2020年10月16日金曜日

トラさん実は・・・

新型コロナウイルスに感染しても3日で退院、スーパースプレッダーとの揶揄を撥ね返して、選挙集会を再開したトラさん。「20年前より元気がみなぎっている」敗北しても大統領選の結果を受け入れない、と今から宣言。

過去の大統領が再選を目指した時は、ここまでなりふり構わない戦いではなかった。一期で敗北したジミー・カーター、ジョージ・ブッシュ(父)は粛々と負けを受け入れた。トラさん何が何でもホワイトハウスに居続けると・・・

ホワイトハウスを出たら破産?トラさんの税逃れは誰もが想像していた。だから、2016、17年は連邦所得税を年間$750しか払っていないというニューヨーク・タイムズの9月末の特ダネもオクトーバー・サプライズとはならなかった。しかし、この報道で気になるのは、トラさんが多額の借金を抱え、このままでは数年後には破産せざるを得ないとの予想の方。同紙が納税報告書を入手して報じたトラさんの懐事情。

カジノや航空会社、ゴルフ場、ホテルビジネスの破綻・不振で現在$4億2100万の借金を抱え、そのうち$3億超は4年以内に返済期限を迎える。負債総額$10億との試算も。住宅バブルの崩壊、新型コロナ蔓延による不況、そして経営センスのなさが原因?

ワシントン・ポスト取材班が2016年に出版した『トランプ』によると、1990年代の段階で22の事業のうち利益が出ているのは3件、負債は$32億に膨らんだ。金を貸していた銀行団は資産の売却や生活費の制限をトラさんに約束させた。

2004年からテレビショーのアプレンティスが始まり、番組放映権料や出演料、そしてトランプ・ブランドの商標を売ることでトランプは$4億2700万を稼いだ。だがアプレンティスはトランプの移民差別発言に批判が高まり2015年には終わった。ブランドもトラさんの言動で国内が社会的分断に陥った今、前のような儲けは・・・

国税庁である内国歳入庁(IRS)から脱税の疑いもかけられ係争中。もし脱税が認定されれば$1億以上の追徴金。

雑誌フォーブスのように、トランプの現金化可能な資産は$25億に上るとの推計も。だが、それでも果たして年々膨らむ借金の返済に十分なのか?

トラさんが財政面で生き延びるには大統領職を続けることが条件。コロナ禍で景気は沈滞したままだから不動産ビジネスの展望は明るくない。だが返済期限が迫る$3億超の債務も大統領職についていれば返済期限の延期が可能。一方で選挙で敗北し民間人となれば、債務の返済延期は認められない?裁判所に破産と認定されフロリダ州の別荘など残る資産も没収される?

最大の債務は長年関係を続けるドイツ銀行からのもの。最低でも$1億2500万に上るとされ、2023年と24年に返済期限を迎える。ドイツ銀行はアメリカ捜査当局から資金洗浄(マネーロンダリング)や外国への贈賄で捜査対象となっている。連邦準備制度理事会(FRB)からも重大な脆弱性を抱えると指摘された。ただでさえ窮地のドイツ銀行が一民間人となったトラさんの債務の返済期限延期を気前よく受け入れる?

命がけの選挙運動で再選を果たしたとして、トランプが財政的に当てにしているのはロシアのプーさん?

ジャーナリストのボブ・ウッドワードの最新刊Rage(未邦訳)によると、トランプ政権で国家情報長官だったダン・コーツはロシアゲート疑惑を調べるうちに、トラさんは結局ロシアの言いなりであるとの疑念が払しょくできなかったと・・・

確かにトラさんには、プーさんに取り入ろうとする言動が。反プーチン派の政治家毒殺未遂事件には「アメリカだって自慢できない」。シリアやリビアなど中東への軍事作戦でもロシアをとがめない。米国の縄張りを奪われたのに・・・。対ロシア制裁を強化しようとする議会にトラさんはたびたび抵抗。

2016年大統領選にロシアが介入したことを中央情報局(CIA)などは早くから断定している。だがトラさんは2018年のアメリカ・ロシア首脳会談後の記者会見では、選挙介入を否定したプーチンの発言を「説得力を持つ」と支持。

弾劾訴追の対象となったウクライナ疑惑では、2016年大統領選の時に民主党のサーバーにハッキングをかけたのはロシアでなくウクライナであるという奇抜な論も展開。なぜそこまでロシアをかばうのか?

