2016年7月27日水曜日

♂の悲しい物語1607

ぼや川より
泣きぬれて・蟹とたわむる・耐える俺
・・・

ケニア、イギリス、ドイツの共同研究チーム
オス殺しの細菌を特定
この細菌は熱帯の蝶(カバマダラ)に感染
そのメスから生まれたオスはすべて死んでしま
メスには一切影響がない

アフリカの大部分に生息するカバマダラはスピロプラズマという細菌に感染している
その子供たちに特に影響はない
しかし、2種の亜種が存在するケニアのナイロビ周辺の狭い地域では、細菌感染によってオスが全滅
オスの卵はまったく孵化せず、お腹を空かせたメスのきょうだいによって食べられてしまうことも
・・・いと、あわれ

この現象は2種の亜種が同系交配することのない2つの完全な種へと変わる最初のステップ?
オスが孵化しない卵を産むメスの染色体が劇的に変化している
非性染色体が性染色体と融合し、”ネオW”という染色体を新たに形成している

エクセター大学のリチャード・フレンチ=コンスタント(Richard ffrench-Constant)教授
「私たちは新しい種が環境の変化に起因して発生すると考えがちですが、この事例では2種の亜種を分かつよう働きかけているのは明らかに細菌です」
「今回の染色体融合の背後にある正確な分子的メカニズムはわかりませんが、交雑が起きている地域ではオスが生まれません。つまり、ここでの交尾は実際には意味がないということになります。よってどちらの新種にとっても障壁が作り出されているということです」
・・・合いの子はできない

これはナイロビ周辺の蝶の性と色のパターンを苦心して記録してきたイアン・ゴードン(Ian Gordon)博士率いる研究チームによる13年間のフィールドワークの集大成
メスしかいない地域にいるメスの染色体をドイツ、リューベック大学のヴァルター・トラウト(Walther Traut)教授が解析した結果判明した大発見

論文の第一著者デビッド・スミス(David Smith)博士
「ネオWはメス全個体にとって遺伝的な流しとしての機能を果たしており、おかげでナイロビ周辺の蝶の個体群はほぼすべてがメスになっています。今回の結果は、性、色パターン、オス殺し細菌、染色体の複雑な相互作用が遺伝的な”流し”を作り上げ、2種の亜種を分離していることを証明しています」

ヴァルター・トラウト(Walther Traut)教授
「これは種が完全に別のものになるメカニズムを示した明確な証拠で、種の発達の遺伝的基礎を確認できる極めて珍しいケースです」

フレンチ=コンスタント教授
「オス殺し細菌に対する蝶の影響の受けやすさは、2種の蝶が2つの完全な種に分かれるよう促しているようです。ゆえに、小さな細菌はこの魅惑的な蝶の生と死に大きな影響を有しているわけです」

・・・新しい種が生まれる壮大なドラマの1ページ
・・・しかし♂が・・・

今日は~
フウラン/Vanda(Neofinetia) falcataマメ葉葉裏紫
え~花
このコ何年振り?
いや~メデタイ
しかし葉裏紫は完全に消えた
”花変わり”のがアってると・・・

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