2019年7月16日火曜日

地下水源を作る

ぼや川より
おじいちゃん・美女が脈とり・生き返る
・・・ワタスも・・・

南アメリカ・ペルーの山村、ウアマンタンガ
ここにはインカ帝国以前の古代水路アムナスがあり一部は今も使われてい
ペルー沿岸部の砂漠には、長い乾期がある
そしてこの地域で古代に栄えてきた文明、インカやナスカ、チャビン、ワリなどは、いずれも雨期の降水を最大限に活用した
アムナスは石造りの浅い水路で、雨期に降った雨水はここを通って砂と岩の多い場所まで流れていき、地中にしみ込む
水は地表より地下の方がゆっくりと流れるため、地下に入った雨水は、しばらく経った後で地中から泉となって湧き出る
雨期の水が乾期に使えるようになっている

このほど、この古代水路アムナスの機能が初めて調査された
アムナスはアンデス高地の各地にあり、放棄されたものも多い
だが、修復して活用することで、世界第2位の砂漠都市であるリマをどれだけ支えられるか、研究者たちが試算
人口1000万に届こうとしているリマではダムや貯水池を設けているものの、それでも不十分で、平均的な乾期には4300万立方mの水が不足する
リマの水の総需要は、年間8億4800万立方m
雨期にリマク川流域を流れる水の34.7%をアムナスに移すことで
9900万立方mの水を乾期に備えて貯めることができ、これは必要量の2倍以上
この研究結果は、学術誌Nature Sustainability6月号に掲載された
研究チームは、染料を使った追跡調査と、流路に沿った水量の計測から、古くからの水路によって水が実際に地下に移動し、山を下り、最終的に泉から出てくることを示した
そのタイムラグの長さが、大きな発見の1つだった
水は2週間から8カ月後に再び地表に現れ、地下を流れる平均期間は45日だった
アムナスの利用を増やせば、乾期初めのリマク川の流量を33%増やすことができ
水の管理者が貯水池に頼るタイミングを遅らせることができそう
研究者たちは、地元の人々の助けを得て、どの水路がどの泉につながっているのかという位置を把握した
論文の筆頭著者、イギリス インペリアル・カレッジ・ロンドンの土木技師ボリス・オチョア=トカチ氏
それが「とても正確で」
「驚かされました」
・・・地元の人が知っていた?ってこと?
「先住民の知恵を取り戻して再評価し、現代科学で補って、今ある課題に解決策を与える」ことに大きな潜在力がある
アメリカ・カリフォルニア大学デービス校の水文地質学者、グレアム・フォッグ氏
気候変動の影響で、氷河や雪塊といった自然の貯水機能が失われつつあることを考えると、アムナスの復旧はとても有効ではないか
「潜在的なメリットは、研究チームの計算をはるかに上回るかもしれません」
「(地表の流れを地下に移すことで)何十キロも離れたところで地下水位を上げることができるかもしれません」
ボリス・オチョア=トカチ氏
現在もアムナスを維持し、乾期にも作物や動物たちに水をやれるようにしている田舎の集落を3つしか把握していない
それらの村には、水路を掃除して使い続けるための文化的慣習や祭りがあるという

ペルーは、水などの不可欠な資源を人々に供給する法律や政策に関して、世界の先を行く国の1つ
公営の水道事業者は水道料金の一定の割合を、自然に根差した水保全のために蓄えている
ボリス・オチョア=トカチ氏
「アムナスは人が作ったものですが、水は土壌の中に蓄えられるので、自然に根差したシステムだと考えられます」
こうしたプロジェクトが政府や事業者の資金提供を受けるには、価値ある利益を生み出すことを示さなければならない
つまり、大型のコンクリートダムのような“灰色のインフラ”による解決策と比較したデータが求められるが、そうしたデータはまだなかった
論文の共著者の一人であるベール・ド・ビエーブル氏
この目標のために「今回の論文はとても重要です」
論文で示した数値は、これらのプロジェクトには投資するだけの価値があると証明している
ボリス・オチョア=トカチ氏
アムナスのような解決策は、灰色のインフラの約10分の1の費用で済む
しかも、気候変動でペルーの降水パターンは変化しており、雨期はより雨が多く、乾期はますます雨が少なくなる傾向にある
この新たな現実に水の管理者が適応しようとしている今、費用がかさむ大型ダムを建設することは解決にならない
・・・堆砂とか、老朽化、決壊とか考えると・・・
むしろ、広い範囲でアムナスを修復する方が安い
必要に応じて修復する数を増やすこともできるので簡単

・・・日本の場合は森だよね

今日は~
マスデバリア カロウセ/masdevallia Carouse
4月の植替え
根っこが貧弱
こっから盛り返す

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