2022年3月14日月曜日

精神科病院への強制入院

 日本の精神科病院を取り巻く現状は世界標準からかけ離れた異常な点ばかり
本人の望まない、精神科病院への長期にわたる強制入院が、いまも多く行われている
ある人を精神科病院に入院させたいと思う家族や親族が1人でもいれば
ある朝突然、屈強な男たちがあなたの自宅に上がり込み、無理やり精神科病院へ移送されることがある
また自治体の思惑で、そんな事態に陥ることもある

桜井さんは2016年に未婚のまま長男を出産、シングルマザーとなった
出産直後に児童相談所は長男を職権によって一時保護
これは市からの要請によるものだった
市は桜井さんが妊娠後期にも仕事を続けていたことや、ベビーバスが用意されていなかったこと、部屋が6畳で狭いことなどから、彼女に育児能力がないと判断?
桜井さんは市からのこうした一時保護要請に納得ができず、市役所内や彼女の自宅で何度か押し問答が生じた
長いやり取りの末、彼女の元に長男が戻ってきたのは、翌2017年正月三が日明け

2017/1/25当時暮らしていた母子生活支援施設に、市職員と屈強な男らがアポなしで訪れた
話があるというので施設の会議室に案内しようとしたら
とにかく車で話をしたいとの一点張り
抵抗すると
「ほら行くぞ」と手を引かれ連れて行かれそうになったので、それを振り払った
それでも職員らは「話すだけ」などと食い下がり、取り囲んで車へと誘導
職員たちが一向に帰ろうとしないので、話すだけなら仕方ないと思い、車の中で話すことを了承
車内に押し込まれると、やり取りしていた市職員は乗り込まず、桜井さんと屈強な男たちだけを乗せて、そのシルバーのワゴン車は発車
車内で話すだけと聞いていたので、どこまで行くのかと尋ねたところ
男性からは市が指定した精神科病院に連れて行くと告げられた

そのときに桜井さんの脳裏をよぎったのが、長男の一時保護をめぐって市の職員と言い合いをしたときに残した職員の捨てぜりふ
「これ以上苦情ばっかり言っていると、男の人が3~4人で来て無理やり精神科病院に連れて行かれちゃうよ。上司からは『もうやっちゃえ』って言われたけど、『まだ大丈夫』って断っておいたから」
「でもこれ以上言っていると本当にやられちゃうから気をつけて。いきなりアポなしでピンポーンって来て、ワゴン車に乗せられて連れて行かれちゃうよ」
車内の男たちは民間移送業者
桜井さん
「そのときは何を言っているのかわからず、バカじゃないのかと思いました。市役所にそんな権限があるとは思えないし、もし精神疾患のない人を無理やり連れて行ったら病院側が怒るだろうと呆れました。万一そんなことになっても、医師に冷静に事情を説明すればすぐに帰らせてもらえるものだとばかり思っていました」
民間移送業者
手錠をちらつかせながら桜井さんに
「結構暴れる人が多いけど、桜井さんはそうではなくて安心した。逃げられると追いかけないといけないからこっちも大変。市役所から、とにかく危険だからすぐに来るように言われたので、手錠を持って駆けつけてきたけど、たぶん診察だけで帰れるだろうから、そのときは責任をもって送り返すので」
降車後に移送業者2人に左右を固められてこの病院内の診察室に入ると、そこには市の職員も待ち構えていた
ろくに診察もないまま医師は
「発達障害で医療保護入院になります。まあだいたい1カ月ですね」
医療保護入院は精神科特有の入院制度で、本人が拒絶しても、家族など1人の同意に加え、1人の精神保健指定医の診断があれば強制入院させられる
今回同意したのは桜井さんの親
ただし、親が自発的にというよりは市の職員からの求めに応じた格好
あらかじめ同意をさせられていた
看護師たちに囲まれ、布団が一組と和式便所のみがある隔離室へ
そのまま4日間入れられた
閉鎖病棟に移ったのちも、投薬を除いてはその間治療らしいことはほとんどされなかった
桜井さん
「医師の問診は週1回で、しかも『体調はどうですか?』『変わりはないですか?』という問いに答えるだけで、ほんの10秒程度で終了しました。しかもこちらから質問しようとすると、看護師から『先生は忙しいから』と言われ診察室から追い出されました」
「この病院では軽症者が重症者の面倒を見ていました。例えば、入院患者同士のけんかの仲裁やお茶くみ、夜間に騒ぐ患者を落ち着かせたり、部屋から出歩く認知症の患者を部屋に戻るよう指示したりしていました」