しかし、いかに不興を買おうがプーさんにすがる事情が。トラさんはプーさんこそが、自らの借金地獄を救う救世主となると信じてる?もちろんプーさんはタダではトラさんを助けない。大統領としてロシアの問題行動に目くじらを立てないという行動を示してほしいはず・・・

トランプの顧問弁護士を務めトラさんの浮気相手だったポルノ女優の口封じなど尻拭いをさせられてきたマイケル・コーエンさん「トランプは、世界一の金持ちはプーチン氏だと信じている」コーエンさんによると、トラさんは不動産ビジネスでの大勝利をロシアで狙っていたと・・・

それはモスクワの赤の広場に面した敷地に120階建てのトランプ・タワーを立てる計画。プーさんからビル建設の許可を得るためにペントハウスをプーチン専用のフロアーとして提供する構想もあった。コーエンはその交渉役で、トランプ・タワーの建設はモスクワだけでなく拡大していくことになっていたという。結局この計画はトラさんの大統領就任で中断したがトラさんは再開の機会を狙っている?

コーエンの著書によると、2016年大統領選では落選しても、プーさんが金を貸してくれることになっているとトラさんは語っていたと・・・

トラさんにはロシアの政商たちの財力で救われた甘い記憶がある。2004年に$4135万でフロリダ州に自宅を購入し、その後転売を試みたが、4年間も店晒しになった末に、ロシア人政商が$9500万で購入してくれて大儲け。コーエンさんは、トラさんは実際の購入者はプーさんだと語っていたと・・・

またトラさんは毎年主催したミス・ユニバース コンテストで赤字を出していたのだが、2013年にロシアで開催した時には、$230万の利益を出した。ロシアには超富裕層がいて自分のビジネスに向いているというのがトラさんの結論。

トラさんのロシアコネクションをウォッチしているアメリカ。イギリスの情報機関は、プーさんはトラさんのモスクワでの不動産ビジネスを熟知しその弱みも握っていると読んでいる。だからこそトラさんはプーさんに頭が上がらないし、今後のビジネスの挽回のためにもロシアでの大掛かりな不動産業に踏み出したい?

大統領となった後もトランプ・ブランドの使用許可を与えることで、トランプの企業はフィリピンから$300万、インドから$230万、トルコから$100万と多くの利益をうみだした。だが国内におけるトランプ・ブランドはもはや金のなる木ではない。国内の2つのホテル建設計画は中止、ワシントンにあるホテルは2018年までに$5500万の損失を出した。ゴルフ場も利益を生んでいない。それに比べてドナルド・トランプの名前が神通力を持つ外国こそが儲けの場?

プーさんのほかにトラさんが頼みとする超富裕な独裁者と言えば、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子。前述したウッドワードの『Rage』の中で、トラさんは『ワシントン・ポスト』コラムニストのジャマール・カショギ(ハーショクジー)が皇太子の指示によりサウジアラビアの治安組織に殺害されて大騒動となった事件で「(制裁をかけようとする)アメリカ議会から皇太子を救ったのは私だ」

トラさんが再選を勝ち取らなければならないと焦る理由には、民間人となれば訴追されるという恐怖も。

アメリカ司法省は現職大統領は起訴しないという原則を順守。これは大統領を起訴し裁判にかけることで、司法が行政機能をマヒさせるため憲法の定める3権分立に違反するという理由から成り立っている。弾劾手続きとなったウォーターゲート事件の時のリチャード・ニクソン大統領も、不倫もみ消し疑惑の時のビル・クリントン大統領もこの原則により起訴されなかった。

ロシア疑惑でジェームズ・コミー連邦捜査局(FBI)長官を解任し、ロバート・ムラー特別検察官の捜査にも協力しなかった。サリー・イエーツ元司法長官代理ら400人近い連邦検事OBは、大統領でなければ間違いなく起訴されるだろう、との共同書簡を発表している。イエーツは、「私はもっと証拠が弱い件でも、これまで司法妨害で起訴に持ち込んできた」

時効にも守られない。トラさんはロシア疑惑のほかに選挙資金を不倫相手の口止め料に使ったことで選挙資金規正法違反でも捜査を受けた、これらの事件の時効は5年。2021年1月に大統領を退任するとなれば、2016年1月以後の事件は訴追対象。

再選されなければバイデン民主党政権の司法長官が自分への捜査を最重要任務として進め、あらゆる案件で起訴・有罪に持ち込もうとするとにらんでいるに違いない。そうなれば、彼の人生は・・・

トラさんはホワイトハウス入りした後は、政治とはすべて自分の利得のため とみなして行動してきた。11/3の大統領選はまさに公私ともに自分の運命を決める決戦の選挙。


で・資金繰り悪化でトランプ大統領が激戦区を放棄

オハイオ、アイオワ、そしてニューハンプシャーの3州でテレビ・ラジオ広告の放映を打ち切った。

今日は~

マスデバリア ナイト シェイド/Masdevallia Night Shade


7月の終わり

植替え

相変わらず根っこが・・・






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