2022年9月21日水曜日

EUでの農業改革?

 世界2位の農業大国が崩壊寸前…オランダの農家が「政府の環境政策」に過激デモで対抗しているワケ
有機農法だけでは世界中の人は養えない

ドイツでは、特に若い人たちの間でヴィーガンが増えている
べジタリアンよりさらに過激で、肉や魚だけでなく、動物由来のものは牛乳も卵もチーズもすべて避けるのがヴィーガン
革靴やウールのセーターさえも嫌う
ちなみに緑の党では、別に党規に肉を食べるなと書いてあるわけではないが、肉を毛嫌いしている人が多い
肉を食べず、自転車に乗るのが彼らの正道
自動車はダメ、飛行機などもってのほか
理由は温室効果ガス

世界における温室効果ガスの内訳は76%がCO2
次に多いのがメタンで16%。そして、亜酸化窒素が6.2%、フロン類が2%(IPCC第5次評価報告書より)
ドイツでは温室効果ガスのうち、主に酪農・畜産業に由来するメタンや亜酸化窒素などの比率が20%と高い
日本の場合、食生活の違いもありメタンや亜酸化窒素は微々たるもの、圧倒的なのはCO2、で9割以上
酪農・畜産業は最近、温室効果ガスの排出以外でもしばしば槍玉に上がる
牛肉1kgを生産するために、1万5500リットルの水と、16kgの穀物が必要
飢えている人たちがたくさんいるのに、世界の農地の3分の1近くが家畜の飼料の栽培に使われている
ブラジルでは牛の放牧のため、毎年貴重な熱帯林が潰されているet
肉を食べるには良心の呵責を覚えなければならないような雰囲気が年々強くなっている

今年の6月の終わり、オランダで農民の大規模なデモが起こった
背景にあるのは、EU、およびオランダ政府の進めようとしている環境政策
この政策により、特に自然保護地域周辺の酪農・畜産農家が窮地に
問題は窒素の排出
議会で農民の利益を代表しているファン・デア・プラス議員
「この窒素の排出基準を守るには、農家は違う場所に引っ越すか、廃業するかしかなくなる」
ただ、オランダ政府も譲らない、譲れない
というのも、オランダはEUの窒素許容値をすでに30年間もやぶり続けていて
ついに2019年、司法により、EUの基準値を守るべしという判決が出された
オランダでEUの基準値が守れない理由は、他の多くの国々に比べて酪農・畜産が盛んなため
九州と同じぐらいの小さな国なのに世界でアメリカに次ぐ2番目の農産物輸出国
人口1740万人(2020年)に対し、1200万頭のブタと、400万頭の牛と、1億羽の鶏がいて
れらが皆、糞尿をするのだから、窒素やアンモニアが多くなるのは当たり前

そこで政府は2030年までにそれらの排出を50%削減するという目標を打ち出した
財務省の試算では、現在4~5万軒ある農家のうちの1万1200軒を廃業に
1万7600軒は規模を1/3~1/2に縮小しなくてはいけないというから、農家が憤るのも無理はない
ファン・デア・プラス議員
「わが国の農業は崩壊寸前のところに追い込まれている」

昨今のEUでは、すべての産業活動が、温室効果ガスを出すか、出さないかで、善か悪かに分けられる
オランダ政府もその方針で突っ走っている
ただ、それぞれの国には得意の産業分野があり、ドイツなど製造業の強い国は工場からの排出、オランダは当然、農業からの排出が多い
それを修正しようとすれば、従来の産業構造を根本から変えるほどの覚悟が必要となる
オランダ政府は自国の伝統産業ともいえる酪農や畜産を縮小しようとしている

それに抗議するために農民が立ち上がったのが前述のデモ
戦車ならぬトラクターが何百台も連なって、スーパーマーケットや主要道路を封鎖
高速道路に家畜の糞尿が撒かれたりした
デモ隊は飛行場の封鎖も予告したが、これはかろうじて阻止された
平和に始まったはずのデモは見る見るうちにエスカレート
一時、警察が威嚇のために発砲するに至り、事態は極度に緊迫
農民ではない反社会的なグループが加わってデモを暴動化させたという情報も
国境を接しているドイツの農民も応援に加わり、暴力には与くみしないながらも連帯の意を示した
国中を何日にもわたって混乱させたデモは現在、収まっているが
農家と政府の合意はなくオランダの農業の行方は不透明

現在、槍玉に上がっているのは、実は酪農・畜産だけではない
ドイツでは緑の党の農業大臣が、休耕地を増やし、土地を自然な状態に戻そうとしている
食糧難が迫る現在、何を寝ぼけたことを! と非難され、実施には至っていない

スリランカ
今年、スーパーインフレが起こり、暴動が国中を大混乱させた直接の原因は、2021年、ラジャパクサ大統領が窒素肥料の使用を禁止
過激な有機農法を進めた結果
これにより基幹産業である農業がたちまち瓦解
国家経済は破綻し、大統領は国外へ逃げた
国中が今も麻の如く乱れている
農薬や化学肥料が人間や土壌に害を与えること
また、有機農業が理想であることは常々言われている
しかし、大量の人間を養うためには有機農法だけでは無理がある
それを、ドイツの緑の党の農業大臣が知らないはずはない