同院ではナースステーションの中に公衆電話が設置されていたため、自由に電話もできない
電話で退院請求を訴えることなども実質的にはできない
市と医師から告げられた退院条件は障害者グループホームへの入所だった
桜井さん
「今まで1人暮らしで問題なかったのになぜ」
市職員
「グループホームでなければ退院させない」
「とにかく1人暮らしはダメだから」
グループホームは茨城県内にも多数あるにもかかわらず、指定されたのはなぜか遠方の栃木県内のグループホーム

2017/6に入所したこのグループホームでは
入所時に通帳、印鑑、保険証、免許証などを取り上げられ、退去時まで返還されることはなかった
入所後早々に、作業所での就労を強要された
四角いプラスチック製の箱にスポンジをはめていく
自動車部品製造の単純作業を、1日6時間程度強要された
作業所の休日は日曜日と隔週の土曜日だけで、祝日も勤務日
グループホームの経営者は入所者が作業所への通所を嫌がると、合鍵を使用して土足で部屋に上がって罵声を浴びせ、胸ぐらをつかむなど脅して連れ出していた
脱走した入所者が捕まって強制送還させられると、外鍵付きの部屋に事実上監禁されるようなこともあった
桜井さんはこうした不当な行為に対して、栃木県や市にたびたび通報
厄介者と思われたのか、2018/1にようやくグループホームを退所

その後も一時、劣悪な環境に生活困窮者を収容する、無料低額宿泊所での生活を余儀なくされることもあったが、翌2月には元居た茨城県内の市のアパートに移ることができた
精神科病院への強制入院からすでに1年余りが経過していた

桜井さんが4カ月強の精神科病院への強制入院の中で、もっともつらかったのが
処方された向精神薬による副作用

発達障害だと診断された桜井さんがその日から処方されたのが、1日2回服用するオランザピン(商品名「ジプレキサ」)5㎎2錠(10㎎)など
本来オランザピンには発達障害そのものに対する適応はない
「この薬を飲んで数日後から、手足の内側から虫がはったような強烈なむずがゆさが襲い、じっとしていることができなくなりました。アカシジアという副作用だそうですが、皮膚の後ろにミミズが1000匹いるような感覚で、不快感を鎮めるためにひたすら動き回りました。とにかく拷問のようなつらさでした」
「子どもと引き離されたうえ、ろくな診察もなく精神科病院に強制入院させられ、さらに見知らぬ土地の障害者施設に強制移住させられるなんて。これを主導した行政や従った病院や業者たちのことは決して許せません」

桜井さんは今、茨城県や市、精神科病院と民間移送業者
そして障害者グループホームを相手取って損害賠償を求める訴えを起こしている

・・・こういうの話には聞いてた
司法の判断は?
しかし
児童相談所とか行政が怠慢を云われるコトが多いけど
逆に積極的?にカカワりすぎるコトもあるんだ
仕事に熱心?というか
ワタスの周りの公務員さんを見てると
ほんと忙しく、こんなんヤってられないと・・・
なんらかの法整備がイるのでは・・・
ってより
不当な強制入院を画策した個人・法人 および
それにカカわった医師・医療機関etcも刑事罰の対象にできないの?
できなければ
特別法で
場合によってはヒト一人を精神的にコワすことになるので
罰金じゃなく実刑で5年以上
毎日、向精神薬?をアビるほど飲ませるとか
・・・多くの精神病院はマトモだと
でも・・・

今日は~
ミヤマムギラン/Bulbophyllum japonicum

ネケイロプテリス オバタス/Necheiropteris ovatus?の玉に着いてる
なんで普段は忘れてる
たまたま水やりで目に
久々の登場

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