2022年7月5日火曜日

イナゴ受難?

 人間の体質の変化は分泌される化学物質にも影響を与えるので、優れた嗅覚を持つ犬にがんの有無を判別させたり、新型コロナウイルス感染者をかぎわけさせたりという研究が行われてるけど
ミシガン州立大学の研究チームが、イナゴの脳と触覚を使って口の中にできる口腔がんを発見する方法を発表
Harnessing insect olfactory neural circuits for noninvasive detection of human cancer | bioRxiv
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.05.24.493311v1
Using a locust's brain and antennae to detect mouth cancer
https://phys.org/news/2022-06-locust-brain-antennae-mouth-cancer.html

 体内の血液や気道に存在する揮発性有機化学物質(VOC)を呼気から検出することで疾患を検出する呼気分析は、注射したり外科手術を行ったりしない非侵襲的な検査方法
近年ではすでに肺がんや乳がんなど、いくつかのがんに関連すると考えられるVOCが見つかっており、がんの早期発見につながるとして・・・
しかし、呼気に含まれるVOCは100万分の1から1兆分の1
それほどまでにわずかな量しか呼気に含まれないVOCを検出するためのセンサーを開発するのは非常に困難
そこで、人間の何十万倍も嗅覚が鋭い犬の使用が検討されたり

ミシガン州立大学の研究チームは、大きな触覚を持ち、周囲の空気の化学変化を感知できるイナゴの触覚を利用する方法を研究
研究チームの実験は非常にシンプルで、5齢のイナゴのオスとメスから脳を生きたまま取り出し、電極を埋め込む
そして、がん細胞から揮発するVOCにさらし、その際の脳波を測定
がん細胞はエネルギー生産のための代謝が正常な細胞と異なるため、VOCからがん細胞であることが判別できると
がん細胞は、人間の歯肉から採取されたものと舌から採取されるもの2種の計3タイプが使われた
実験の結果、イナゴの脳はがん細胞と正常な細胞で脳波が異なることが判明
イナゴの触覚と脳でがん細胞由来のVOCを検出することに成功
検出時間は長くても250mmsで、検出作業が一瞬で終わる
「生きた昆虫の脳を使ってがんを検出したのは、今回の取り組みが初めて」
今回の方法では、がんを検知するシステムに必要な信号を得るために6~10匹分のイナゴを使用した
さらに研究を進め、使用するイナゴの脳を1匹分に抑えられることを目指す
うまくいけばがん検出システムを持ち運び可能なほどコンパクトにすることができるかもしれないと・・・

・・・喰われたり
イナゴには
いい迷惑?

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme石鎚達磨

今年、この手で咲いたコ、題2弾
前のと合わせて2つだけ
・・・ナサケナイ

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