ただ、食がおかしなことになっているのもまぎれもない事実
肉は本来、高価であるはずだが、先進国でその常識が崩れてすでに久しい
ドイツのスーパーで売っている肉は、日本のスーパーの値段の半分よりもさらに安い
私たちはそれを食べながら、自然の恵みに対する感謝の念どころか節制まで失い
また太ったと文句を言っている
その一方で、世界では約8億人がいまだに十分な食糧を得られずお腹を空かせている(国連世界食糧計画)
しかも、現在、ウクライナ戦争のせいで、その歪みにさらに拍車がかかっている
火急の修正が必要なことは確か

とはいえ、何となく腑ふに落ちない
EUが農業の改革として進めようとしているものは、どこかEVシフトや太陽光パネルの推進に似ている
農業改革もEVシフトも太陽光パネルも、温室効果ガス削減という美名の下
国家の強力な支援を受けて進んでいる
それによりオランダでは伝統産業の農業が追い詰められ、ドイツでは基幹産業である内燃機関の自動車が退場を余儀なくされつつあり
発電においてはEU全体で、再エネを化石燃料にとって代わらせる力が強く働いている
これが進めば従来の産業構造は様変わりし、新しい巨大な産業分野が形成される
その結果、起こるのは世界のお金の流れの画期的な変化と、主要プレーヤーの交代
かつて石油メジャーがエネルギーで世界を支配したように
今、再エネ産業で世界のマネーを攫さらおうとしている人たちがいる
このまま行くと、間違いなく世界の食の支配を担う勢力が出現するのだろう
2016年~2018年にかけ、ドイツのバイエル社が遺伝子組み換え種子の世界最大手であるアメリカのモンサント社を買収
農業が従来の姿から離れ、巨大なコンツェルンの支配下に収まっていく未来を彷彿とさせる
世界中の農家が、ある一定の企業のF1種子を買わなければならなくなるとすれば、将来の農業は・・・

農業改革として進められようとしていることと、EVシフトや太陽光パネル奨励における共通点はまだある
そのための財源は税金なのに、その果実は一般国民ではなく、主に資本家の手中にだけ落ちる
しかも、この風潮に違和感を持っても環境重視という御旗を掲げられると、反対意見の発信は極めて難しい
内燃機関の車はEUでは35年に新規登録が禁止される予定だが、これに反対すると
環境無視の烙印を押されかねない
食肉に関しては、昨年、牛の幹細胞を増殖させ、それを材料に牛を殺さずに、本物の肉が3Dプリンターで作れるようになったというニュースが流れた
動物を殺して作った従来の肉を食べられなくなる日は、案外、近いかもしれない

先進国で人造肉が台頭し、オランダは肉ではなくチューリップを作るようになり、すべての屋根に太陽光パネルが載り、EVが道路に溢あふれたとしても
世界のあちこちで環境汚染で苦しむ人々や、飢餓で命を落とす子供たちは減らない
おそらく、先進国の豊かな人々が、良心の呵責なしに車に乗ったり、肉を食べたりできるようになるだけ
そして、新しい産業構造の下、モラルを前面に押し出した新しいビッグテックが生まれる
その利益は普通の人々の生活を潤すことはほとんどない
緑の党や環境団体はこの流れの中で、どんな役割を果たそうとしているのか?

再エネに重点を置きすぎた従来のドイツのエネルギー政策の欠陥が、ウクライナ問題で浮き彫りになり、現在、深刻なエネルギー危機に見舞われているように
こんなことをしていると、いずれ農業国オランダにさえ食糧危機が来るかもしれない
温室効果ガスの有無だけでことの善悪を決めるのは、農業に限らず、すべての部門であまりにも弊害が大きすぎる
先進国の国民の負担を軽減し、途上国の発展にも利する政策に切り替えるべき・・・

・・・酪農etcに代わる産業は?
仕事にアブれた農民の受け皿は?
オランダが酪農etcを縮小したら
他が、オランダにとって代わるだけ
供給を絞るなら需要も絞らないと
EU民を全員ヴィーガンにするとか
昆虫を強引に喰わせるとかしないと片手落ち

人工培養の肉?
ウマイの?
植物工場もそうだけど
供給しだ原料?以外、もしくは原料?から作られたモノしか入ってない
土の持つ、生むイロイロな要素は無い
これって・・・フアン
環境保護の方って
コレはイイの?

EUは理想?に奔りがち
実際に、ソ~したらどうなるか
そのタメには、ナニをしなければならないか
詰めが甘い
で今、エネルギーが大混乱

素朴な?
オランダ人と云えばガタイがデカイ
あの体を
肉、牛乳、卵なしで・・・
最近、日本人もデカく
地球にやさしく・・・
そのタメには
平均身長160cm以下にしないと?

ヒトの圧力が地球を食潰すのは自明
世界的に、かつての中国のような一人っ子政策みたく
人口の管理をしないと・・・
そういう意味では韓国・日本は世界の最先端?

今日も~
ニゲラ?

もしかしたら、交配種?
6月
グリーンファームで売ってた
ビニール鉢で
これ、売るんだ

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