2020年10月15日木曜日

テナガエビの養殖

高知県中土佐町の松下商店が、テナガエビの養殖での量産に成功

テナガエビの養殖での量産は今までに報告例がなく、世界初?

このまま量産・生育が順調にいけば、2021年春以降に販売を開始できる予定

高知が誇る清流・四万十川。下流には川エビと呼ばれるテナガエビが棲息。

素揚げにして塩を振り丸ごといただく料理が人気。

松下商店 松下昇平社長 「なんか『世界初』があんまり実感ないんですけども、『世界初』が(笑)」

ここで松下社長のもとテナガエビの世話をしているのが養殖事業部長の正岡千沙さん(21)。

で、正岡さんに飼育指導をしているのは、中土佐町水産商工課の市川文啓さん、テナガエビの養殖に6年携わっているベテラン。

中土佐町・水産商工課 市川文啓さん 「エサ取るのへたくそでね~こいつら」

松下商店・正岡千沙養殖事業部長 「さっき取ったと思ったら食べながら落としていきよった

中土佐町・水産商工課 市川文啓さん「(エビが自分の)手の使い方に慣れてない」

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「1匹1匹にやっちゃりたいぐらいになる。惜しい!ってなる」

テナガエビの養殖に6年携わっているベテランだ。

1990年代のピーク時には40tだった四万十川のテナガエビ類の漁獲量は、環境の悪化や獲り過ぎにより次第に数が減少。2014年にはtにまで落ち込んだ。2018年から禁漁期間が設けられているが、漁獲量は回復していない。中土佐町は、2015年から県外企業と提携し養殖事業に取り組んできたが成果が現れず、県外企業は2019年に撤退した。

2017年に地域おこし協力隊として大阪から移住してきた松下さん。2020年4月に松下商店を立ち上げ町産の七面鳥しまんとターキーを販売している。商店のスタートと同時に町からテナガエビ養殖事業を持ちかけられ、背水の陣で引き受けた。「量産が成功しなければ9月にも事業を停止する」という期限を社長自ら決めていた。

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「プレッシャーがすごかったです。『気楽にやっていいよー』って言われるけど、やっぱり失敗したら終わるかもしれんっていうのもあったので」

地元・大野見地区出身の正岡さんは、中学ではバレーボールに打ち込んでいたスポーツ少女で、高校卒業後は岡山の製鉄所に就職。テナガエビには縁も興味も全くない生活を送っていた。仕事を辞め、大野見に帰ってきたあと、生まれた時から近所付き合いのある市川さんに誘われ養殖にかかわることに。松下商店が事業を引き継いだ際、エビ養殖歴2年・21歳の若さで養殖事業部長に抜擢された。

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「まさか自分がエビ育てるとは思ってなかったです。周りにも『エッ?』ってなんか言われます」

テナガエビは卵から1カ月ほどで孵化し、幼生とよばれる赤ちゃんの状態になる。まだ足の発達が未熟なため、歩くことができず、後ろにしか泳げない。幼生は、1、2カ月経つとエビの子ども稚エビになる。足が生えてきて、しっかりとしたエビの形になり動きも活発になってくる。稚エビは、3、4カ月かけて5cmを超える出荷サイズとなる。

2019年まで、幼生は20万匹しか確保できなかったが、卵を産むメスの飼育環境を変えるなどして240万匹まで増やすことに成功!その結果、これまで1万匹前後だった稚エビも9月上旬ですでに10万匹になり事業として成立するほどの量産体制を築くことができた。

ただ気性が荒く、どうしても共食いをしてしまうため稚エビから大人のエビになれるのは5分の1ほど。予期しないハプニングはしばしば起こる。取材した日の2日前にも…。

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「この槽は密度の限界がきて、おとついにいっぱい死んでしまった槽です」

エビたちが予想以上に早く成長したため、密度が高くなり水質が悪化。水槽にいる20%ほどが死んでしまった。

出荷できるまでエビが生き残れるための環境の整備など課題は山積みだ。

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「観察が大事ですね、やっぱり。見てないとわからんことも多いんで」

中土佐町・水産商工課 市川文啓さん「観察が大事って言えるようになってきたね」

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「フフフフ! だってなんか、1日見んかっただけで、ちょっと不安になります」

正岡さんは2年後には稚エビを10万匹から30万匹に増やし、生存率も高めたいと意気込む。

松下商店・正岡千沙養殖事業部長「今年成功したので、だいぶ自信がついて、来年もっと育てようって思います」

愛情と責任感のこもった松下商店のテナガエビは、このまま量産・生育が順調にいけば、2021年の春以降、販売を開始できる予定。

・・・この辺りにはいない・・・飼ってみたい

昔、知人が寿司屋で活クルマエビをもらってた・・・飼うって言ってたっけ

今日は~

ナゴラン/Phalaenosis japonica


7月、コケが劣化したんで植替え

前と同じコケ・プラ鉢仕様







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