婆さんが・ホステスだった・暗い店
・・・アブなかった・・・
2016715のトルコのクーデター未遂事件
15日夜には戦車や戦闘機、戦闘ヘリコプターが展開
国営テレビで「反乱勢力が国の全権を掌握した」とする声明が
実態は一部の軍人が引き起こした同時多発テロ？
治安当局によると、市民と反乱勢力の死者は合わせて２６５人
被害は甚大で、かつ民主主義への挑戦？
イスラム色を強めるエルドアン大統領への？
だが、反乱勢力は軍全体を掌握できず、エルドアン大統領ら政府首脳を捕まえられなかった
何より、国民の反発の前に反乱勢力が警察に投降・・・
エルドアン大統領
直ちにフェトフッラー・ギュレン師というイスラム指導者が黒幕だと
クーデターはギュレン師の支持者によるものと決めつけ
その直後から、軍、司法、行政機関の内部で彼の支持者を軒並み罷免・訴追・拘束
7/19の時点で対象者は
軍2839人
内務省8,777人（このうち警察が7,850人）
国民教育省職員15,200人
宗務庁492人
家族・社会政策省393人
財務省1,500人
裁判官2,745人
別のニュースでは
教育省で21,738人が停職処分
私立教育機関で21,000人が免許剥奪
内務省で8,777人が停職
軍関係者6319人が逮捕
大学の学部長1,577人が解雇
1,481人の裁判官と検事が逮捕
2007年～2011年までトルコ軍参謀本部の情報班トップだったイスマイル・ハッキ・ペキン退役中将
ギュレン師との決別後の2013年にエルドアン氏が着手した情報活動で
1700人に上る士官と下士官のリスト作成
8月に予定されていた司令部の定期人事異動でギュレン主義のシンパとの理由で排除される見通しだった・・・
・・・一説では自作自演って話も
ギュレン派と言っても
当人たちはヒズメット（奉仕）運動と自称
それを嫌う人はフェトフッラーチ（フェトフッラー・ギュレンの徒）と
政府は彼らを”フェトフッラーチ・テロ組織”もしくは”並行政府”と呼ぶ
ギュレン師というのはトルコにおいては過去四半世紀、穏健なイスラム主義者として評価された代もあった
ギュレン派は、組織の実態は？
教団組織もメンバーシップもない
・・・ある意味最強かも
メディアグループ（現在は免許剥奪）
会社（現在は政府から経営陣が派遣され、経営権は奪われた）
大学（現在は、政府から任命された学長に交代）もあるけど
巨大な組織に見えるのだが、各々ばらばらにギュレン師に付き従っている
ギュレン師の思想の基盤はスンニ派イスラム
誰にでも理解できる道徳を説く
表向きには暴力には一貫して反対の立場
ギュレン師自身は、精神的な高みに達して周囲の崇拝を集める人物ではなく
イスラム法学の専門家でもない
トルコは、建国の父ケマル・アタチュルク（１８８１～１９３８年）の立てた原則により
憲法上、世俗国家と規定されている
イスラムではありえない・・・教義に反する
フランスのライシテ（世俗主義、政教分離）に近い
実際、トルコ語でライクリッキというのだが、これはフランス語からの借用
軍部は、長らく厳格な世俗主義の守護者だと・・・
厳格というのは、イスラムが政治だけでなくあらゆる公的領域において前面に出ることを禁じてきたから
イスラム政党が禁じられたのはもちろん
個人であっても、公立学校、国立大学、議会などでイスラム的な服装を持ち込むことは厳禁
成人女性がスカーフやベールを着用するのはイスラムの規範によるが、これも禁じられていた
解禁に向かったのは2000年代後半
社会の方は1990年代の後半から徐々に再イスラム化
国民の大半がスンニ派ムスリムのトルコ
イスラムに敵対的な世俗主義は・・・
世俗主義の支持層は、都市部の中流以上の階層、知識人と軍人であり、多数を占める中流以下の所得階層は世俗主義を理解できなかった
