2017年9月8日金曜日

我々は腸内細菌の・・・

ぼや川より
チョットした・妻の一言・やる気そぐ
・・・チョットした?・・・

・・・腸の菌がヒトの感情・性格・行動を操作してるって・・・のは聞いたことがあるけど
はたして???
2013/4/23協同乳業研究所技術開発室
腸内常在菌が大脳の代謝系に影響を与えていることを代謝産物レベルで明らかにしたと発表
この論文はFrontiers in Systems Neuroscienceに掲載された
腸内常在菌は人の健康、特に免疫系疾患や大腸ガンとの関与が知られているほか、近年では、肥満や寿命など大腸内環境と直接的に接していない全身系への影響も・・・
その他、脳との関連性も
腸と脳は、神経系やホルモン、サイトカインなどの共通の情報伝達物質と受容体を介し、双方向的なネットワーク「腸脳相関」を形成していることが分かってきた
最近の研究から、腸脳相関の腸管側刺激因子と腸内常在菌が強く関わっていることも明らかに
神経発達障害や脳の発達と行動にも腸内細菌群が影響するって
で・今回、研究グループでは、脳内代謝物の網羅的解析を行うことで、腸内常在菌が大脳に与える影響の調査を
具体的には、同じ両親から生まれた雄マウスを無菌マウスと通常菌叢マウスの2グループに分けて飼育し
7週齢で安楽死後、ただちに大脳皮質に対し、広範囲の成分を分離・分析することが可能なCE-TOFMSを用い、脳内代謝物のメタボロミクスにて網羅的解析を行ったという
・・・?
この結果、大脳皮質から196の代謝産物が検出され、中でも23成分は無菌マウスの方が通常菌叢マウスより濃度が高かった
その中に、行動と関連深い神経伝達物質のドーパミン
統合失調症との関連性が示されているアミノ酸セリン
多発硬化症やアルツハイマーとの関連性が知られるN-アセチルアスパラギン酸が含まれていることが判明
また、23成分中には解糖系中間代謝産物や補酵素NADH、NADP+とエネルギー代謝に関連する成分も含まれており
大脳のエネルギー消費にも腸内常在菌が影響している
つまり腸内常在菌が宿主の思考や行動にも影響している可能性が・・・
一方、無菌マウスの方が通常菌叢マウスより濃度が低かったのは15成分
中には、神経伝達物質の前駆物質である芳香族アミノ酸(トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン)
てんかんとの関連性が示唆されているピペコリン酸
乳児の脳発達に関与していると考えられているN-アセチルノイラミン酸などが含まれている
研究者らは今回の結果は、腸内常在菌が大脳の代謝系に大きな影響を与えていることを示す
脳の健康、疾病、発達および衰弱、さらにヒトを含めたほ乳類の学習、記憶および行動の研究において重要な基礎的知見となる

我々の行動や考えは実は腸内常在菌に操られている可能性あり?
腸内には1キログラムもの菌が住んでいる
ドイツで行われていた研究では、腸内の細菌は人によって3種類に分かれているという報告もあった

脳と腸内細菌に関係があることを示す証拠はいろいろあったが
その関係がどのようにして成り立っているのかについては?
で・この度一部の腸内細菌と脳の通信チャンネルらしきものが発見された
その経路の働きは自閉症の発症メカニズムを説明できるかもしれない
アメリカ・イリノイ大学の神経科学者オースティン・マッド(Audtin Mudd)さんら
腸内細菌と血液および脳内の化合物との関連を調査するために、MRスペクトロスコピー(MRS)で24ヶ月の子豚の神経代謝物を測定
子豚は腸と脳の発達の点で、人間の幼児と似ている
その狙いは、子豚の糞の中から血液と脳の化合物の濃度を予測できるような細菌を発見することだった
解析からはいくつもの関連性が
菌のバクテロイデス属とクロストリジウム属はオイノシトールという脳の化学物質の濃度の高さを
ブチリシモナス属はN-アセチルアスパラギン酸(NAA)を
バクテロイデス属はほかにもクレアチンの高さを
ルミノコッカス属が多く存在する場合はNAAの濃度が低い
などが分った
このことが重要なのは、こうした化合物がいくつもの代謝プロセスに関与しているためだ
これらは自閉症の重要な因子と指摘されていたもので、自閉症と診断された人に見られる

ステロイドホルモンを介して脳とコミュニケーションする腸内細菌
媒介分析という統計的手法を用いて、とりわけルミノコッカス属とNAAとの関係を探ったところ
コルチゾールが間接的にその関係に影響を与えていることが明らかに
すなわち、腸内細菌は(少なくともNAAに関しては)ステロイドホルモンを利用して脳とコミュニケーションを図っている
本研究はあくまで子豚を用いた統計解析であって、人体で発生しているプロセスを臨床的に実証していない
それでもこの類の経路は、脳梗塞、パーキンソン病、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群など、いくつもの症状に腸内細菌が作用するメカニズムをやがては説明することになるかもしれない・・・

今日は~
サギソウ/Pecteilis radiata
8月の終わり
今年は花が少ない
全体的に成長がよろしくない
長雨のせい?

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