2017年7月1日土曜日

最近の遺伝子事情1706

ぼや川より
虫がつく・薬ドコかに・おまへんか
・・・居つかれても・・・

CRISPR-Cas9がメスなら、Cas3はチェーンソーの破壊力。
今一般にCRISPRといえば、遺伝子編集技術CRISPR-Cas9が知られてる
がんや穀物の病原体や環境問題など、さまざまな課題への救世主になると期待されてる
一方、CRISPR-Cas3も最近急に注目を集めている
それは抗生物質が効かない細菌スーパーバグを退治するために使えるのではないかと・・・

CRISPR-Cas9は酵素を使ってDNAの特定部分を狙い撃ち
これによって遺伝子編集が以前よりずっと簡単に
それに対しCRISPR-Cas3は、DNAの特定部分を狙うというより、DNA全体をずたずたにして、殺してしまう
CRISPR-Cas9が遺伝子用メスだとしたら、Cas3はチェーンソー
だからこそ、スーパーバグ対策にもってこいではないかと考えられている

ノースカロライナ州立大学のRodolphe Barrangouさん
「(CRISPR-Cas3は)きれいに切りとるというよりは、DNAを噛み砕くパックマンみたいなものです。修復できないほど噛み砕いて、殺してしまうのです」
Barrangouさんは食材企業のDaniscoで、ヨーグルトやチーズの製造に使われるサーモフィラス菌のDNAシーケンシングをしていて、CRISPRに
彼の初期のCRISPR関連の研究は、CRISPRを使った遺伝子編集をやってた
他の多くの研究者同様、彼の研究のほとんどもCas9にフォーカスしていました
しかし、Cas3のほうが自然界にはより多く存在
Cas9みたいにエレガントじゃないCas3を、遺伝子工学以外の用途で使えないかと考えた
2015年、Barrangouさんは大学からのスピンオフ会社としてLocus Biosciencesを立ち上げた
彼らはCRISPR-Cas3を使って、大腸菌やクロストリジウム・ディフィシルや大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)といった抗生物質への耐性を持つ細菌への対抗策を開発しようとしている
この会社は最近までステルスモードでしたが、今やっと表に出て活動し始めました
Cas9同様、Cas3酵素は特定DNAをねらうのに使えるので、悪性の細菌退治に利用できます
ただCas9が正確にDNAを切断できて、その後は細胞が自己修復できるのに対し、Cas3ではパックマンのように細胞を噛み砕いてしまい、修復できないのです
マサチューセッツ大学の分子生物学者、Erik Sontheimerさん
「(Cas3の利用は)非常に有望なアイデアで、大きなポテンシャルがあります」
「ただしスーパーバグに関しては、特効薬はありません」
殺菌できないスーパーバグが抗生物質への耐性を獲得する一方
新たな抗生物質の発見も間に合っていないことが今大問題に
単に新たな抗生物質を作り出す以外の解決策がいろいろと模索されていて
たとえば菌には菌をとばかり
病原菌の天敵となる菌を使った方法などが開発されている
フランスのEligo Biosciencesという会社もCRISPRにフォーカスし、抗生物質を作ろうとしています
同社は単にスーパーバグを殺菌するだけでなく、悪い菌だけをターゲットとすることで、その後のスーパーバグの生成も止めようとしています
今ある抗生物質は、悪い菌だけでなく良い菌も一緒に殺してしまっている
Barrangouさん
「抗生物質は、相手を選びません。あらゆる細菌をターゲットにしてしまうのです」
「CRISPRを使うことで、特定の細菌の遺伝子型だけターゲットにして消すことができれば、他の細菌はそのまま生かしておけます。それはいわば、スマート抗生物質です」
ただ、CRISPR-Cas3を細菌の厚い壁の中に入れるのに最適な方法など、課題が
また病原菌がCRISPRのへの免疫を獲得すべく進化してしまう可能性も

また新たな治療法は、米国食品医薬品局(FDA)から承認を得る必要がある
CRISPR-Cas9ではその手続が難航したのですが、Cas3ではデザイナーベビーができるわけでもないので(なんせコワすだけなんで)そこまで厳しい審査にならないかも
Barrangouさん
「我々は細胞を編集するわけでもなく、何かを追加するわけでもありません」
「でも我々は、悪い菌を殺せるのです」

でアメリカ国防総省
遺伝子工学へ・・・

こんなんもあった?し・・・

・・・どうなるんでしょ

今日は~
チタノプシス カルカレア/Titanopsis calcarea
6月に入ってハッパ一枚がキッチリ黄葉に
こうなるんだ~
あこがれてた色
あとは黄、ピンク、紫が同時にでるといいのに

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