2017年6月20日火曜日

フェイクニュースatおフランス

ぼや川より
編曲と・言い張る妻の・テレサテン
・・・は?・・・

フェイクニュースはなぜフランス大統領選を揺るがさなかったのか
フランス大統領選では、5月7日の決選投票直前に、マクロン新大統領に対する隠し口座疑惑やメールなどの大量流出といった立て続けの〝攻撃〟が
怪文書やサイバー攻撃、ネット掲示板、右派の拡散など、アメリカ大統領選そのまま
だがフランスでは、それらの揺さぶりがほとんど効かなかった?
決選投票の得票率はマクロンさん66%、ルペンさん34%
マクロンさんは直前の世論調査の支持率をむしろ上回った

フランス時間の5月3日午後7時、アメリカネット掲示板4chanに、2通のPDFファイルへのアドレスが匿名で投稿された
投稿にはラトビアのプロキシーサーバーを経由?
4日後に大統領選の2回目の投票となる決選投票を迎えるマクロンさんとルペンさんの公開討論会が始まる2時間前
マクロン氏が、タックスヘイブン(租税回避地)であるカリブ海のセントクリストファー・ネイビスにペーパーカンパニーを設立
やはりタックスヘイブンのケイマン諸島に銀行口座を開設していたことを示すファイル
・・・脱税?・・・厳密には脱税でない
・・・アップルだってヤってる
・・・で・ガセ
この文書の公開をアメリカの右派サイト、ディスオビディエント・メディアや、トランプ氏支持で知られる右派ライター、ジャック・ポソビエックさんが、サイトやツイッターで即座に拡散
ポソビエックさんは、カナダの右派サイト、レベル・メディアのワシントン支局長
アメリカ大統領選でも、フェイクニュース拡散に関わっていた
クリントンさんが児童性愛の地下組織に関与しているという陰謀論ピザゲートだ
昨年12月には、この陰謀論をきっかけに、その拠点とされたワシントンのピザレストランコメット・ピンポンで発砲事件まで起きている
この発砲事件の前、コメット・ピンポン店内の様子をスマートフォンでネット中継し、ピザゲートを拡散させていた人がポソビエックさん
4chanもピザゲートの発火点の一つ
ディスオビディエント・メディアも拡散に関わっていた
さらに、それと呼応するかのように、フランス時間の午後9時から始まった公開討論会で、ルペンさんがマクロンさんに対して
「マクロンさん、あなたのバハマのオフショア(租税回避地の)口座が見つからないことを願っていますよ」

フランスメディアは、米大統領選でのフェイクニュースの氾濫を目の当たりにし、今回の大統領選に向けて対策に取り組んで来た
その連携プロジェクトがクロスチェック
これは、グーグルなどがメディアと連携してファクトチェックなどに取り組むファースト・ドラフト・ニュースと
フランスメディアが協力し、フェイクニュース排除を進める試み
クロスチェックのファクトチェックによると
当初はPDFで公開されていた2つの文書は、マクロンさんのものとされるサインが本物と違っていたり、加工のあとが見られたり、と捏造であることが判明した
またマクロンさんも公開討論会の翌日、虚偽情報が流布されたとして、パリの検察当局に告訴
検察当局は捜査を開始
決選投票の2日前となったフランス時間の2017年5月5日夜8時
文書共有サイトのペーストビンに多数のアドレスが投稿され
4chanにもそのページのアドレスが貼られた
そのアドレスにあったのは、マクロン陣営の電子メールや会計資料など計9ギガバイト(90億文字分)の文書
同陣営はその数週間前にサイバー攻撃を受けており、この時流出したものと見られている
だが、この中には実際に流出したものに加えて、偽造された文書も混じっていた
フランスの選挙法では、この日夜10時から投票日夜までの44時間は、投票の公正を期すために、選挙活動や選挙報道が禁止(ブラックアウト)されていた
その直前の内部文書の大量流出