1990年代半ばにイスラム法を法体系に持ち込もうとするイスラム主義のネジメティン・エルバカン氏の福祉党が・・・
1996年には中道右派政党との連立政権で首相を務めたエルバカン氏
1997/2/27の国家安全保障会議の場で軍部の脅しで退陣
今のエルドアン大統領は、このエルバカンの弟子筋
イスラム政党が幾度となく生まれては軍の圧力でつぶされてきたこの国の歴史をふまえ、新しいイスラム政党公正発展党を設立
イスラム主義者が中枢を占めながらも、周縁部には欧米の世界を知悉ちしつした学者とイスラム学の専門家を併せて配置し、イスラムを前面に出さずにうまく軍の追及をかわしてきた
2002年に首相になって15年
経済が調子いい
貧困層に対する公共住宅の提供などが功を奏して50%台の支持率
支持の大きさは、今回のクーデターが失敗に終わった理由の一つ
反乱軍を逃れたエルドアン大統領はツイッターなどＳＮＳで国民に外に出て反乱軍に立ち向かうよう呼びかけた
それを見た市民は戦車を恐れることなく包囲し、兵士たちを投降に追い込んだ
彼らにとってエルドアン氏は民主化の象徴であり、貧困層への福祉政策を実現した偉大な政治家
ギュレン師とその支持者は、イスラムに敵対的な世俗主義者との融和に熱心だった
トルコ社会がイスラムに回帰していくにつれ、彼らの存在意義は弱まった
欧米や日本におけるギュレン派は、穏健で、非ムスリムとの共存を説き
・・・これもイスラムではありえない
教育活動に重きを置く
彼らは地震など自然災害の被災者を救援する活動に熱心
これは弱者救済を重要な義務とするイスラムを体現する
このような社会活動をしている限りは、ギュレン派はボランティア
・・・そういや山口組も・・・
2008年～2009年にかけて、軍幹部や世俗主義のジャーナリスト、実業家などがクーデターを企図したとして相次いで逮捕、訴追される事件が起きた
エルドアン氏は2003年に首相の座に就いた時
同志だったイスラム教聖職者フェトフッラー・ギュレン師を信奉するイスラム主義者たちを重用
ギュレン派は軍や警察、検察に支持者を増やしており、容疑者摘発にはギュレン派の警察官や検事が・・・
一方、世俗主義の守る立場の軍にとっては、将官の大半が訴追されて大きなダメージ
勢力を弱め政治介入は困難となった
2013/12
ギュレン派は、今度は政権の汚職追及を
エルドアン大統領の子息、側近の閣僚の汚職暴露
検察当局（ギュレン運動の信奉者が多い）がエルドアン氏の政財界の盟友たちを汚職の疑いで告発
エルドアン首相（当時）
警察官や検察官の配置換え事件？に関与した人々を罷免
これ以後、ギュレン派はテロ組織とされ、徹底的に排除された
政治性のない社会活動を行い、政治の深部に介入する
メンバーシップのないギュレン派は、とらえどころがなく、中枢部にさえ打撃を与えうる脅威だと・・・
で・今回のクーデター未遂で、全容がわからないままギュレン派によるクーデターと決めつけた
逮捕された将官級の軍人は
「クーデター計画はギュレン派によるものだと思う。だが自分はギュレン派ではない」
かつてクーデターを企てたとして、ギュレン派の警察、検察に逮捕された軍のイルケル・バシュブ元参謀総長が7/16の各紙とのインタビューで
自分と将官たちが根こそぎ逮捕された2009年当時
「今は自分たち（軍部）だが、明日はあなた方（政権）に刃が向かうと言ったはずだ」
ギュレン派はいずれ政権に刃を向け、今回のようなクーデターが起きることを予言？
今回のクーデター未遂事件の首謀者とされる軍人たちは、2009年当時に逮捕された軍幹部の部下
彼らが上官を逮捕、訴追した相手のギュレン派に同調した？
