の候補が結果を決める可能性
2024年のアメリカ大統領選挙は1/15アイオワ州で共和党の党員集会で始まった
一般有権者は大統領を決定するために11/5に票を投じることになるが、ほぼ1年という長い時間をかけて行政部の長を決めるのを見て、米国の民主政治は素晴らしいと思う人もいる?
民意に基づき、最大の支持を得た人物が大統領に就任するというイメージは強い
2016年に多くの予想に反してドナルド・トランプが勝利した際にも、アメリカ国民の本音が示されたという論評が頻繁になされていた?
だが実際には大統領選挙の結果は、少数の有権者の票で決まっており、大半の人の票は実際は無駄?
2024年大統領選挙は、今のところバイデン対トランプの構図となる可能性が高い
選挙まで10カ月ある今の時点で、大統領選挙の結果を予想しても意味がないだろう
だが全米50州のうち、40以上の州ではどちらの候補が勝利するかが既に決まっていると
大統領選挙は全50州とコロンビア特別区(首都ワシントンDC)に割り当てられた大統領選挙人の数で決まる
大統領選挙人の総数は538で、270以上の票を獲得した人が勝者となる
そのため、政党は全米各州で選挙戦を展開するのだが
2000年以降でカリフォルニア、ニューヨーク、テキサスなど多くの大統領選挙人を擁する州を含む33州が同じ政党を勝たせている
そのため候補者が誰になっても、よほど特殊なことが起こらない限り、カリフォルニアやニューヨークでは民主党が勝利するし、アラバマやオクラホマでは共和党が勝利すると予想できる
そのような状態のため2020年大統領選挙では、二大政党が本格的に選挙キャンペーンを展開したのは10州と2つの下院選挙区(メイン、ネブラスカ)のみ
もちろん結果が予想できるカリフォルニアやテキサスに二大政党の候補が入ることもあが
それは有権者の支持獲得を目指してというより多額の献金をしてくれる支持者との面会が主目的
上の10州と2選挙区に住んでいる人は米国民の1/4
今回はフロリダが接戦州ではなくなるため、その割合は18%に低下するとワシントンポストは予想
今では二大政党が集める選挙資金は大幅に増大しているにもかかわらず、それが2割以下の有権者の支持獲得のために主に用いられる
今日では選挙技術が進展していることもあり投票行動を変える可能性がある人々(投票するか棄権するかを決めていない人や、支持政党を変更する可能性のある人)にしか二大政党は接触しなくなっている
このような少数者の意向が選挙結果を左右している
残りの8割以上の有権者の票は、極論すれば投じられても投じられなくても結果に影響しない
アメリカは民主主義を体現する国だという自己意識を持っているにもかかわらず、大統領選挙の投票率は高くても5割くらい
その背景には、有権者登録の面倒さなどさまざまな要因が指摘されているが
投票に行ってもいかなくても選挙結果が変わらないことを分かっている人が多いことも間違いなくある
逆に言えば、投票してもしなくても結果が変わらないにもかかわらず、半数近い人が投票に行っているというのは立派?
これまでの大統領選挙では、一般投票でより多くの票を獲得した人が大統領になれないという事態も
2000年のアル・ゴアや16年のヒラリー・クリントンなどがその例
だが上のような事情を念頭に置くと、実際にはどちらかの候補を支持しているにもかかわらず合理的に行動した結果として棄権する人も多数存在
投票結果が民意を反映しているとも言えない
2024年大統領選挙では、6つの接戦州の動向が結果を決めるのではないか?
ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ネバダ、アリゾナ、ジョージアの6州
ノースカロライナ、バージニア、ミネソタなど、場合によると結果が変わる可能性があるといわれる州も存在するが、先の6州と比べると可能性は低いと
そして近年の選挙を見ると16年選挙ではネバダを除く5州でトランプが勝利
最終的にトランプが勝利した
20年選挙では全州でバイデンが勝利し大統領に就任
この6州の結果で大統領選挙の結果が変わる可能性があるといわれるのは、このような事情を踏まえてのこと
これら6州ではどちらが勝利すると考えられている?
