2021年11月5日金曜日

デジタル庁が・・・

菅前首相の功績としては、デジタル庁の創設がある?
デジタル敗戦(デジタル化の失敗)したとされる日本の公的サービスにおいて
これからはデジタル庁が日本をデジタル化に導いていくことなるという
その中でも特に大掛かりな事業が、全国の自治体がそれぞれ管理している国民のデータベースを中央で一括管理できるようにするガバメントクラウドのシステム構築
これにはデータを安全に保管できるサーバーが不可欠
そしてデジタル庁では、アマゾンのAWS(アマゾン ウェブ サービス)が導入されることに決まった
この決定には一部批判が出ている
データ保全を考えると、日本人のデータを外国製のサーバーに入れることにはリスクが伴うから
たとえばアメリカをはじめとする緊密な同盟国は、データ保全と安全保障の面から中国メーカー製のサーバーを使うことを許さない
日本も、デジタル庁で中国製を導入しない
だが日本メーカーのものを導入しないのか?
投入される予算の大きさもさることながら、安全保障の面でも、サーバーにある情報が相手(第三者)に渡ってしまう可能性が
少なくとも、データにアクセスできてしまう可能性が
アメリカも、自国の重要な機密データを扱うのに国外製品は決して導入しない
2020/11アメリカサイト ブルームバーグ・ガバメント
「CIA(中央情報局)は極秘で$数十億規模のクラウド契約を、アメリカのいくつかのクラウド企業に与えた。それらの企業は、ストレージだけでなく、データ処理、そのほか機械学習など追加サービスを今後15年にわたってアメリカのインテリジェンス組織に提供することになる」
そこで契約を獲得した企業は、アマゾン、マイクロソフト、IBM、オラクル、グーグルの5社
これら5社がアメリカに17ある情報機関のクラウドを担うことになる
機密情報などの重要な情報を扱う契約はすべてアメリカの企業と結んでいる
インテリジェンスの世界から見れば当たり前
CIAは徹底した調査を行い、アマゾンのAWSなどを選んでいる

アマゾンを使う情報機関は他にもある
2021/10/26ロイター
「イギリスのいくつかのスパイ機関が、アマゾンのAWSと契約したことが判明し、スパイ活動で使うデータ分析やAIの利用を強化する目的で、機密情報を扱う契約がアマゾンに与えられた」
「通信などから情報を収集する情報機関のGCHQ(政府通信本部)は、セキュリティが強固なクラウドシステムの調達を支持し、そのシステムは、共同作戦で、GCHQと関係が深いMI5やMI6、さらにそのほかの国防省などの情報機関と共有することになる」

つまり、AWSは世界のトップクラスのスパイ機関に信頼され、セキュリティが万全であるとのお墨付きを得ている
日本政府がAWSの導入を決めるのも納得?

イギリス紙フィナンシャル・タイムズ
「契約が明らかになってすぐ、イギリス議会のインテリジェンス・セキュリティ委員会が、このクラウドについて調査を開始すると発表した」
システムの修理やアップデートなどの必要があれば、アマゾンはAWSのデータにアクセスできるのかどうかという点
もしできるなら、イギリスのスパイが莫大な税金をかけ、命も危険に晒しながら入手したインテリジェンスに、アメリカ企業の関係者などからアクセスされてしまいかねない
その背景にはアメリカの情報機関もちらつく
別の懸念としては、データのプライバシーの問題も
情報活動で集められたデータが、他の目的で政府などに使われてしまわないか?

機密情報に焦点を当てると、イギリスは、アメリカとファイブ・アイズの協定で、お互いのインテリジェンスをある程度共有できるようにしている
そんな合意が両国にはあっても、民間のアマゾンが入ってくるとなると、イギリスは明確に議会などで懸念を示し、調査を求める

実はアマゾンに対する懸念はアメリカ国内の別の組織からも
先に述べた通り、CIAが決定したアメリカのインテリジェンス・コミュニティのための大規模なクラウド契約の一つとして
アメリカのサイバー攻撃能力を支えるNSA(米国家安全保障局)のデータを扱うクラウドとしてAWSと契約することが決まっている
だが防衛関係に特化したサイト ブレーキング・ディフェンスの10/29の記事
アメリカ政府説明責任局はその契約が適切だったのか、NSAに再検討するよう要求したと報じた
説明責任局
AWSを選ぶには不合理な点(細かいことは不明だが)があると指摘
アマゾンとの契約の正当性に疑問符をつけている

日本の場合は、アメリカとイギリスのようなファイブ・アイズ協定などはなく、重要な機密情報をアメリカと共有するメカニズムはない
ただこれまでも、アメリカ情報機関が日本の政治家や官僚、大手企業関係者などを自国の利害のために盗聴などしてきた事実がある
ガバメントクラウドに集められる日本人の個人情報は筒抜けになる可能性が
今回のデジタル庁のAWS導入決定に、日本の国会は・・・音無し?

デジタル庁の関係者に話を聞くと、クラウドだけではなく、これからデジタル化に向けて同庁では相当な数の政府調達や契約が行われていくと
きちんと検討や検証がされているのかもわからないまま、アメリカやイギリスのように第三者的に調査が行われることもない状態で
日本人のデータを扱うシステムや機器が決められていく

この問題をセンセイも、お役人様も認識してない?

・・・こういうコトが起こらないように
するのがデジタル庁なハズ・・・と思ってた
ワタスがバカ?
自衛隊のサイバー部隊がコレを防ぐ?
な訳ないか
アメリカにしたらカモネギ

今日は~
温暖前線?

たまたま雨が少なくて?余計な雲・霧が無くて?見えた
斜行する前線の雲?が見事に出てる
・・・かな?

0 件のコメント:

コメントを投稿