バシュブー元参謀総長
長い時間をかけてギュレン派は軍内部に浸透していた
彼らが軍のなかで政権打倒の機会をうかがっていた？
エルドアン政権を敵視していたのは、ギュレン派だけではない
伝統的な軍の世俗主義者や国家主義者も
トルコ海軍兵学校元教官のトゥルケル・エルトゥルク退役海軍少将
クーデター未遂後の罷免・訴追・拘束は
「これは実際には魔女狩りだ」
エルトゥルク氏はギュレン運動に対しては反対
同氏は、ギュレン師の信奉者たちを軍部から一掃するよう努力していたが、上層部によってじゃまされた
エルトゥルク氏はこれに抗議して2010年に辞任
エルトゥルク氏は「イスラム主義者たちは国家を支配するには軍部を支配しなければならないことを理解している。彼らはどの時代にも軍部に浸透しようと努めてきた」
「ギュレン・テロリスト集団は浸透に成功した唯一の集団だった」
例えば1999年、ある映像が
それはギュレン師が信奉者に対し
「だれにも存在を気付かれずに体制の動脈内に浸透し、あらゆる権力の中枢に到達しなければならない」
ギュレン師は、この映像は操作されたものだと・・・
また同師の信奉者たちは、自分たちが求めているのはトルコの体制の非暴力的な改革だと・・・
エルドアン氏が権力の座に就いて以降、2回行なわれた軍部へのパージ（粛清）に巻き込まれた上級将校たちによれば
政府が軍内部にギュレン派を配置したのは、軍部の世俗的伝統を壊すためだった
エルドアン氏が権力の座に就いた時、軍部を含めたトルコの伝統的な権力中枢は、エルドアン氏の過剰な宗教上の信仰と政治的な政策に強く反対
エルドアン氏は、軍部が1960年以降4回にわたって民生政府の転覆に成功していたので
軍の力を抑制するよう企てた
2008年から15年までに何百人もの軍当局者がクーデター計画を理由に投獄
例えば反イスラム秘密集団エルゲネコンの摘発や、スレッジハンマー（大型ハンマー）と呼ばれるクーデター計画の発覚
当時、ギュレン師の教えのシンパとされる捜査当局者が双方の事件の捜査・摘発活動を指揮
エルドアン氏のイスラム主義的政策に反対する世俗主義者たちをツブした
スレッジハンマー計画のケース
ギュレン派の検察官たちが
365人の現役・退役将校をエルドアン政権の転覆を計った容疑で起訴
イスタンブールの裁判所は2012年、被告のうち36人を除く全員を最高20年の禁錮刑
2013年には、エルゲネコン事件の被告275人のうち17人を除く全員が有罪
トルコ軍参謀本部の元情報トップ、ペキン退役中将
こうした事件が訴追されるなかで、エルドアン政権はギュレン派将校を軍上層部の将軍たちが追放するのを阻止
ペキン退役中将自身、エルゲネコン事件では有罪
その後判決が覆され、2013年8月に刑務所から釈放された
それは、エルドアン氏とギュレン師が仲違いし始めた頃だった
軍部は、ギュレン派将校たちのリストをどのように、どういう基準で作成したのかを明かしていない
また、先週末のクーデター未遂以降に拘束された人々のうち、何人がギュレン師派リストに掲載されていたのかも?
トルコ当局はギュレン派の運動組織から指示を得ていると疑われるネットワークの全体像を明らかにしようと・・・
・・・なんかスゴイ
はたして真相は・・・ワかんないかも
トルコ・エルドアン大統領の専制になりそう
今日は～
フウラン/Vanda(Neofinetia) falcata無銘豆葉ピンク根
画は７月の半ば
最近思う
水晶クラスターに着けたほうが
流木に着けるよりイイ？保つ？
ま・水晶クラスターには強そうなコだけを着けてるけど
PS:2016/7/30
加筆・修正
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