2023年8月24日木曜日

藻を養殖をして二酸化炭素を除去

ブリリアントプラネット社は藻を養殖をして二酸化炭素を除去することを目指している/Brilliant Planet
サハラ砂漠で、自然の力を利用した気候変動対策が・・・
ロンドンに拠点を置くベンチャー企業、ブリリアントプラネット社
モロッコ南部の人里離れた海岸沿いの町アクフェニルの郊外に6100haの土地を借り上げた
北は大西洋、南はサハラ砂漠で、藻の養殖を行うため
藻は光合成により大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収、酸素を放出
ブリリアントプラネット社のアダム・テイラー最高経営責任者(CEO)(CEO)
同社は、実験室のビーカーから始まり、最終的には現地の海水を利用した12000平方mのプールで、劇的なスピードで藻を育てる方法を開発
プロセスそのものは藻の自然な発育を模倣しており、試験管1個分の藻がわずか30日で、巨大プール16個分(オリンピック級のスイミングプールなら77個分)まで増える
水から引き揚げた藻は、ポンプで高さ10階相当のタワーに吸い上げられた後
砂漠の大気に散布される
およそ30秒で地表に落下する間に、有機物質が大気の熱で乾燥され、塩分濃度が極めて高い薄片状の藻が残る
ブリリアントプラネット社は、これを集めて浅瀬に埋めれば、何千年もわたって二酸化炭素を隔離できると・・・
「自然を利用した対策は、非常に素晴らしい二酸化炭素の除去方法だ」
砂漠は十分に活用されていない場所だと
「砂漠の借地料はそんなに高くない。政府はどんな経済活動でも大歓迎だ」
「農地や森林と競合することもない。誰の邪魔もせず、迷惑にもならない」

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の推計
地球の気温上昇を1.5℃以内にとどめるには、2100年までに数千億tもの二酸化炭素を除去しなくてはならない
さまざまな二酸化炭素の回収案が出されているが、最も注目を集めているのが大気から直接回収するやり方
アメリカ エネルギー省が$数十億もの資金を投じているこの技術は
フィルターを搭載した機械で大気中から二酸化炭素を取り除いた後、地下に貯蔵
またはコンクリートなどの資材に利用する
だがいまだ小規模で、費用がかかる上に膨大なエネルギーを必要とし
有効性が実証されていないといった批判も
他にも植林、バイオ炭、バイオエネルギーなど、地球上の植物群が二酸化炭素を吸収する自然の力を利用した回収・貯蔵策が模索されている
だがインフラ整備の必要性や、二酸化炭素を隔離するまでに時間がかかるなど、それぞれにメリットとデメリットがある

テイラー氏
ブリリアントプラネット社の方法を使えば、年間1ha当たりで見た場合
一般的なヨーロッパの森林が吸収する量の30倍の二酸化炭素を永久的に除去できると

市民運動ユース・フォー・クライメット・モロッコの創設者で、環境工学者のファトナ・イクラム・エルファン氏
藻を使った解決策を「斬新で将来性のある戦略」
「差し迫る世界的問題の対策として、自然のプロセスを利用した画期的な方法の見本」
モロッコの地理的特性はまさに最適
「二酸化炭素の回収・貯蔵計画に転換が可能な広大な砂漠地帯が、国内にはいくつもある」
警鐘も鳴らす
「微小藻類の大量生産によって現地の生態系が破壊され、水資源が減少し、生息地が変化する可能性もある」
「持続的な土地管理対策、効果率な水の消費、環境再生、法令順守、地元住民の参加、継続的な監視が必要だ」

アクフェニルにあるブリリアントプラネット社の実証試験場は現在3ha
来年には施設を30haに拡張し、将来的には200ha、さらには1000haの養殖場を建設する計画
テイラー氏
1000haが商用化のベースライン
実現すれば、地元の熟練労働者を中心に250人の雇用を創出できるだろう

ブリリアントプラネット社は実証試験の運営と拡張の資金を集めるためにカーボンクレジットを販売している
7月にはIT企業世界大手のブロック社と、27年までに1500t分の二酸化炭素を除去するという初の大口契約を結んだ
カーボンオフセット制度は人気が高まっているが
透明性や法規制の欠如が批判の対象となっている
また効果のほども疑わしい

フリーランスで気候変動の顧問を務め、二酸化炭素除去の世界市場を監視するプラットフォームcdr.huyiの共同創設者ロベルト・ホグラン氏
カーボンクレジットの大半は二酸化炭素の除去というよりも、森林伐採をしないなどの回避という形で購入されていると
ブロック社も含め上場企業は400万t以上の二酸化炭素排出権を購入しているが
そのうち現在までに除去されたのはわずか2%
だが、ホグラン氏は、心配の種は必ずしもそこではないと
「今日カーボンクレジットを購入する一番の理由は、今すぐできるだけ大量の二酸化炭素を除去することではない。技術革新を促進し、まだ若い業界を支援して、将来のニーズに応えられるよう成長させることだ」
「ベンチャー企業からカーボンクレジットを事前に購入することで、史上初の施設が建設され、実証試験を行うことも可能になる」

テイラー氏
目に見える形で相当量の藻の薄片が用意できれば、ブリリアントプラネット社のモデルにも関心が集まるだろうと期待している
同社は現在までに$2600万の出資を受けている
年内には第2回の募集をかける予定
目標は、10年以内に年間100万tの二酸化炭素除去を可能にすること
これは自動車21万7000台分の年間排出量に匹敵する
そのためには、複数の場所で1万ha分の用地と$10億前後の投資が必要だと
いずれの数字にもひるんでいない
「我々は利用できそうな50万平方kmの平らな海岸砂漠にすでに目をつけている」
次のターゲットはナミビアだと
「大気中の二酸化炭素を取り除く奇抜で素晴らしいアイデアは、我々の他にもおそらく40~50はあるだろう」
二酸化炭素の回収にもマンハッタン計画のような姿勢が必要だと

・・・集めて浅瀬に埋めれば~
ちと不安
藻のままで固定できるの?

今日は~
セロジネ インターメディア/Coelogyne intermedea
ダメだと思ってたけど・・・
復活
新しい芽がでてきた・・・
わ~い


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