2021年12月19日日曜日

おおらか だった江戸時代

「3組に1組は離婚する」と云われる日本
これは、離婚数を婚姻数で割った特殊離婚率という指標が、1998年以来20年以上一度も30%を下回っていないことから
この「3組に1組は離婚する」を真っ向から否定する論者も
年間ごとの離婚数は決して、その年に婚姻した夫婦だけに限らないのだから・・・

離婚率の指標には、もうひとつ人口千対離婚率(普通離婚率)と呼ばれるものがある
これは、人口千人当たりに対する離婚数(パーセントではなくパーミルという単位)
国際的な比較の際にはこちらが使用される
しかし、この人口千対離婚率は、そもそも分母が人口なので高齢者も含む
熟年離婚が増えているとはいえ、離婚は54歳までで90%を占めている
離婚をほとんどしない高齢夫婦を分母に入れたままの指標が正しく事実を反映している?
また、別途、有配偶者だけを分母とする有配偶離婚」を正しい指標とすべきという論者も
それもまた高齢者を含むので正しくない
結論からいえば、離婚に関しては特殊離婚率を見る方がよい
特殊離婚率は、年間ごとでも見るが、毎年30%が離婚するという意味でとらえるより
結婚に対する離婚の比率を見るためのものだから

1990年から2019年までの30年間の全年代を対象とした婚姻数累計は2150万組
離婚数累計は693万組
30年間の累計特殊離婚率は約32%
この離婚数の中には1990年以前に結婚した夫婦も含まれているが
30年間の累計においては誤差の範囲?
つまり、この30年間で結婚した夫婦のうちの32%は離婚をしている
特殊離婚率の数字は
結婚が何組作られ、何組壊されているのかを知る重要な指標

日本の離婚が増えたのは近年になってからだと思っている人が多い
昔の夫婦は、添い遂げるもの と考えているかもしれないが
それは大きな勘違い

明治以降の長期の離婚率の推移をみれば
江戸時代から明治の初期にかけては、特殊離婚率は4割近くで現代よりも多い
人口千対離婚率でみても、1883年時点で3.38
2019年実績である1.69のほぼ倍
人口千対離婚率は、江戸時代では4.80を記録した村も
江戸時代、離婚が多かったことは、享保15年(1730年)の史料に
「世上に再縁は多く御座候」という記述が
土佐藩には「7回離婚することは許さない」という禁止令があったとも
むしろ6回までは許された
禁止令が出るという事は、実際にはそれ以上の離婚があったという証拠

そんな当時、世界トップレベルの離婚を減少させたのが、1899年の明治民法
これこそ、当時の武士の考え方を庶民に普及させるためのもの
これにより結婚が家制度、家父長制度に取り込まれることになった
もっとも大きな変更は、妻の財産権の剥奪
・・・今やったら怒られそう

明治民法以前の庶民の夫婦は、ほとんどの夫婦が共稼ぎ(銘々稼ぎと言う
夫婦別財でもあり、夫といえども妻の財産である着物などを勝手に売ることはできなかった
時代劇にあるような、博打にハマった夫が妻の着物を勝手に売るなど許されなかった
離婚が多かったのも、夫婦それぞれが経済的自立をしていたため
しかし、明治民法はその妻の財産権は家長である夫の所有に属するものとなり
経済的自立と自由を奪われた妻にとって離婚は生きる術を失うことになる
実際、明治民法以降に離婚率は10%台に激減
それが1998年に30%オーバーとなるまで、低離婚率の期間が続く

明治政府がそのような政策をとった背景は
富国強兵をにらんだ結婚保護政策の一環
まさにここから日本の皆婚時代と多産化が始まったと

・・・江戸時代は
他のコトもそうだけど
ある意味おおらか・・・だったんですね
だから太平の世が300年も続いた?
明治になって太政官布告?でキツく
ワタスもソの縛りの中に・・・
今は生きにくいシャバ
明治維新のせいもあるのね
最近、若い方の自殺が増えた?とか
日本の自殺が多いのも・・・
そのせい?

今日は~
テッポウユリ/Lilium longiflorum

ウチの北に生えてるコ
11月に開花
こんなん初めて・・・
で・一昨日夜の吹雪
ど~なった?と見に行くと
咲いてた
つえ~

昨日
日中の気温が上がらず
水やりができなんだので
今日、水やり
しかし、今日もサブい
温度は昨日より上がったけど
風があるんで・・・
暖房の入るトコのコは屋内ですます
玄関、トイレのコは午前中に外でサッサと


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