2024年2月3日土曜日

日本で20世紀初頭の様相が?

日本に中国から多くの知識人が押し寄せている中国で言論統制が厳しさを増しているためだジャーナリスト、人権派弁護士、ドキュメンタリー映画の監督、出版業者、学者、芸術家etc清朝末期に日本で西洋思想を吸収した後に帰国し、辛亥革命(1911年)をリードした先人たちのよう

歴史学者で経済学者の秦暉(しん・き)
リベラル派の大物で、2015年に清朝帝政の呪縛から解き放たれた中国で立憲民主主義が定着しなかった経緯を検証した著書、『走出帝政 (「帝政を抜け出す」)』(邦訳未刊)が発売停止に追い込まれた
現在は東京大学客員教授を務める
秦氏は都内の大学などで2023年から「全球化和亜州(グローバリゼーションとアジア)」と題する連続講座を実施中で、毎回超満員

近代史に精通した作家の傅国涌(ふ・こくよう)氏も日本に身を寄せる知識人
彼が2011/10/10に『中国経営報』に発表した「1911年、清朝滅亡前夜」という記事が中国で注目された
書き出しは暗示的だった
「1911年、北京を支配していた人々は、自分たちの時代がもうすぐ終わるとは一人も考えていませんでした。~上から下まで全員です。彼らの日記には食事や贈り物の記録がつづられており、はたからは本当に繁栄している『盛世』のように見えました」
傅氏も都内で、在東京重造中国(東京で中国を再建する)、というテーマで、清朝末期に日本にやってきた中国人思想家についての連続講座を開いている

2010年ごろから中国の知識人の受け入れを積極的に行ってきた東京大学大学院総合文化研究科の阿古智子教授(現代中国研究)も、日本に拠点を移す中国知識人の増加を感じている
阿古教授は2022年に、東京・中野にある自宅の一部を亜州コモンズと名づけて開放
宿泊者を受け入れている
かつて政治犯や思想犯が収容された旧中野刑務所(豊多摩監獄)の表門(通称「平和の門」)と中国陝西省の横穴式住居、窰洞(ヤオトン)をイメージして作られたガラス張りの玄関がトレードマーク
ここには言論活動への統制が強まる中国や香港からのゲストが宿泊してきた
政治的事情で弁護士資格を奪われた女性弁護士、ゲイのジャーナリスト、#MeToo運動を牽引してきた女性とそのパートナーなど
現在の香港では政治的な講演会などを開催することが難しくなっている
かつては香港中文大学が中華圏のホットトピックについて忌憚なく議論できる場だった
「東大をそういう場として提供することで、中華圏の言論活動を活発にし、議論を深めていきたい」
日本における知識人の大集合には、仕掛けられた側面も
国際交流基金や外務省のプロジェクトとして、日本とパイプがある人物を日本へ招聘する動きが2000年代後半に本格化
その後、この取り組みは中国で影響力のある知識人を呼ぶ方向へさらに進化
いま中国から拠点を日本に移している著名な知識人には、そうした招聘で日本に足を運んだことがある人が多い

こうした知識人と強固なネットワークを形成したのが、先ごろ駐中国大使を離任した垂秀氏
垂氏はメディアで「チャイナスクールでありながら中国に毅然とした態度で臨んできた」と評されることが多いが
同時に中国で人権派を含めた幅広い人脈を築いてきた
退官したばかりの垂氏は、筆者の取材に対し
日本側が「結果的に共産党を支援する形となった天安門事件以降、民主化志向の強い知識人は日本に対する関心を失っていたが、一連の訪日で民主主義と法の支配が定着した日本を再発見した。また東日本大震災発生時期に訪日し、日本人の秩序ある行動に深く感動した者もいた」。
そうした中国の知識人の中には、日本の選挙期間中に訪日し民主主義の実情に触れる機会に遭遇し感銘を受けた者もいたという

