量でEUを上回っている

地中海・中東気候に詳しいマックスプランク研究所のヨス・レリフェルト氏
「中東の諸都市では気温が優に50℃を超え、このままでは将来的に60℃に達しかねない。そうなればエアコンが利用できない人は命の危険にさらされる」
イラン、イラク、レバノン、シリアやイエメンなどでは比較的豊かな人たちにとってもエアコンに手が届かない
これらの国々では戦争やヨーロッパ・アメリカの制裁
利権を貪る支配層にたたられ経済が疲弊。干ばつで農地が干上がり、水も食料も不足する状況に人々の不満が爆発し大規模なデモが起きている
気候変動の影響が深刻化するにつれ、事態がさらに悪化するのは目に見えている
あまりの暑さで反政府運動が盛り上がる
イラクでは今年7月の記録的な猛暑の最中、政府の無策に怒った人々が通りを埋め尽くした
彼らは交通を止め、タイヤを燃やし、発電所を包囲、軍隊が出動する騒ぎに
豊かな石油資源を誇る南部の都市バスラで国内最長レベルの停電が続き、大規模な抗議運動が発生
少なくとも3人が死亡
イラクの電力危機を招いている最大の要因は政治の混乱だと、専門家は指摘

レバノンでも8月に同様の事態が
この国の人々はそれでなくてもさまざまな危機にさらされ、政府の無策にいら立ちを募らせていた
この夏には燃料不足による混乱が各地に広がり、タンクローリーから燃料を盗む、発電所を荒らすなどの犯罪が多発
銃を手にしてガソリンスタンドの列に割り込むなど、燃料の奪い合いで人々は殺気立った
レバノンでは1990年の内戦終結後も3時間程度の停電は日常茶飯事だった
だが2019年以降は経済が悪化の一途をたどり、停電が長引いたため、人々は自衛手段として発電機を使うようになった
今年8/12に中央銀行が燃料補助金を打ち切ると、頼みの自家発電もできなくなり家々の明かりは消え、富裕層でさえエアコンを使えなくなった
・・・ゴーンさんは?

ガソリンスタンド周辺では日常的に住民同士の小競り合いが起きるため、混乱を避けて公平に分配できるよう軍隊が警備に当たるようになった
8月半ばには北部で軍が盗まれた燃料タンクを押収
市民にガソリンを配給しようとしているときにタンクローリーが爆発、30人近い死者が出る惨事に
レバノンの支配階級は権力の座にしがみつき、多額の補助金にもかかわらず赤字になっている電力部門の改革を拒んでいる
レバノンは電力事業を収益化するだけでなく、その収益によってエネルギー構成の多様化と豊富な風力・太陽エネルギーの活用を図る大きな可能性を秘めている
一貫性のある政策は、猛暑の時期に涼をもたらすばかりか、CO2排出量を削減し、ひいては温暖化を防止するのにも役立つだろうに

17年、イランの気温は中東で史上最高の54℃を記録
今年7月にも50℃を上回った
しかし干ばつ続きで水力発電所はフル稼働できず、電力の需要が増えている時期に発電量は減少
各地の都市で抗議デモが起き、参加者からは「独裁者に死を」「ハメネイに死を」と最高指導者アリ・ハメネイ師を非難する叫び声も
イラン南西部フゼスタン州では、水不足に抗議するデモ隊が道路を封鎖しタイヤを燃やす事態に
当局の発表では州治安部隊の発砲で少なくとも3人が死亡したというが、実際はもっと多いと人権活動家らは指摘

人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ
「ソーシャルメディア上でシェアされている動画には、治安当局が火器や催涙ガスを使用しデモ隊に発砲する様子が写っている」

シリアでは06~11年の干ばつで農村部と都市部の社会経済的格差が拡大
それも内戦の一因になったと考えられている

イエメンでは内戦の長期化が水危機を深刻化させている
イエメンは地下水源の急速な枯渇で水不足にあえいでいる
人口1人当たりの年間水資源賦存量(人間が最大限利用可能な水の量)は世界平均の7500立方mに対し、わずか120立方m
以前は水資源省が井戸の掘削に条件を課していたが内戦で監視できなくなり
もともと乏しい水資源が過去10年間で急速に枯渇

地域協力によって中東の水不足を軽減し、カーボン・フットプリント(CO2排出量)を削減することが可能だと、ストックホルム国際平和研究所のヨハン・シャール准上級研究員
「地域協力という点では共通の水資源の利用と管理について合意することが何より重要だ。極端な気象現象が原因で、今後これらの水資源は、河川も地下水も、一層希少かつ不安定になるだろう」
「水に関して2国間の国境を超えた合意はほとんどなく、複数の国にまたがる河川の流域全体の合意は皆無だ。アラブ連盟の水資源閣僚会議は数年前に共通の水資源に関する地域条約を起草したが、批准されなかった」
中東諸国は紛争で手いっぱいで、共通資源の利用をめぐって協力するどころではない
「どの国も(温室効果ガスの)排出削減のための投資はわずか」
「その上、紛争や社会不安や制裁が気候変動に適応するニーズと能力に影を落としている。国民は紛争で家を失って困窮し、気候変動の打撃を受けやすくなる。社会不安は、長期的な計画と投資のためのリソースと政策の余地を減少させる」

気候変動とアラブの春がもたらした革命・内戦との関連性が盛んに論じられている
だが、お粗末な統治、ずさんな環境管理、都市化、水道やエアコンなどの設備が不十分な地域の社会不安──とも関連がある
気候変動の影響で生活が苦しくなれば、これらの都市で何が起きるか・・・
マックスプランク研究所のレリフェルトさん
「ただでさえ紛争に苦しむこの地域が極端な気候に襲われると、その結果、例えば移住を決意する人が増える」

・・・アッラーは何を思う?

今日は~
イワオモダカ/Pyrrosia hastata

ウチの藻類の発生源のコ
長年植替えず
根っこがカチカチ
一回植替えようとしたけど固くて少し大きな鉢にしただけ
で、長期間そのママ
藻類が土表面を覆った
で、他のコ達にも藻が生えてきて・・・
もうイジるしかないと
土表面に流水を流しながらハブラシでゴシゴシして藻を洗い流す
鉢から根鉢を抜く
根鉢はカチカチ
このまま根洗いも・・・
藻があるんでダメ
意を決してダンボールを切る細いノコギリ状のナイフ?で1/4カット
水の中でモんで少しづつ根をホグしてく
一通りホグしたら根を水の中で振り洗うと
切れた根が分離する
・・・続く

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