ワシントンのシンクタンク、アトランティック・カウンシ」の研究機関デジタルフォレンジック・リサーチラボがその拡散の経過を分析
この大量流出を#MacronLeaksというハッシュタグ(キーワード)を使ってツイッターで拡散させていったのが、隠し口座疑惑やピザゲー拡散の中心人物の1人、ジャック・ポソビエックさん
さらにウィキリークスだった
午後10時のブラックアウト開始までに、ツイッターのリツイートで拡散されていたのは、ほぼ、この2つのアカウントから
最も多かったのはウィキリークスの2415リツイートだった
この#MacronLeaksは
当初、アメリカのトランプさん支持グループ、オルトライト(オルタナ右翼)の間で広まった
ルペンさんの国民戦線副党首フロリアン・フィリポさんら、フランスの右派支持者たちに拡散していった
同ラボの調べでは、6日午前1時から15時間で、30万件のツイートを確認
この拡散の中には、自動送信プログラム、ボットも含まれていた
ただ、文書の内容はいずれもごく実務的なもの
投票に影響を与えるようなものではなかった
また、時間が経過するにつれて、#MacronLeaksを否定する内容のツイートが急増
次第に沈静化
マクロン陣営は3月にもサイバー攻撃を受けているが、この時は文書流出はなかった

この調査を行ったセキュリティ会社トレンドマイクロ
その手口から、アメリカ大統領選で民主党全国委員会などのサイバー攻撃を行ったロシア政府傘下のハッカー集団ファンシーベア(別名・APT28、ポーンストーム)によるものと認定
また、別のセキュリティ会社フラッシュポイント
この大量流出のサイバー攻撃もファンシーベアによるもの?、
ピザゲートオルトライト、ウィキリークス、ファンシーベアなどアメリカ大統領選で暴れた輩がフランスで・・・

アメリカ民主党全国委員会やクリントン陣営のポデスタ選対本部長へのサイバー攻撃の経緯を踏まえ
マクロン陣営もサイバー攻撃対策に取り組んでた

ニューヨーク・タイムズやデイリービーストの報道
マクロン氏が昨年11月に大統領選への出馬を表明したあと、すでに12月ころから陣営へのサイバー攻撃は始まっていた
マイケル・ロジャーズさん(国家安全保障局(NSA)長官でアメリカ軍軍サイバー司令官)
アメリカ上院軍事委員会の公聴会で
フランス側にロシアによるサイバー攻撃について警告していたと証言
我々はフランス側のカウンターバートに連絡をしています
「気を付けろ、我々はロシア側の動きを追っていて、フランスのインフラに侵入したことを確認している。我々が覚知している内容はこれだ、どんな支援ができるか?」
と伝えた
で・選挙戦に忙殺され、セキュリティ対策に十分な人出を割くことができなかったマクロン陣営が取った対策がサイバーブラリングと呼ぶ戦略
偽のメールアカウントと文書、メールなどを大量に用意
サイバー攻撃によってそれらも流出させ攻撃元を混乱させる
マクロン陣営のデジタルディレクター、モウニール・マジョウビさん
ニューヨーク・タイムズに
彼らを阻止できたとは思わない。彼らのスピードを遅らせただけだ。それで1分でも彼らの時間を奪うことができたなら、我々は結構だ。
5日に流出した9ギガバイトの文書の中にはサイバー攻撃元による偽造文書に加えて、マクロン陣営が用意した偽造メールなども混ざっていた

調査会社イプソスとルモンドによる決選投票直前5日の調査
マクロンさんの支持率63%に対してルペンさん37%
決選投票の得票率はマクロンさん66%、ルペンさん34%
フェイクニュースやサイバー攻撃の影響は?

なぜフランスではサイバー攻撃、フェイクニュースの波状攻撃がさしたる効果を生まなかったのか・・・
アメリカ大統領選の混乱をみて、かなりの分析と学習をしていた
マクロン陣営のサイバー攻撃対策や、フランスの検察当局の迅速な動きなど
そしてフェイクニュースを拡散しようとしたアメリカの右派グループに
フランス語の言葉の壁が

ニューヨーク・タイムズはメディア環境の違いをあげる
フランスのリベラシオン編集局長、ヨハン・ハフナゲルさん
フランスにはFOXニュースがないからだ
(FOXのように)幅広い視聴者とパーソナリティを持ち、(フェイクニュースなどの情報を)積み上げて、それを自身のアジェンダのために使おうとする放送局がないのだ

・・・フランスの総選挙でマクロン陣営が圧勝
最近伸びてきた極右でなく既存政党でもなく
このフランスの選択どうなるんだろ
前途は多難でしょうが
新たな可能性が・・・

今日は~
セネシオ スタペリフォルミス/Senecio stapeliformis
本体から外れて先日植えたコ達の一つに花芽?

2017/6/21
修正

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