・・・どういう?
盛り上がりに欠ける出来レースのような・・・

街頭演説する安倍晋三首相(当時)と握手できたなどと、とても喜んでいる様子だったそうだ
中国国内では、庶民が最高指導部と直接触れ合う機会はほとんどないから

「中国人の日本渡来ブームは、清朝末期と改革開放後についで今回が3回目。今回は中国に対する国民感情が悪い、そして来日する中国人には富裕層が含まれているという特徴がある。何十年後かに振り返って、『あの時、3つ目の波を日本社会はきちんと受け入れられていたか』という検証に耐えられるような対応を考えなければならない」
そこから見えてくるのは富裕層が知識人を支えて、新たな政治的勢力を育てる可能性
「日本に逃げてくる中国人を中国共産党の一味と捉えるべきでなく、こうした人々を逆に戦略的に取り込むくらいの発想や度量が求められるのではないか」

中国の知識人が日本に来る背景には、香港の自由度が低下する中
中国政府への抗議活動の前線が香港から東京に移ってきているという側面も
2022年11月末に中国各地でゼロコロナ政策に異議を唱えた白紙運動が起きた際には、東京でもJR新宿駅南口で数百人が参加する集会が開かれた
この集会の準備メンバーによると、この集会には香港のデモを継承したところがあった
例えば参加者たちは中国当局による情報監視が難しいチャットアプリのテレグラムで連絡を取り合い、中国大使館員による監視に備えてマスクをつけていた
参加者には多様な意見の発出を認め、リーダーを作らず看板に工夫を施したりしていた

中国の現状を変えたいと願う人々の集結は、今後長期的に日本、そして中国に何をもたらすのだろう?
20世紀初頭のように新たな思想的新潮流が東京で生まれ、やがて中国の体制を変えるほどのインパクトを持ちえるのだろうか?

日本への知識人の招聘を進めてきた東大の阿古教授
「まだまだですね」
現時点で体制変革にコミットする中国人は多くない
「中国が経済的にも軍事的にもかなり厳しい状況になった時に、どう声を上げるかですよね」
たとえば台湾有事などが本当に差し迫った時には、在日中国人により何らかの組織が立ち上げられるのではないかとの見方

清朝末期との共通点を指摘する向きは多いが、違いを指摘する声も聞こえてくる
そもそも当時と違って現在の中国の国力は日本を大きく上回る
ヨーロッパの大国であるロシアに勝った当時の日本は、アジアにおける政治の首都だったといっていいが、今や日本の位置づけは文化の首都(単行街書店 経営者の許知遠氏)である

そして中国では情報管理がますます徹底されるようになり、海外からの声が国内に届く状況ではない
それどころか中国国内は、ますます体制擁護的で愛国的な声であふれるようになってきている
さらに中国の秘密警察が海外在住者にも影響力を及ぼせるようになっている
日本で学ぶ香港人留学生が地元に帰った際に、留学中のSNSへの投稿をめぐり香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕され、2023年11月に禁錮2カ月の実刑判決が下った

中国のネット上、過激な愛国的主張を繰り返す小粉紅は日本にも浸透している
2023年8月には、福島第一原子力発電所からの処理水放出に反応して
「当店の食材はすべて福島県産です」との黒板を掲げた新宿の居酒屋に中国人が突撃した動画が話題になった
その一方では、そうした店を応援するためにわざわざ食べに行く反体制的な在日中国人もいた

反体制派の動向に詳しいある東京在住の中国人青年
「一昔前までは中国人留学生には政治に無関心な層が多かったが、コロナ以降は、留学生の中で愛国的かつ中国共産党に近い立場と反体制派の両極への分断が進んだ」
国際情勢の変化で、在日中国人コミュニティ内で政治的傾向の違いが鮮明に

いずれにせよ東京では体制派と反体制派が共に存在感を示すようになっており
今後何らかのきっかけで摩擦が起きる可能性についても想定しておく必要が
日本の国内に「もう一つの中国」が出現しつつあるとすら言える状況
もはや日本人は中国政治をめぐる鋭い矛盾に、部外者ではいられなくなってきた?

・・・日本に限らず世界中で
最近の中国エクソダス、潤(ルン)
日本への潤の多くは実利的要因
安全、安い、近い、教育環境etcから
そして
自分達独自のコミュニティーを築いている
これを、どう受け入れていくか・・・

今日は~
セツブンソウ /Shibateranthis pinnatifida
画は去年の3月
花は終わって、梅の花が散っている
発芽した1枚葉も・・・

画がショボい


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