実は各種世論調査でバイデン対トランプで比較した場合
ウィスコンシンを除く5州でトランプがリード
そのため現状ではトランプが有利」という報道が時折なされている
だが、これら6州での政党支持率を比較した場合、アリゾナ、ミシガン、ネバダ、ペンシルベニアで民主党がリード、ジョージアとウィスコンシンではほぼ同率
大統領候補に関する支持率は候補がとんでもない発言をしたり、不測の事態が起こったりすると変わる可能性がある
他方、政党支持率はあまり変化しない
このようなことを考えるとトランプ有利と・・・
このような接戦州の結果は伝統的には経済の状態によって決まると云われてきた
だが最近では失業率などの客観的指標をみると経済の状態は良いとされているにもかかわらず
世論調査では経済状態が悪いと認識する人が多いなど、経済に基づいて選挙結果を予想するのは容易ではなくなってきた
そして今年の大統領選挙については、二大政党以外の候補者が誰の足を引っ張るかによって結果が変わるのではないか、とも指摘されている
アメリカは二大政党制の国だと指摘されているが
実際には第三の政党も存在しており、市の選挙などでは長く議席を保持している政党は存在する
だが大統領選挙に関していえば、第三の政党に属する候補が当選したのは、1860年の共和党のエイブラハム・リンカーンのみ
アメリカでは連邦レベルでは小選挙区制で選挙が展開されているために相対多数の票を獲得しなければ勝利できない
また大統領選挙に際して大半の州が勝者総取り方式を採用してるため多くの州で勝利しなければならない
などの事情から、第三の政党・候補が大統領に就任するのは困難
そもそも第三の候補が投票用紙に名前を載せるためには多くの署名を集める必要があるし
大統領選挙前の討論会に参加するためには2024年の場合は世論調査で15%以上の支持を継続的に集める必要があるなど参入障壁も高い
だが近年の政治の膠着状態を見て、第三の政党・候補に対する期待が強くなっている
大統領選挙の一年前の時点で第三の候補に集まっている支持率は、1992年のロス・ペロー以来最大となっている
第三の候補が大統領選挙結果に影響を及ぼした可能性があるとされるのは、最近では1992年のペロー、2000年のラルフ・ネイダー、16年のジル・スタインなどに限られ、その影響の度合いについても評価は分かれている
だが21世紀になって第三の候補に最も票が集まったのは16年で
二大政党の候補への評価が低かった時であったことを考えると、24年大統領選挙についてもとりわけ、彼らが先の6つの接戦州でどれだけのパフォーマンスを示し、二大政党のいずれの足を引っ張るか(二大政党から第三の候補に投票先を変えることもあれば、二大政党の候補への投票をやめることもあるだろう)
で結果が変わる可能性が指摘されている
現在24年大統領選挙に参加する可能性があると指摘されている候補は
ロバート・ケネディJr.は上院議員も務めたロバート・ケネディ元司法長官の息子
ジョン・F・ケネディ元大統領の甥
環境問題専門の弁護士として活動してきたが、最近では、反ワクチンやコロナ関係の陰謀論を展開して注目を集めた
新型コロナウイルス(COVID19)は白人と黒人を攻撃のターゲットとしている、それに最も免疫があるのはアシュケナージ系ユダヤ人と中国人だ
という発言は本人は曲解されていると主張しているものの多くの注目を集めた
他にもウクライナ危機の発生はバイデンに責任があるとバイデンを批判したり、ワクチンの安全性をめぐって表現の自由が攻撃されたと主張したりしている
また大企業優遇策も批判
ケネディは当初は民主党候補となることを目指していた
民主党の予備選に出馬するならば傷を負うのはバイデンだけなので、共和党、とりわけトランプとロン・デサンティスはケネディを称賛していた
だがケネディが第三の党からの出馬を目指すことになると、その主張がトランプやヴィヴェク・ラマスワミなどと近いこともあり共和党も脅威とみなすようになった
共和党は、ケネディは16年にはヒラリー・クリントンを支持したし、グリーンニューディールを支持したし、キーストーンパイプラインに反対したし、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスの増税提案を支持したりしたリベラル派のエリートだと、ケネディを批判するようになっている
世論調査によればケネディを好意的にとらえている人の割合は民主党支持者よりも共和党支持者の方が高い
ケネディは両党の支持者に影響を及ぼす可能性があるものの、共和党の方が大きな影響を受けるのではないかと予想されている
でリバタリアン党という第三の政党は長い歴史を持っており、既に多くの州で投票用紙に名前を載せることが可能な状態となっている
同党は5月に候補者を決定する予定だがケネディを支持する可能性もあると指摘されている
今日のアメリカでは、民主党の左派的スタンスを嫌う一方で、トランプが大統領となるのも好まない人々が第三の勢力を結集しようとする動きを示している
かつて民主党の副大統領候補となったジョー・リーバーマンと、前メリーランド州知事のラリー・ホーガン(共和党)らが中心となっているその動きは、ノーレイベルズ(ラベルなし)と名付けられている
ノーレイベルズが注目しているのが民主党上院議員のジョー・マンチン
左傾化が顕著になっている民主党の中で、穏健派のマンチンはしばしば左派主導の政策提案に反対し、共和党と超党派的な立法を行う可能性を模索してきたとされる
マンチンは長らくウェストバージニア州という保守的な州で勝利し続けてきたが、24年の連邦上院議員選挙に出馬せず上院議員からの引退を表明している
ノーレイベルズはマンチンに出馬を打診しているが、彼が出馬すれば両党の穏健派(とりわけ民主党穏健派)から票を奪う可能性が高いだろう
もしマンチンが出馬しない場合はホーガンが候補となる可能性もあるかもしれないが、その場合は共和党の方からより多くの票を獲得する可能性もあるかもしれない
リズ・チェイニーは、ディック・チェイニー元副大統領の娘
ワイオミング州選出の連邦下院議員を3期務めた
外交政策ではネオコン的な立場をとり、人工妊娠中絶に反対し、減税を主張するなど、伝統的な共和党保守派
だが、チェイニーは共和党下院のNo.3の位置にありながら、21年の連邦議会議事堂襲撃事件の調査特別委員会でトランプを批判して、共和党指導部を追放され、22年の中間選挙ではトランプ派の刺客に敗北した
そして24年選挙に関してはトランプとトランプ派議員を落選させるために最善の方法を模索中で大統領選挙への出馬も選択肢の一つだとしている
トランプ批判の急先鋒であるチェイニーはトランプ派候補を落選させるために民主党に協力する姿勢を示すこともある
チェイニーによれば24年大統領選挙では二大政党の獲得する大統領選挙人の数が270未満(例えばともに268)となって勝者が決まらない可能性がある
そのような場合に大統領を決定するのは連邦議会下院である
具体的には50州の連邦下院議員が各州を代表する下院議員を1人選び、その人々が集まって大統領を決めることになっている
そのため下院でどちらの政党が多数をとるかというだけではなく、どれだけの州で民主党が連邦下院議員の多数を占めるかが重要になる
22年中間選挙後は共和党が多数の州は26、民主党が多数の州は22
ミネソタとノースカロライナは同数となっているので民主党が多数をとる状況をつくろうと尽力している
実際に下院が最終的な大統領選挙の結果を決めたのは200年前で、その可能性は高くないだろうが、このような計画のもとに組織的な動きを展開する可能性のあるチェイニーの動きは間違いなく共和党にとって脅威
・・・昔の交通、情報の遅さ、開票のメンドクサさのetc為?
今の、めんどうな選挙制度に
なぜ、普通?の直接選挙にしないのか?
・・・多数に支持されなくても大統領になれるから?
でトラさん
トランプ氏の過去2回の大統領選は混乱と内紛で特徴づけられる
それが今回の選挙戦で同氏の陣営は、むしろフォーチュン500企業のように運営されている
候補者としてのトランプ氏は相変わらず自由奔放な振る舞いを見せ、その場しのぎの暴言で他の候補者を攻撃し、法廷では判事や検察官にも毒舌を浴びせる
しかし、トランプ氏を再びホワイトハウスに送り込もうとする陣営は、過去の教訓を生かし、あらゆる追い風を逃さないようにしている
2016年はトランプ氏が大ブレークした選挙で、2020年が現職の利点を生かそうとした選挙だったとすれば、2024年はプロ化したトランプ陣営の選挙
トランプ氏は共和党候補指名争いの初戦アイオワ州党員集会で圧勝
ヘイリー元国連大使との一騎討ちとなったニューハンプシャー州予備選でも11ポイントの差をつけて勝利
両州の地元政治家たちはトランプ陣営のこれまでとの違いを実感している
ニューハンプシャー州の共和党委員長クリス・エイジャー氏
「彼らの選挙戦の進め方を高く評価している」
「極めて首尾よく運営されており、プロフェッショナルだと思う」
トランプ陣営は選挙戦の序盤に大きな勝利を収め、ライバル候補をレースから早期に脱落させるための努力を過去数カ月重ねてきた
陣営スタッフの集中力と調和を保った戦い方は党候補指名争いの初期段階で結果を出し、トランプ氏がトランプ氏らしく振る舞うための余裕を与えている
陣営は3月上旬から中旬までに指名を確定させたいと考えている
ニューハンプシャー州に続くネバダ州とサウスカロライナ州では、トランプ氏が支持率でヘイリー氏に大差をつけている。
トランプ陣営は予備選で早く決着を付け、バイデン大統領との本選に目を向けることを狙ってきた
アイオワ州では1年余りをかけて1700人のリーダーで構成するネットワークを構築し、党員集会が開かれる各地で支持者を集結させた
初めて投票する人向けには3分間のビデオを作成し党員集会の仕組みを説明
厳しい寒波に見舞われて投票率が下がることが懸念されると、トランプ陣営は党員集会に参加する人たちを車に乗せるボランティアも待機させた
穏健派や無党派層が多くヘイリー氏が終盤に猛烈な追い上げを見せたニューハンプシャー州ではトランプ陣営はテレビ広告などを積極的に展開
ヘイリー氏が社会保障や税制に関してリベラル過ぎると攻撃
2016年にはトランプ氏は本能の赴くままに選挙戦を展開
しかし8年後の今、トランプ陣営には経験豊富な顔ぶれがそろう
このチームがトランプ氏が過去の失敗を繰り返さないよう助けている
トランプ氏のシニアアドバイザーを務めるクリス・ラシビタ氏によると
2016年のアイオワ州党員集会ではイバンカ・トランプ氏が現地に到着すると3000人が集まっていたが誰もトランプ氏を支持していなかったという
アイオワ州でのブルームバーグ・ニュースのイベントでラシビタ氏
「陣営を代表して発言する者は1人もいなかった」
2016年当時と今回の選挙の取り組みは「昼と夜ほどにも違う」
「われわれは4年分のデータを活用している。大統領選に3回出馬した候補者がいる」
・・・しかし
トラさん陣営の方
トラさんが大統領になって起こる事態に
どう対応?思う?・・・のか?
今日は~
タツタソウ/Jeffersonia dubia
セツブンソウの群生地に咲く
かなりショボくなってきた
セツブンソウにイジメられてる?